Ruby on Rails 7.0.6がリリースされました。内容はバグ修正です。
Rails 7.0.6 has been released https://t.co/QelNgVYsXJ
— Ruby on Rails (@rails) June 29, 2023
英語版Changelogをまとめて見るにはGItHubのリリースタグ↓が便利です。v7.0.6
タグの日付は日本時間の2023/06/30 06:03でした。
詳しくは以下のコミットリストをご覧ください。
なお、Rails 7.0.6には、その直前にリリースされたRails 7.0.5.1セキュリティ修正も含まれています。
🔗 更新の概要
本記事では、GitHubリリースタグに掲載されているChangelogに対応するプルリクやコミットへのリンクを取り急ぎ貼りました。
🔗 Active Support
EncryptedConfiguration
が一部のHash
メソッドで誤った値を返していたのを修正。
Hartley McGuire
Enumerable#many?
のブロックで引数(配列の入れ子)が誤って分解される問題を修正。
Andrew Novoselac
末尾が
id
で終わる文字列をhumanize
で正しく扱うよう修正。
fatkodima
🔗 Active Record
関連付けられたオブジェクトの
:base
に追加されたバリデーションによって関連付けをautosave
できなくなる問題を修正
fatkodima
(PostgreSQL)JSONの型が異なる無名カラムを結果で使うよう修正。
Oleksandr Avoiants
ActiveSupport::TimeWithZone
の値にtimestamptz
属性を設定した場合にタイムスタンプを維持するよう修正。
fatkodima
has_one
/has_many
ポリモーフィックリレーションの関連付けにおけるwhere
の振る舞いを修正。
修正前:Treasure.where(price_estimates: PriceEstimate.all) #=> SELECT (...) WHERE "treasures"."id" IN (SELECT "price_estimates"."estimate_of_id" FROM "price_estimates")
修正後:
Treasure.where(price_estimates: PriceEstimate.all) #=> SELECT (...) WHERE "treasures"."id" IN (SELECT "price_estimates"."estimate_of_id" FROM "price_estimates" WHERE "price_estimates"."estimate_of_type" = 'Treasure')
Lázaro Nixon
- PR: Backport the optimistic locking and counter cache fix by byroot · Pull Request #48342 · rails/rails
楽観的ロックのレコードを削除したときのカウンタキャッシュのデクリメントを修正。
fatkodima
バイナリになるべき値が型キャスト中にバイナリエンコードになるよう修正。
Matthew Draper
SQLite3のテーブルをALTERするときに既存のカラムの
default_function
を維持するよう修正。
fatkodima
where.missing
やwhere.associated
で追加されるテーブルエイリアスを削除する修正。
fatkodima
Enumerable#in_order_of
でネストの最初のレベルのみをフラットにすることでネストを維持するよう修正。
Miha Rekar
🔗 Active Job
- PR: Fix error ActiveJob passed class with
permitted?
by abaldwin88 · Pull Request #48566 · rails/rails
Active Jobに渡すクラスに
permitted?
が実装されているとエラーになる問題を修正。
Alex Baldwin
🔗 Action Cable
- PR: Fix ActionCable Redis configuration with sentinels by moofkit · Pull Request #48321 · rails/rails
Action CableのRedis設定でSentinelを使うとエラーになる問題を修正。
Dmitriy Ivliev
🔗 Active Storage
FFmpeg 5.0以降のローテーション値取り出し方法を修正。
FFmpeg 5.0以降では、ローテーション値がタグから削除され、side_data_list
で値を取り出せるようになった。この更新に伴い、-90や-270で動画の回転を示せるようになった。
Haroon Ahmed
🔗 Railties
credentialの編集中にパスがエスケープされないよう修正。
Jonathan Hefner
🔗 Changelogに更新の記載がない機能
以下はChangelogには更新の記載がありません。
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