本日、Ruby on Rails 3.2.8がリリースされました。
https://weblog.rubyonrails.org/2012/8/9/ann-rails-3-2-8-has-been-released/
3.2.7からの主な変更点は以下の通りです。
基本的に、3.2.7で起きた問題点の修正版という位置づけのようです。
DEPRECATION WARNINGが大量に削除
3.2.xで導入されたDEPRECATION WARNINGが、ほぼ削除されています。
これは、DEPRECATIONはmajor/minorのみで追加し、tiny/preでは変更しないというポリシー変更によるものです。
たとえば、3.2.7で非推奨になったupdate_attributeも、通常通り警告なしに戻されました。
ちなみに、Railsのバージョンは以下のようになっています。
Rails::VERSION => "3.2.8" Rails::VERSION::MAJOR => 3 Rails::VERSION::MINOR => 2 Rails::VERSION::TINY => 8 Rails::VERSION::PRE => nil
https://github.com/rails/rails/blob/master/version.rb
予期せぬRAILS_ENV=developmentが設定される問題の修正
Rails 3.2.7にすると、rake specがdevelopmentモードになる問題が修正されました。
specを走らせたら、いきなりdevelopmentのDBを破壊しながらdevelopment dbに入っているユーザに実際にemailを送りまくる恐ろしい挙動が、無事修正されました。
その他
数値型がnull→0に変更されたときにchanged?がtrueを返す現象が修正されました。このissueの対応です。
https://github.com/rails/rails/issues/7237
html_escapeがシングルクォートをエスケープするように修正されました。