こんにちは、hachi8833です。
前回の週刊Railsウォッチのrescueの項で扱った、Rubyの===演算子の動作を以下にまとめてみました。
Rubyの===演算子について
- 左辺が単独のStringやIntegerオブジェクトの場合
==と同じ動作- 左辺がClassオブジェクトの場合:
- 右辺がそのクラスのインスタンスであるかどうかを比較する
- 左辺がRegexpオブジェクトの場合:
- 右辺とマッチするかどうかを取れる
前回と同じ記事「Rescue's Elegant Trick for Knowing Which Exceptions to Catch」のコードがわかりやすいので、再度引用します。
(1..10) === 5 # true
('a'..'f') === "z" # false
String === "hello" # true
String === 1 # false
/[0-9]{3}/ === "hello123" # true
/[0-9]{3}/ === "hello" # false
公式ドキュメントには以下の記述があります。
特殊な等号演算子。Object#===での説明:「このメソッドは case 文での比較に用いられます。 デフォルトはObject#==と同じ働きをしますが、 この挙動はサブクラスで所属性のチェックを実現するため 適宜再定義されます」。たとえば、Range#===はotherが範囲内に含まれている時に真を返します。
Rubyで使われる記号の意味: ===より
参考: JavaScriptの===との違い
Rubyのトリプルイコール演算子===は、Rubyの通常の==演算子よりフレキシブルな、見方を変えればゆるい演算子です。
一方、以下のようにJavaScriptの厳密等価演算子である===は、等価演算子==より厳密な比較(型を変換しない比較)を行います。
- 同価演算子(
===と!==) - 型を変換せずに厳密に比較する
- 等価演算子(
==と!=) - 型が異なる場合は変換してから上の同値比較を行う