1. 始めに
1年ぶりに記事を書きます。yosuke2です。
早速ですが、社会人になってから勉強の方法について悩んでいませんか?
以前23年末の記事で以下のように書きました。
最近はプライベートでITエンジニアな勉強はしなくなってしまった
なのですが、最近になって少しずつ業務に関する勉強をするようになっています。
ゆっくりとしたペースですが、何もしないよりはいいだろうということで少しずつでも業務を効率的に進められるような能力を身に着けていきたいです。
ということで久しぶりにITエンジニアな勉強をしている訳ですが、そうしていると働き始めてからの勉強というのはやはり難しいなと思うところです。
今回はタイトルにもある通り「自分らしく学び続けるための思考整理術」について書いていきます。
モヤモヤと頭の中にあるものを出力し、自分で今考えていることを整理する目的もあります。
そして記事として公開する訳なので、同じように働きながら学ぶことで悩んでいる人などの参考にしていただけたらと思います。
※本記事は基本的に「趣味がアプリなどの開発」ではない人を想定しています。趣味でコードを書かない方でも、着実にスキルアップできる方法を考えていきましょう。
2. 目次
- 始めに
- 目次
- 勉強に使える時間が少ない
- 勉強し続けなければ置いて行かれる
- 技術的に強い人に追いつきたい
- 今の職種が自分の向いていることなのか悩む
- 自分で今の職種を選択している以上自分なりに頑張るしかない
- 勉強をできるようにするための土台作りについて
- マズローの欲求階層説
- 生理的欲求への簡易アドバイス
- 安全欲求への簡易アドバイス
- 親和欲求への簡易アドバイス
- 承認欲求への簡易アドバイス
- 自己実現への簡易アドバイス
- マズローの欲求階層説
- 時間確保について
- 勉強のスタイルについて
- 最後に
3. 勉強に使える時間が少ない
勉強において悩ましい問題はまずこれです。
業務中にできる場合はともかくとして、プライベートで勉強したいとなった場合はなかなか時間が取れません。
私自身は1人暮らしなのですが、そうすると家事はもちろん全て自分でやります。
料理をすることも多いので調理時間と洗い物の時間もあります。
そして特にこの職種の方で注意しなくてはいけないのが運動です。
座りっぱなしなことも多いので1日30分でも行いたいところです。
そして当然趣味もあります。
私はゲームが好きなのでよくゲームに時間を使います。
また、休日も持病がある場合などは通院に時間が取られることがあります。
私の場合は歯列矯正などいくつか通院をしています。
それらの時間を取りつつ合間に勉強をしなくてはなりません。
今は業務に関連度の高い本をプライベートで読んで業務中に実践することを心がけるようなスタイルを取っています。
プライベートでも手を動かすことができればベストだとは思いますが、業務に関連する開発を行うのは読書以上にハードルがあり、またモチベーションの維持も課題となります。
そして前述のようになかなか時間が取れないと感じるため開発も難しいと判断して今のスタイルになっています。
食事は栄養を考えたものを配送してもらえるサービスがあったり、いわゆる完全栄養食もあったりと調理と洗い物の手間を減らすなどの工夫も可能です。
しかし価格もそうですし好みの問題もあります。(2018年に完全栄養食を一時期試してましたが飽きてしまいました)
趣味が「アプリやサービス、ゲームの開発だ」という人はこういう時にメキメキ能力がついてとても強そうだと思います。
ですがそうでない人も多く私もその1人のため、なかなか時間の取れなさには悩まされています。
昔ゲームを作ってプログラミングを学ぶ専門学校に通っていたため少しだけゲームを開発したい意欲もあるのですが、どちらかというとゲームは遊ぶ方が好きなようです。
しかし勉強をしないと学んでいる人たちとの差は開く一方となってしまいます。
4. 勉強し続けなければ置いて行かれる
どうして勉強をしようと行動をし始めたかと言うとこの問題があるからです。
技術の進歩は早く、特に最近はAIの活用が課題となっています。
弊社でも導入されており、私も使っています。
AIの活用方法という勉強も大事ですが、AIが登場したからと言って従来行われてきた勉強が不要になる訳ではありません。
AIは人間同様に間違います。
その間違いを判断できずに「AIなら正しいだろう」で通すのはリスクです。
結局は間違いを判断できるだけの能力が必要です。
ITエンジニアの勉強はとても幅が広いです。
なのでまずは業務に関連するところから手を付けるのが良いでしょう。
開発が趣味な人は意識しなくとも自然と業務に関連する技術力を身に着けていることもあるでしょうし、勉強したいとなったらその技術で何かを作ればいいというフットワークの軽さが強みです。
しかし開発が趣味ではない人はなかなかそうはいかないので、業務に関連する分野の勉強をして技術力を少しでも上げるように努力するのが良いと思われます。
そうすることで今現在の自分の評価も上がります。
そして今学んだことを将来使わなくなるかもしれませんが、これまで学んだ中で新たな業務で流用できる技術や考えもあるはずです。
学ばなければ、新たな視点や思考法を得る機会そのものを失ってしまいます。
そうするとこれまで得た技術や考えのみで戦うことになります。
そして新たな業務の担当となった時に評価の見直しが発生し、評価が下がることが考えられます。
学ばないということは自分が進歩しないということであり、学ぶ人たちに置いて行かれることになります。
もちろん仕事は仕事と割り切ってプライベートは好きに過ごすという生き方も否定されるべきではありません。
しかし評価を上げたいし学ぶ人たちについていきたいという気持ちがあるのであれば学ばざるを得ません。
私はゲームが好きと言うのもあり有名なディレクターの方の発言などを覚えていることがあるのですが、メタルギアソリッドシリーズで有名な小島秀夫さんのこの発言はずっと頭の中に残っています。
ゲームはテクノロジー依存型メディアで、進化する事はあっても退化する事はない。だから一度、技術の梯子から脚を離してしまうと、二度と梯子を上がることが出来なくなる。少しでも目を離していると、時代は数段上に上がっているからである。水平方向の広がりだけに目を奪われていると危うい事になる。
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) April 2, 2013
そうして学んでいる人たちに置いて行かれないようにしようとすると、当然周囲にいる自分よりも強い人たちが目標となります。
5. 技術的に強い人に追いつきたい
周囲の技術者、先輩や上司、そして同僚や後輩でも自分より技術的に強い人というのはたくさんいると思います。
そういった方たちの活躍を普段から目にしていると「自分も少しはできるようになりたい」という気持ちも沸くことがあります。
強い人たちは先ほどから何度か言及している「開発が趣味」な人のことも多く、そうでない人からするとまず追いつくのは難しいことも多いと思います。
しかしそれこそ先ほど書いたように置いて行かれないように、走っているイメージをするのであれば並ぶとは言わないまでもせめて背中は見える位置を維持したいと考えています。
これは勉強をする上で重要なモチベーションとなります。
例えば自分が社内で一番の技術者だとしたら、勉強会とかそういったものに出ない限りは自分が一番なので「今よりも技術的に強くなりたい」という気持ちは湧きづらくなるのではないでしょうか。
また自分よりも強い人がいるのであれば、その人たちから見て今の自分の技術力はどうなのかと評価してもらえます。
これも重要で、自分だけではなかなか技術力が身に着いているかどうか分からないことも多いと思われます。
そういう意味でも社内に自分よりも強い人がいる場合はモチベーションにしたりアドバイスを貰ったりとお世話になることは多いと思います。
しかし「強い人に追いつきたい」と思えば思うほど、「自分は本当にこの道を突き進んで良いのだろうか?」という根源的な問いにぶつかることもあります。
6. 今の職種が自分の向いていることなのか悩む
最近以下のnoteを隙間時間に読んでいます。
参考: 偉人からみるIT史
読んでいると、このような歴史上重要な功績を遺した人物はたいてい幼少期から何らか技術的なことに興味・関心を示しており、そしてその意欲を満たすことのできる環境にあります。
私自身はどうだったかと言うと、小さい頃からゲームを遊んでいたと親から聞きましたがそれくらいしか小さい頃の私のことは知りません。
専門学校時代にゲームを作る時は新しい見たことのないものを作りたいと考え、数多のゲームを見てきたであろう先生方からも「新しい」という言葉を引き出せた作品を作ったこともありました。
この時の作品は未公開のままですが、今でもリメイクしたいという気持ちがゲーム開発への密かな意欲に繋がっています。
その作品は評価も高かったので上位8名が選ばれる発表会に出ることになりました。
数ある学校の1学年の上位なので井の中の蛙と言えばその通りなのですが、それでも自分の作品が高い評価を得られたことはとても嬉しかったので強く印象に残っています。
冒頭にも引用した私の過去の記事でも書いていたのですが、私は元々はプランナー希望でした。
新しいアイデアを考えてそれを形にしたい、という意欲が強かったのです。
今でも作りはしないけれどたまに「こんなゲームがあったら面白いだろうか」と妄想することがあります。
そんなことからやはりゲームプランナーやディレクターといった職業の方が向いているのだろうかと悩むこともあります。
しかし弊社にそのような職種はなく、それらを希望する場合は転職となります。
そして転職にはリスクが伴います。
次の会社が自分にとって居心地がいいと感じられるものなのかどうか。
望んだ職種に就いたとして望んだような仕事ができるのかどうか。
引っ越しもしないといけないかもしれません。
その場合、家族や友人など人間関係のことも考慮する必要が出る場合もあります。
私はもうすぐ弊社で勤め始めて6年半になります。
自分でも信じられないくらいあっという間に過ぎた感があります。
新卒入社した前職が1年といなかったことを考えるとこれだけ勤め続けられたというのは自分に合っていたということなのかもしれないと考えています。
だからこそ勉強して活躍したいと考えているのです。
そして今現在は転職は考えていません。
理由は様々ありますが、やはりリスクも大きいからです。
その選択をしてかつ活躍して評価も上げたいという場合は自分なりにでも勉強をし続けて業務に活かすしかありません。
7. 自分で今の職種を選択している以上自分なりに頑張るしかない
今の職種を選択しているのは自分なので活躍して評価を上げたければ自分なりに頑張るしかないです。
勉強の方法はさまざまありますが、やはりそれぞれ自分の事情があるのでオーダーメイドで自分なりのやり方を確立するしかないです。
序盤で書いたのは一人暮らしの私の生活の一例ですが、家族であれば子育てがあるかもしれませんし介護もあるかもしれません。
色んな理由がある中で自分のペースで頑張ることが大切なのだと思います。
もし他の職種で頑張りたい場合は異動願いや転職が選択肢に入ってきますし、それを選択したい人はその上で頑張る。
そして勉強は特にしないでその時々の評価で良いというのもまた自分の選択です。
いずれにせよ「自分の選択に責任を持ちその中でできることをやる」というのが重要と考えます。
人それぞれ事情はあるし物事の優先度もさまざまなので。
では自分なりに頑張るためにはどのようなことをすればいいのか。
私は勉強をするためには「土台作り」が必要と考えています。
8. 勉強をできるようにするための土台作りについて
極端な話ですが、明日の食事に困っているような人が資格の勉強とかそんなことを考えてはいられません。
つまり勉強をするためにもしっかりとした土台が必要です。
ある程度有名な考え方として「マズローの欲求階層説」というものがあります。
8-1. マズローの欲求階層説
人間の欲求は5つの段階に分類されるという考え方。マーケティングの分野では消費者ニーズを分類する際に活用することが多い。
この説の学術的な是非は専門家に譲りますが、今回は思考のフレームワークとして非常に有用だと考えお借りします。
実際のところ図の通り、生理的な欲求や安全の欲求は自己実現よりも優先されるというのは感覚として分かる人は多いと思われます。
例えばですが外でお腹の調子が悪くなったら自己実現のための書籍を探すよりまずトイレに行きますよね。
この図が本当に正しいかどうかは置いておいて、実際自己実現というのは他の欲求が満たされてようやく満たそうと思える、ある程度余裕のある人が持てる欲求でもあるのだと考えています。
図を下から追っていきます。
- 生理的欲求
- 食事に困らない
- 寝床に困らない
- 安全欲求
- 衛生的な環境で暮らせること
- 部屋の清潔さ
- シャワーなど自身の清潔さ
- 居住環境の治安の良さ
- 衛生的な環境で暮らせること
- 親和欲求
- 人間関係の充足感
- 友人などとの適度な関係性
- 家族という居場所がある安心感
- 会社への所属意識
- 人間関係の充足感
- 承認欲求
- 親、先生、上司や同期や同僚などからの適度な承認
- 不当に貶される(承認の反対の行為)ことがない or あっても周囲のカバーがあるような環境
- 自己実現
- 会社・世の中に貢献したい
- 創作活動を通じて世の人に楽しんでもらいたい・承認を得たい
- それらの実現のために学習をしたい
それぞれの欲求に私がぱっと思い浮かぶ項目を適当に書いてみました。
食事や寝床に困ったり、不衛生な環境や治安の悪い環境にいると、まずそれをどうにかしたいという気持ちが湧いてくると思います。
人間関係や承認よりもそれらが優先される人の方が大多数と思われます。
逆に言うとそこに支障が出ている人はまずそこを整えることが大切と思われます。
以下では各欲求に対する簡単なアドバイスを記載していきます。
8-1-1. 生理的欲求への簡易アドバイス
拒食症や不眠症などの症状がある方はまず病院に行くなどして健康的な食事と睡眠を取りましょう。
こういった症状は精神科的な原因と結びついていることもあり、しばしば治療が難航することもあります。
精神科に限らないですが病院の選び方にも注意し、また自分でも自分が抱えているこの問題はどのようにすれば解決するのか考えて学ぶのも大切です。
8-1-2. 安全欲求への簡易アドバイス
部屋や身なりを清潔にしてないとそれもまた例えば虫歯などの病の原因となります。
ハウスダストアレルギーがあるのに不衛生だと家で鼻の調子が悪くて集中ができない可能性があります。
なるべく清潔にしましょう。
ハウスダストアレルギーは主な要因はベッドや布団と言われています。
布団掃除機というものが世の中にはあるので、これを使うとぐっと改善する可能性があるのでお勧めです。
私も抱えているのですが、小学生くらいからずっと鼻の通りが悪いのがデフォルトでずっとみんなこういうものだと思っていたところ、数年前に布団掃除機を導入してそうではないことを知りました。
8-1-3. 親和欲求への簡易アドバイス
人間関係も大切です。
孤立していてもあまり気にならない方はそれで問題ないかと思いますが、そうでない方は適度に人と交流しましょう。
孤独は健康に害がある、と言われることもあります。
孤独感をもたらす社会的な孤立は、一般に健康に対するリスクと言われる、喫煙・飲酒などを上回るリスクになることがわかっています*2(図1)。
喫煙よりも、肥満よりも、あなたの命に危険をもたらすのは「孤独」 | ニュース・ストーリー | 東京海上ホールディングスより
お酒をたくさん飲んでいても長生きする人もいるように、孤独に関してもまた人それぞれ体質による差があるのだとは思います。
自分が満足していると感じる程度に交流があればそれで充分なのでしょうが、それに満たない場合は何らかの行動を起こした方が良さそうです。
8-1-4. 承認欲求への簡易アドバイス
きちんと食べて眠れて、衛生的な環境で生活し、人間関係もほどよく満たされているとします。
しかし人間関係で承認が得られていない場合、承認を得たいと人に寄って強弱はあれどそのような気持ちが湧くかと思います。
特別凄い人と目されないまでも、人としてある程度尊重されたいと思うことは自然なことと考えます。
逆に言うと尊重されない、つまり不当に貶されるなどは承認の反対の行為です。
不当に貶される、いわゆるパワハラ、いじめなどの加害行為に晒されている場合、それらは避けることが重要です。
交流はあるがパワハラに苦しんでいたりして自分を強く否定されたりする環境にいると、「自分はダメな人間なのではないか」というネガティブな考えが浮かび上がります。
交流がある友人に相談するなどして少し気持ちを晴らすなどはできますがそれは対症療法です。
その環境にい続ける限り根本的な解決はできないので、会社で苦しんでいる場合は上の立場の人間にどうにかできないか相談したり、友人関係で嫌なタイプの人がいた場合は離れる選択肢を取ったり、何らか自分の身を守るための行動をしましょう。
8-1-5. 自己実現への簡易アドバイス
ここまでの欲求を満たすことができてようやく自己実現の欲求を満たそうという欲が湧いてきます。
少なくとも私は概ねここまでの欲求をある程度満たすことができて実際に湧いてきたところがあります。
もちろん必ずこのパターンでしか人は行動できない訳ではありません。
専門学生時代の1つ下の後輩にユンケルを飲みまくって(恐らく睡眠などを犠牲にして)開発に没頭するタイプの人がいました。
しかし少々不健康で心配でもありました。
本人はそれを承知の上で行動していましたが、やはり「健康的に自己実現を行う」ということを目標にすると、ここまでの欲求を適度に満たすことが大切なのではないかと思います。
では自己実現の欲求が湧いてきたらいきなり勉強、の前にやることがあります。
それは記事の冒頭で話した時間。
これの確保です。
9. 時間確保について
先ほどの「土台」を整えた後、時間さえ確保できれば勉強を行うことができます。
その時間を確保するに当たって大切なことがあります。
いわゆるスマホ依存やSNS依存と呼ばれるものです。
近年X(旧Twitter)やTiktok、Youtubeなど、コンテンツが無限にあるものが存在します。
しかも基本無料です。
映画は2時間程度、ゲームはピンキリですが数時間や長くても一般的に30時間程度、など有限なコンテンツはまだそこで区切ることができます。
一時ハマってもどこかで抜け出すことができます。
「どうぶつの森」のようなエンディングらしいものがないゲームという例外もありますし、いわゆる「やり込み」をし始めるとその限りではないですが。
しかしSNSは基本無料かつ無限にコンテンツがあります。
そのためついついぼーっと眺めてしまうというところが利用する上での注意点です。
覚えがある方にお勧めの書籍があります。
元GoogleやYoutubeの方が「時間を作るためにこんな工夫がある」というのをまとめた書籍です。
一番始めに紹介されていて一番効果の大きい方法があります。
それが「スマートフォンからSNSアプリを削除する」です。
アカウントを消す必要はありません。
やりたい人はやってもいいでしょうが、例えばアプリを削除すればまず通知が来なくなります。
その時点で煩わしさが激減します。
見たい場合はアプリを削除しなくとも毎回ログアウトするのでもいいかもしれません。
ブラウザからログインするのでも良いかもしれません。
通知は来なくなります。(メール通知をオフにしていれば)
それでもブラウザを開くと簡単に見れるので、都度ログアウトするのがお勧めです。
ログインというそのひと手間があるだけでも違います。
そしてこの書籍ではゲームやテレビ、ドラマなども同等のものとして扱っています。
どれも夢中になるとずっとやってしまいます。
そのためSNSに限らず、いわゆる「時間が溶けてしまう」と自分が感じるようなものに関しては接し方を考え直そうと提案しています。
書籍にも書いていたと記憶していますが、全ての工夫を実践する必要もないし、全てを模倣する必要もありません。
自分が導入しやすい工夫を自分のやりやすい形で落とし込んで結果が出たらそれでいいのです。
ITエンジニアな開発者風に言うと、書籍の工夫が「サンプルコード」です。
この「サンプルコード」を参考にして、自分の生活というプログラムに上手く組み込みましょう。
それができたらいよいよ勉強の時間です。
10. 勉強のスタイルについて
(本でもブログでも良いので文章を読んでインプットしましょう)
始めの方に勉強の方法としてあまり時間がない私は「業務に関連度の高い本をプライベートで読んで業務中に実践することを心がけるようなスタイルを取っています」と書きました。
恐らく多くの人が実践しやすいスタイルでもあるとは思うのですが、それ以外に行っていることとして先ほども上げた「偉人からみるIT史」のような「業務に間接的にでも関わるようなものに触れ続ける」というものがあります。
隙間時間に直接技術的なことを学んでももちろんいいですし、その技術の成り立ちなど開発などではなかなか直接は得られないバックボーンとしての知識を学ぶことも大切だと思います。
業務に直接関連する内容については書籍などお金をかけて質を重視した形で学ぶ。
それ以外の直接は関連しないかもしれないことでも、無料で良いので隙間時間に概要だけでも知ったり触れたりし続ける。
そうすることでそれらの分野への知的欲求が維持されるような感覚があります。
書籍には物理派・電子派があると思いますが、私は技術書に関しては物理派です。
そしてものによっては大きくてかさばる書籍もあります。
その場合持ち歩いて外で読むのに抵抗があるのでそういう時にスマホでブログを読んだりしています。
小さい書籍は持ち歩いて読むことも多いですが、その場合でも気分でブログを読んだりします。
書籍を鞄から取り出してまたしまうのは手間なので、電車での移動時間が数十分ある場合は書籍を読みますが数分の場合はスマホでブログ、みたいに使い分けています。
また当然書籍でも間違いはあり得るのですが、無料の情報ではより気を付ける必要があります。
昨今はAIだけでなく人が書いた記事も参考にしようと検索して出てきた記事をクリックしたら「AIに訊いてみた」みたいな記事もあったりします。
人が書いてても間違っていることは当然ありますが、いずれにせよ情報の真偽には気を付けて学びましょう。
例えば一次情報(公式サイトのドキュメントなど)を確認する、複数の情報源を比較検討する、といった一手間が誤った知識の定着を防ぎます。
11. 最後に
「勉強に使える時間が少ない」
→業務に関する勉強をプライベートでやるのは難しい
「勉強し続けなければ置いて行かれる」
→しかし勉強しなければ置いて行かれて評価も下がる可能性もある
「強い人に追いつきたい」
→勉強してこの人たちについていきたい
「今の職種が自分の向いていることなのか悩む」
→しかし強い人というのは幼少期から自分と違っていたりして、本当に自分がこの職種に向いているんだろうかと悩む
「自分で今の職種を選択している以上自分なりに頑張るしかない」
→それでもこの職種でいようと選択するのであれば自分なりに勉強をし続けるしかない
「勉強をできるようにするための土台作りについて」
→では「自分なりに勉強をし続ける」ためにするべきことは?
「時間確保について」
→土台が整えられたとして時間はどう確保しよう?
「勉強のスタイルについて」
→確保した時間でどのように勉強するか
という順番で自分の思考を整理しました。
勉強を行うにあたってハードルとなるものはいくつもあります。
今回始めに「働き始めてからの勉強というのはやはり難しいなと思うところです」と書きました。
しかし実際は学生であってもプライベートで勉強を行うのが難しいということはあります。
- 家にお金がないためバイトを多めに入れないといけない
- 祖父母の介護がある
- 自分の部屋がなく、集中できる環境がない(図書館という選択肢もあるが常に空いているとは限らない)
などが考えられます。
学生にしろ社会人にしろいずれにせよ、先ほど話した勉強を行うための前提となる「土台」を整え、その後に時間をどうにか確保してその範囲でなるべく効果の高い分野を集中的に勉強する。
というのが今回の話の結論になるのだと思います。
このような思考の整理が誰かの役に立つのか分かりませんが、同じように悩んでいる人がいたら道しるべくらいにはなるのかなと考えているのでそうなることを願います。
多分私にとって一番理想的なのは「確保した時間でゲーム開発をして技術力を身に付ける」なんだろうなとは思います。
ただ今年に入ってから怒涛のバイオハザードブームが来ており、1、2、3、0、4、5、リベレーションズ、6とやっていてリメイク含めPCで遊べるものは全部やる勢いでやってるので、それが終わったら考えてもいいのかなくらいの気持ちでいます。
2と3はSteamだとリメイクしかないのですが、GOGというプラットフォームだとオリジナルが遊べるのでPCでオリジナルを遊びたい人はぜひ。
※バイオハザード1/2/3のバンドル
神谷秀樹さんの監督作品が好きな私は2が一番好きかもしれません。
さて、ここで改めて趣味について考えてみると先ほどの「マズローの欲求階層説」では趣味という階層がありませんでした。
強いて言うならゲームを通じて友人を作ることで「親和欲求」、大会などに出て結果を残すことで「承認欲求」や「自己実現」などの欲求は満たせますが。
とは言え趣味もまた睡眠や食事、安心安全などが満たされた上で楽しめるものです。
趣味を楽しむためにも「土台」を整えることは大切です。
今回は勉強について主に記事を書きましたが、趣味を「健康的に」楽しむためにも「土台作り」は有効です。
趣味にせよ勉強にせよ、自分がやりたいことに没頭する時間を作るためにも「土台作り」は積極的に実行していきましょう。
もし最初の一歩に迷ったら、この記事を読んだ今日自分が「つい見てしまうな」と感じるSNSアプリを一つだけスマートフォンから消してみる、というのはいかがでしょうか。
そうして時間ができたら、その空いた時間で掃除をしたりして「土台作り」をしてもいいでしょう。
今書いたように時間の作り方に関しては「土台作り」にも使えるため、先に時間の作り方を書籍などを通じて改善するのもお勧めです。
ほんの少しの手間が明日からの生活を変えるきっかけになるかもしれません。
今回はこの辺りにします。
読んでいただきありがとうございました。