cgi gemのセキュリティ修正がリリースされました。
CVE-2021-33621: HTTP response splitting in CGI https://t.co/uWtJGIdfSY
— Ruby Language (@rubylangorg) November 22, 2022
詳しくは上記リリース情報をご覧ください。
参考: library cgi (Ruby 3.1 リファレンスマニュアル)
影響を受けるgemバージョン
- cgi gem 0.3.3以前
- cgi gem 0.2.1以前
- cgi gem 0.1.1、0.1.0.1、0.1.0
修正されたgemバージョン
- cgi gem 0.3.5
- cgi gem 0.2.2
- cgi gem 0.1.0.2
修正方法
gem update cgi
を実行する、または- bundlerで利用している場合はGemfileに
gem "cgi", ">= 0.3.5"
などの修正版の指定を追加する
なお、cgi gemは「default gem」に分類されるため、アップデートはできますがgem uninstall cgi
を実行してもデフォルトのバージョンは削除できません。
参考: standard librariesとdefault gemsとbundled gemsの違い - ESM アジャイル事業部 開発者ブログ
🔗 修正の概要
以下の脆弱性が修正されました。
NVD - CVE-2021-33621
- Base Score: 8.8 HIGH(CVSS Version 3.x)
リンク先のCVEには詳しい情報は書かれていないので、上述のリリースノートや差分をチェックするとよいでしょう。
今回のcgi gemのセキュリティ問題は徳丸先生が発見・報告したことで修正されました。
Rubyのcgi gemにHTTPレスポンス分割の脆弱性CVE-2021-3362を報告して cgi gem 0.3.5等にて修正されました。対応いただいた皆様ありがとうございました / “CVE-2021-33621: HTTP response splitting in CGI” https://t.co/vuEYkKvd4X
— 徳丸 浩 (@ockeghem) November 23, 2022