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Rails: beforeバリデーションをやめてセッターメソッドにしよう(翻訳)

概要

原著者の許諾を得て翻訳・公開いたします。


  • 2018/07/09: 初版公開
  • 2022/03/09: 更新

Rails: beforeバリデーションをやめてセッターメソッドにしよう(翻訳)

以下のようなコードは多くのプロジェクトで目にします。

class Something
  before_validation :strip_title

  def strip_title
    self.title = title.strip
  end
end

しかし、この要件を満たす書き方は他にもあるのです。

class Something
  def title=(val)
    @title = val.strip
  end
end

あるいは以下のようにも書けます。

class Something
  def title=(val)
    self['title'] = val.strip
  end
end

.あるいは以下のようにも。

class Something
  def title=(val)
    super(val.strip)
  end
end

クラス内でのデータ保持方法に応じたものを選べばよいのです。さまざまなgemでさまざまな方法が使われています。

私がこの書き方を好む理由は以下のとおりです。

  • valnilの場合にコケる: はい、私はこれをよいことだと思っています。自分たちのフロントエンド側からnilがタイトルとして送信されることなどめったにないので、たまたまnilになったときに何かがコケて例外を発するのは問題ありません。いずれにしろこんなことはまず起こりません。私のプログラマーとしてのトカゲ脳はひととおりのエッジケースを察知していますし、私のトカゲ脳のこういうところが大好きです。しかしこのトカゲ脳がごくまれに私を裏切って、まず起こりえないようなエッジケースに注目してしまうことがあります。
  • マジックを減らせる: Railsバリデーションのコールバックはクールですし、何度となく使ってきました。だからといって、スペースを取り除くのにわざわざコールバックを持ち出す必要はありません。
  • 適用範囲が広い: フィールドに値を設定した後にフィールドを読み出せば、途中でsaveしなくても反映されます。バリデーションを(何らかの理由で)実行せずにsaveした場合も同様です。
something.code = " 123 "
something.code
# => 123

something.save(validate: false)

私は、Command ObjectForm Objectといった境界を超える用途に使われるオブジェクトに対して、バリデーションを消し去るルールを挿入する手法が特に気に入っています。

まとめ

以上で、ささやかなレッスンはすべて終了です。もっとお知りになりたい方は、元記事末尾のメーリングリストに加入いただくか、私どものFearless Refactoringの購入をぜひお願いします。

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