技術者は、以外と文章を書く機会が多いものです。
もちろん業務で小説を書くことはないですが、営業資料やマニュアル、そして時によっては論文など、分かりやすさや説得力が重要な文章を求められます。電子メールも、ある程度の文章力が求められますね。
本書では、「超」が付くほど日本語文章の専門家である筆者が、論述文の書き方を論理的に解説しています。
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どんな文章読本にも書いてある「主述関係」「文の長さ」なども押さえてありますが、何よりも「メッセージの重要性」と説いています。
また、全体の長さから論理展開を生成するなど、いかにもプロという意見が印象的でした。「分かりにくく反論を受けにくい文章の書き方」など、少々変わったテーマも取り扱っています(旧大蔵省流らしいです)。
日本語に対するこだわりは偏っている部分もありますが、楽しく退屈せず読めるし、とても秀逸な本だと思います。