CentOSにyumで入るパッケージは色々古いです。
そんな中、
libnss-develは割とまともな3.13.6が入るじゃんラッキー!
と思ったら、
SEEDContextStr was not declared in this scope
(・ω・)
rpmには3.13.6
と書いてあるし、/usr/include/nss3/nss/nss.h にも3.13.6.0
と書いてあるのですが、/usr/include/nss3/nss/blapit.hを見ても確かにSEEDContextStrがありません。というか、他にも色々違います。全然別物です。
ソース見比べた感じ、3.11.1に含まれているblapit.hと同じもののようです。
こんなパッケージは見なかったことにして、ビルドしましょう。
configure,makeでいけるようにはなっていないので、以下の手順でソースを取得・ビルドします。CVSでやった方が、nsprの対応バージョンで間違えなくて安全です。
CVSとかいつの時代の遺物だよとか考えてはいけません。
mkdir ~/nsswork cd ~/nsswork cvs -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot co -r NSPR_4_9_2_RTM NSPR cvs -d :pserver:anonymous@cvs-mirror.mozilla.org:/cvsroot co -r NSS_3_13_6_RTM NSS cd mozilla/security/nss make BUILD_OPT=1 USE_64=1 NO_MDUDATE=1 NS_USE_GCC=1 nss_build_all sudo -s mkdir /usr/local/include/nss-3.13.6 cp -r -d ~/nsswork/mozilla/dist/public/* /usr/local/include/nss-3.13.6/ mkdir /usr/local/bin/nss-3.13.6 cp ~/nsswork/mozilla/dist/Linux2.6_x86_64_glibc_PTH_64_OPT.OBJ/bin/* /usr/local/bin/nss-3.13.6/ mkdir /usr/local/lib/nss-3.13.6 cp ~/nsswork/mozilla/dist/Linux2.6_x86_64_glibc_PTH_64_OPT.OBJ/lib/* /usr/local/lib/nss-3.13.6/
※なんか途中で一部間違えて相対指定のsymlinkがリンク切れしたりしてたので、一応実体がちゃんとコピーされたかチェック
あとは/etc/ld.so.confのはじめの方に/usr/local/lib/nss-3.13.6を追加して/sbin/ldconfigでOKです。
pkgconfigのファイルを自動生成はしてくれないので、自分で書きます。/usr/local/lib/pkgconfig/nss.pcとか良い感じの場所に置いておきます。PKG_CONFIG_PATHが通っている場所ならOKです。
prefix=/usr/local exec_prefix=${prefix} libdir=${exec_prefix}/lib includedir=${exec_prefix}/include Name: NSS Description: Network Security Services Version: 3.13.6 Requires: nspr >= 4.9.2 Libs: -L${libdir}/nss-3.13.6 -lssl3 -lsmime3 -lnss3 -lnssutil3 Cflags: -I${includedir}/nss-3.13.6/nss
これでSEEDContextStrに依存したコードを安心してビルドできます。