Ruby 3.1.1がリリースされました。
Ruby 3.1.1 Released https://t.co/dRcKVkYzWu
— Ruby Language (@rubylangorg) February 18, 2022
- リリース情報: Ruby 3.1.1 Released
詳しくはリリース情報をご覧ください。3.1.1はTEENY(小さな)と銘打たれたバグ修正です。
なお、#18436で言及されているRuby 3.1.0でのDir.glob
の挙動変更は、Ruby 3.1.0のリリースノートおよびNEWS.mdに記載されていませんでした。
参考: Ruby 3.1.0 リリース
参考: ruby/NEWS.md at v3_1_0 · ruby/ruby
🔗 更新の概要
可能な範囲でプルリクとコミットも記載しました。
- error_highlight gemが
-e
オプションで効かない問題を修正 - キーワード引数とデフォルト引数が混用されているとYJITで引数の順序が変わってRailsのコレクションキャッシュがエラーになる問題を修正
Warning#warn
メソッドが見つからない場合のセグメンテーション違反を修正- 3.0->3.1で
Dir.glob("*", File::FNM_DOTMATCH)
が返す配列に".."
が含まれなくなったことをドキュメントに反映 ruby –help
メッセージの--jit-max-cache
のデフォルト値を100から10000に修正- Moduleのサブクラスが
Module#initialize
でsuper
を呼ぶ前にinclude
できるように修正 - Optionparserのチュートリアルリンクを修正
- 別スレッドでEnumeratorの要素を
yield
するとコアダンプする問題を修正 - Ruby 3.1.0がactive_decoratorでセグメンテーション違反になる問題を修正
- Fiber内で
Process.daemon
するとセグメンテーション違反になる問題を修正 0 << (2**80)
は0になるが0 << (2**40)
がNoMemoryErrorになる問題を修正- IOのread/write/waitフックのバグを修正
- メソッドのエイリアスを自分自身にするとメモリリークする問題を修正
- 古いmacOSで「error: use of undeclared identifier ‘MAP_ANONYMOUS’」でビルドできない問題を修正
RubyVM::InstructionSequence.load_from_binary
で「try to mark T_NONE object」エラーになる問題を修正require
でのエラーがTAG_RAISE
ではなくTAG_THROW
にジャンプするよう修正freeze
させたIpAddrインスタンスでIpAddr#to_range
がエラーになる問題を修正- ipaddr.rbのipaddr.gemspecのパスを修正
- RubyGems-3.3.7とBundler-2.3.7をRubyにマージ
Hash#shift
を繰り返すとRubyがハングする問題を修正