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大学入試センターのプログラミング問題PCI公募案件を受託しました

当社は、独立行政法人 大学入試センターの公募案件「教科「情報」のCBT試験をTAOで実施するためのPCIに関する調査研究業務(プログラミング問題)」を受託しました。

TAOとは

TAO(Test Assisté par Ordinateur)は、ルクセンブルクにあるOpen Assessment Technologies社により開発されたオープンソフトウェアです。

参考: TAOとは?| TAO
参考: TAO (e-Testing platform) - Wikipedia

TAOは、国際標準化団体であるIMS Global Learning Consortiumが策定する、CBT(Computer Based Training)システム間の互換性・相互運用性の向上を目的とした標準規格であるQTI (Question & Test Interoperability) に準拠して構築されているCBTプラットフォームで、諸外国で広く使用されております。日本国内でも、文部科学省が開発しているMEXCBTがTAOをベースとしているため、今後、日本の初等中等教育においてもTAOが広く使用されることが予想されます。

当社は、このTAOプラットフォーム上でプログラミング問題を出題することができるPCIを開発しました。

プログラミング問題PCI(CodeBlockProgramming PCI)とは

プログラミング問題PCIは、「短冊型コード」と呼ばれるプログラム断片の並び替えによりプログラムを構築させる問題形式です。
開発したPCIの画面イメージを以下に掲載します。

受験者は、「短冊型コード選択肢」から短冊型コードを「解答欄」にドラッグ・アンド・ドロップすることで解答を作成し、作成したプログラムを実行することができます。自分でプログラムを組み立て実行することによって、トライ&エラーの過程を経ながら、目標に近づけていくといった解き方を実現することができました。

実行コードのプログラム言語はJavaScriptですが、短冊型コード上の表示は自由で、実際のプログラミング言語ではなく、日本語表記の疑似言語での表示を可能としています。これにより特定のプログラミング言語のコーディング規則や構造などの特性の理解に依存しないプログラミングの問題を作成できるPCIとなっております。

この成果は大学入試センターの報告書において紹介されています。また、開発したPCIはGitHubにおいて公開されています。TAOやPCIの開発に関わる方の参考にしていただければ幸いです。

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