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両親の終活を手伝うためにアリゾナに帰国してきました

渡辺は西海岸のサンフランシスコ育ちです。高校卒業とともに大学留学のために渡日し、二十歳のタイミングでアメリカの国籍を諦め、日本国籍を選択し、日本で働いて生活することを決めました。アメリカはダブル国籍を認めていますが日本はそうではなくて、当時深く考えずに日本を選びました。

私がアメリカに戻ってこないことが確定したタイミングで両親はセミリタイアしサンフランシスコからアリゾナに移住し今に至ります。私はそこで生活したことはありませんが、アリゾナは父(養父)が高校から留学しており、兄2名が生まれてしばらく住んでいた場所です。

今回の帰国は、両親が終活の相談をしたいということで、兄2名とその家族、そして僕が8年ぶりに集合するかたちで久々に家族で集まりました。ただの日記な記事ですけど、家族構成やらの説明を通して今の考え方などが形成された経緯など表現できたらと思っています。たまたま興味をもってもらえて暇つぶしにしてもらえるようなら幸いです。

東京 羽田→ロスアンゼルス LAX→フェニックス PHX

表記がわかりにくかった

どうでもよすぎる内容でごめんなさい。。このテーマで記事を書き始めて書けることが少ないなと気づき始めたなうです。1人で飛行機を寂しく待っている僕なんかと業務時間外でも会話してくれる心優しい人がBPSには沢山いますよ、というのがこの段落のメッセージ、ということにさせてください。

男性トイレが2つ隣同士で並んでる

ロスアンゼルス LAX(空港)内でフェニックス PHX(空港)への乗り継ぎ先のゲートを向かう途中、久々の体の自由と解放感を感じつつトイレを探してましたら、通路に向かって左右両側に男性トイレがありました。逆に、女性トイレはなくて、頭上の看板を見ると、通路をもうちょっと先に進んでいけば女子トイレがあるようです。ロスアンゼルス LAX(空港)は結構込み合いますからね。最近は人件費削減や航空会社の経費削減のためにフライトタイミングを合わせたりや飛行機自体をシェアしたりするようですし。でっかいトイレ1個じゃなくて設計ミスとかでトイレ2個を通路挟んで両側に作っちゃったのかな?と最初思いました。

でもよく見ると向かって左側の男性トイレにはAll Genderと記載あります。もう1つは正確な文字を忘れましたけど身体障碍者向けと記載があった気がします。フランスオリンピックでLGBTQが大騒ぎになったから驚きはしませんでしたけどこういうところまで配慮しないといけないんですね。トイレの前で迷っている旅行者を笑いながらディスってくる若者が立ってました。話しかけたら清掃員で休憩中だったそうです。言葉が通じると知るとトイレ横のQRコードを読みこんでいい評価してくれよって言ってきます。

日本以外の国のトイレって大抵汚くて、特にアメリカは綺麗なトイレを少なくとも空港では見たことがなくて、All Gender(女性が性転換したほうも使える男性トイレ)のほうならマシかなと思って入ってみました。ダメでした。一応もう一方の男性トイレにも入ってみました。想像通りでした。住んでいた時は気にしたことありませんが、大学生からおっさんになるまで日本にいると許容できなくなるものですね。慣れてない人は、大きなほうは、出発前に自宅か乗り継いでいる場合は機内で済ませておくことを心がけましょう。清掃員もトイレがこんなに汚いんだから私に話しかけずに掃除してよ。

なお、この男性トイレが2種類あるというのはロスアンゼルス LAX(空港)に限った話ではないようで、フェニックス PHX(空港)にもありましたし、フェニックス PHX(空港)から市街の向かう途中のスーパーもこういった形式だったので、最近はこれがスタンダードにようです。

スタバモドキのショップのコーヒーが12ozあたり3.5ドル

いろんなスタバモドキがありました。名前を私が知らないだけで有名なチェーンだったかもしれません。とにかく多くのコーヒーショップが空港の通路に並んでいます。ちょっと歩くとまた別のコーヒー屋がでてくる。お店、いくつもあって、似たようなものしか売ってなくて、どれも名前を覚えられませんでした。1つだけ主要商品やコーヒーなのに店名にTeaが入ってるものがありました。どれも売っているのはコーヒーとフルーツと菓子パンです。コーヒーは12ozと16ozから選べるみたいで、12ozがどのくらいだったかさっぱり思い出せない。ググってみてもinchの感覚が薄れてよくわからん。12ozは日本の紙コップより数段大きくて、2倍とまではいかないまでも、1.5倍より大きいかな、という感じでした。ちなみに不安定な空港のWIFIを使って頑張ってググったときにでてきた説明はこれでした。

円換算すると550円くらいでしょうか?アメリカのものって昔住んでた頃に比べるとだいぶ高くなっていて今や普通のコーヒーしか買えないよ、季節ものの甘いコーヒーは8ドルもして買えないよ、とコーヒーショップの列で隣に並んでいる人と雑談してました。その人が言うには、ニューヨークとかの主要都市は別格でたしかに給料も物価も上がってるけど、ここ(フェニックス)はそんなに上がっている感じはしないなあ、たしかに円が今1ドル150円になってるからそう感じるかもしれないけどねって言われました。なるほど確かに一気にドル安が進んだのってここ1-2年の話ですもんね。空港で2番目の兄貴と合流予定で、小一時間ほど一人で待つ予定が、コーヒー飲みながら最後まで付き合ってくれました。いいやつ。

フェニックス PHX → 実家

自動運転車

2番目の兄貴とフェニックススカイハーバー(アリゾナの空港の1つ)で合流した後、レンタカーして自宅に向かう途中、噂の自動運転車を見つけましたよ!車の上に何かがクルクル高速回転しています。最初に見つけた時は若い女性が助手席に乗っていて写真を撮るのを控えましたけど、別の自動運転車には読書中の白髪ダンディな方を見つけたのでパシャリ。最後は手も振ってくれたけどそこはうまく写真に収めることができず。カーネルさんありがとう。

空港から自宅に向かう途中、キャメルバックという地域付近だと沢山走っていて、もうちょっと移動してコチースという地域あたりまでいくと殆ど見なくなりました。許可されている地域とそうでないところがあるんでしょうねー。トランプさんがイーロンさんと次の政権で仲良くして自動運転のソフトウェア部分の知見を貯めようとしてますし、日本でも使えるようにしてほしいなと思う一方で、日本と日本車も法整備含めて頑張ってほしいですよね。そういえば自動運転が情報として流行っただいぶ昔の初期のころ小さな事故をおこしたって報道以来、日本とアメリカのテレビとかではあまりそういった不幸について聞きませんね。

自宅および作業場所

長く生活して慣れ親しんだ実家はサンフランシスコにあり、色も当時の上品な?グレー色ではなく、今住んでいる人がちょっと濁った黄色に塗り替えた、庭付きの小さな1戸建てでした。たまに庭を囲む木の作を壊してアライグマが敷地内に侵入してきて、食べられるものは何もないことがわかったらどこかに帰っていくような環境でした。現在は当然別の人が住んでおり、今はサンフランシスコで歯医者として働いている兄2の患者らしいです。こんな偶然あるんですね。

今の実家には、ガレージ内の段ボールに詰め込まれている当時集めていたマイケルジョーダンのトレカくらいしか思い入れがあるものはありません。捨てられているかと思いきや両親が保管していたようでちょっと嬉しかったです。もしかすると値打ちものになるかもしれない!と思って保管してくれていたようです。夢を壊したくないので現在の価格を調べずにそのままガレージにおいて帰りました。

インターネットだけはだいぶ前に来た時に私が手配して引いてきたので、直近で返信させていただいたメールや会話させてもらうときやSlackでテキストチャットするときに使っていた作業場所を紹介させていただきます。じゃーん。もちろん日差しがきついときはパラソルを開けるんですよ。開けてても10分に1度くらい室内に入らないといけないくらい日差しがきついです。

LINE通話させてもらった際に「砂利をふんでるような音がする」と度々指摘を受けました。丁度あるいてた場所はこちらです。母が足腰いためているので散歩につきあいがてら会話させていただいてました。高価な国際電話をすることなく会話できる時代っていいですね。電話オンリーの証券会社さんは迷惑かけてごめんなさい。何枚も撮った写真のうちこれでも一番ばえるやつをチョイスしたつもりです。

自宅 → 民泊

Airbnb

今回集まった家族は多めだったので広い家を予約しました。ホテルだとお互いに電話しあってロビーや食事処やプールで落ち合うしかないところ、Airbnbだと部屋だけ別でリビングで合流できるというのは便利ですね。ホテルよりは安いようですし。でっかい家でした。リビングにソファとテレビのセットが2つあったのですがこれをうまく活用する方法が思いつかなかったのが心残りです。きっとリッチピープルにしかわからない使い方があるのでしょう。

なにせ全員で集まるのは数年ぶりですし、不幸があった親族の養子を今度は自分の子供として迎え入れていたり、ゲイなのに連れ子がいる女性と再婚していたり、戦地に行って帰ってきてたり、とても残念ですが前に紹介してもらった知人が亡くなってたりメキシコにdeportさせられてたりします。懐かしさを感じながらもこういう体験に触れる機会が減ってたので情報収集するときの頭の体操をしている感じが楽しいですね。

終活

集まりの意義の大半はこれだったのですが特段見てくださっている方にとってなんら面白い情報はなさそうなんですよね。。テーマを決めて記事を書き始めてから気づいてしまったのです許してください。。

両親の終活についてプールサイドでBBQを楽しみながら話すことでもないような気がするんですけど、暗い話を暗い雰囲気でやるより昼からお酒を片手に楽しくやろう派な家族です。家族の写真は微妙かなーというか社内含めて見てくれている人で私の家族の顔に興味ある人もいないだろうなと思って殆ど乗せていませんが1枚だけ兄貴2のBBQ写真をのせておきます。集まった期間中全員のご飯を全部作ってくれました。なお本業は歯医者です。

近況報告でいろいろ把握できました。

兄1はペルー出身の旦那と、もう少ししたら軍の仕事も切り上げて早めにリタイアして、スペインまたはメキシコに定住する計画があるようです。新しい旦那さんはアメリカンドリームを夢見て20歳頃から頑張ってきたけど母国語のスペイン語のほうが楽みたいで、それを視野にいれた移住先のようです。兄1は交際相手の母国語を毎回覚えて話せるようになるし、軍でも管理職になるし、副業で政治家までやれるような、器用で努力家なやつです。それでも、マイノリティなセクシュアリティのせいで、長らく見つかっていなかった生涯を共に過ごしたい人と巡り合えたことはとても嬉しいなと心から感じます。

兄2は不幸があった親族の養子を沢山引き取っていて今や大家族の大黒柱のようです。叔父や叔母が見捨てた母方の両親の老後の面倒もみていました。住まいはサンフランシスコで、ニューヨークほどではないかもしれませんが家賃がとても高いエリアです。スポーツが大好きな子供のために、興味がないスタジアムに定期的にいくやつです。皿洗いとゴミ捨てをして皆のコーヒーを入れて何かの役に立った感をだす私や兄1とは違って、家族全員分の食事の買い出しと調理をするいいやつです。これから高校・大学と進んでいく子供たちが沢山いるので金銭的にはつらいときもあるけど将来が楽しみだそうです。

はい。というわけで、要は二人とも、両親の老後のことはそこまで対応できないよ、というトゥルーストーリーのようです。アメリカに残りたいけど日本にいろいろ雑務を残した父と、日本にいきたいけどすこしサポートが必要な母。確かに"日本"というキーワードが度々出てくる以上、日本語が話せなくて日本で住んだことがない兄達が踏み込める範囲には限度がありますよね。皆で相談して、アメリカ側でできることは兄1がアメリカ外に移住するまでに兄2と対応して、日本側でのTODOは私のほうで対応することに。

基本的に、どちらかが残された場合に合わせて、保有してる家業の株式の整理、アメリカ・日本での不動産の売買、海外と国内の口座の開設と、移住の手伝い、移住後のQOLが維持できる支援と、少し今より離れ離れになる家族の交流機会を作ること、とかでしょうか。弊社(BPS)では、開発"以外"が私の本業であり、どちらかといえば弊社では"じゃないほう"なのですが、この分野での仕事が両親の終活では役に立つようで、頑張ってきてよかったなと感じました。

最後に

人生いつどんなことがおこりうるかわからないので、頑張れるときに頑張って働いて、家族・社会のためにがんばっておかないとですね。健康を気にしつつ、社の皆とともに、これからも提供できるサービスの価値を増やせるよう、関わってくれる人たちが将来に感じる不安を少しでも減らしていけるよう、試行錯誤していきます~。

・・・その前に記事のテーマチョイスをもっと頑張らないとですね。。今回は思ったよりいろいろ緊張してたのか写真をいっぱいとる余裕がなかったみたいです。家族のことは、心が揺れやすくなっちゃいますよねー。

それではまた。BPSやTechRachoのアドベントカレンダーに興味を持ってくださって、ありがとうございました。


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