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眼精疲労と自律神経の関係。乱れやすい5つのタイプとケア方法を紹介

パソコンやスマートフォンを長時間使った後、目の奥が重く感じたり、肩こりや頭痛に悩まされたりしていませんか。

実はこれらの症状は、単なる目の疲れだけでなく、自律神経の乱れが深く関わっています。目を酷使すると、体のバランスを司る自律神経が影響を受け、さまざまな不調が全身に広がっていくのです。

眼精疲労による自律神経の乱れは、放置すると慢性化しやすく、日常生活の質を大きく下げてしまいます。

この記事では、眼精疲労がどのように自律神経を乱すのか、そのメカニズムから具体的なケア方法まで詳しく解説していきます。

「目→脳→自律神経」の悪循環メカニズムとは

眼精疲労が自律神経の乱れを引き起こす流れには、メカニズムが存在すると言われています。

目の疲れが脳に伝わり、そこから自律神経のバランスが崩れていく一連の過程を理解することで、適切な対策が見えてくるはず。まずはどのような流れで「目→脳→自律神経」に影響していくかを見ていきましょう。

1:PC画面30分で交感神経が上昇する

パソコンやスマートフォンの画面を見続けると、わずか30分程度で体の中では大きな変化が起きています。

画面に集中している間、私たちの目は細かい文字やイラストを追い続け、まばたきの回数が通常の3分の1程度まで減少します。

この状態が続くと、体は緊張状態にあると判断し、交感神経の活動が活発になるのです。

交感神経は、体を活動モードにする神経系統。本来であれば、仕事や運動などで必要な時に一時的に高まり、休憩時には副交感神経にバトンタッチするのが正常な流れです。

しかし、画面作業中はこの切り替えがうまく機能しません。

目の筋肉が緊張し続けると、脳に「まだ集中が必要だ」という信号が送られ続け、交感神経が優位な状態が長時間維持されてしまいます。

2:目の疲れが脳の視床下部を直撃して自律神経が乱れる

目から入った疲労の信号は、脳の中でも特に重要な部位である視床下部に届きます。視床下部は、自律神経の司令塔とも呼ばれる場所。

体温調節、ホルモン分泌、睡眠リズムなど、生命維持に欠かせない機能を総合的にコントロールしています。

長時間の目の酷使で疲労信号が視床下部に繰り返し送られると、この司令塔が正常な判断を下せなくなります。

「休むべきタイミング」と「活動すべきタイミング」の区別がつきにくくなり、交感神経と副交感神経のスイッチがうまく切り替わらなくなるのです。

結果として、本来リラックスすべき時間帯でも体が休まらない状態が続いてしまいます。

3:交感神経が「戦闘モード」で固定され副交感神経に切り替わらない

交感神経が優位な状態は、いわば体が常に「戦闘モード」にあるようなもの。心拍数が上がり、血圧が高まり、筋肉は緊張したまま。

このモードは本来、危機的状況に対応するための一時的な反応ですが、眼精疲労が続くと、このスイッチがオンのまま固定されてしまいます。

副交感神経は、体を休息・回復モードにする神経系統です。消化を促進し、心拍を落ち着かせ、筋肉の緊張をほぐす役割を持っています。

しかし、長時間の画面作業や目の酷使で交感神経が過剰に働き続けると、副交感神経への切り替えがスムーズに行われなくなります。

夜になっても体がリラックスできず、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりするのはこのためです。

4:一度乱れた自律神経は休んでも元に戻りにくい

自律神経のバランスが崩れてしまうと、短時間の休息だけでは元の状態に戻りにくくなります。これは、神経系統の調節機能そのものが疲弊してしまうからです。

たとえば週末に十分な睡眠をとっても、月曜日には再び疲れを感じるという経験はありませんか。

これは、自律神経の乱れが慢性化しているサイン。一度「戦闘モード」に固定されてしまった交感神経は、簡単にはリセットされません。

目の疲れだけでなく、肩こり、頭痛、胃腸の不調、不眠など、さまざまな症状が連鎖的に現れるようになります。

自律神経を正常な状態に戻すには、単に目を休めるだけでなく、神経系統全体を整える取り組みが必要です。継続的なケアと生活習慣の見直しが、回復への鍵となるでしょう。

【首・肩・全身】段階別に症状が現れる部位マップ

眼精疲労による自律神経の乱れは、突然全身に広がるわけではありません。実は症状が現れる部位には一定のパターンがあり、時間の経過とともに徐々に範囲が拡大していきます。

ここでは、発症からの期間別に症状がどのように進行するかを見ていきましょう。

【第1段階】発症1週間以内は目の奥・こめかみ・首に限定される

眼精疲労の初期段階では、症状は目の周辺に集中して現れます。最もよく感じられるのが、目の奥の重だるさや痛みです。

パソコン作業を終えた夕方頃、目の奥がズーンと重く感じる経験をした方は多いでしょう。

この時期には、こめかみの周辺にも締め付けられるような痛みが生じます。目を酷使すると、目の周りの筋肉だけでなく、側頭部の筋肉まで緊張状態になります。

さらに、首の後ろ側にも違和感やこわばりを感じるようになります。これは、画面を見る姿勢を維持するために首の筋肉が常に緊張しているためです。

この段階であれば、適切な休息と目のケアで比較的早く回復できる可能性があります。症状が軽いうちに対処することが重要です。

【第2段階】1週間~1ヶ月で肩・背中・胃腸に広がる

初期段階の症状を放置すると、1週間から1ヶ月程度で症状の範囲が広がり始めます。

首の緊張が肩へと伝わり、肩こりが慢性化。肩甲骨の間や背中全体にまで、筋肉の張りやこわばりが広がっていきます。

注目すべきは、この段階になると自律神経の乱れが内臓にも影響を及ぼし始めること。

交感神経が優位な状態が続くと、消化器官の働きが低下します。胃のむかつきや食欲不振、便秘や下痢といった胃腸症状が現れるのはこのためです。

「目の疲れと胃腸の不調に何の関係があるのか」と不思議に思われるかもしれませんが、これこそが自律神経を介した全身への影響です。

単なる疲労とは異なる、体全体のバランスの乱れが始まっているサインといえます。

【第3段階】1ヶ月以上でめまい・動悸・不眠の全身症状が出る

症状が1ヶ月以上続くと、自律神経の乱れはさらに深刻化します。この段階では、体の広い範囲で多様な症状が同時に現れるようになります。

代表的な症状の一つがめまい。立ち上がった時にふらつく、頭がぼーっとして集中できないといった症状が頻繁に起こるように。

これは、血圧調節や平衡感覚を司る自律神経機能が低下しているためです。

動悸も特徴的な症状。特に何もしていないのに心臓がドキドキする、胸が苦しく感じるといった不安な状態が続きます。

さらに深刻なのが睡眠障害です。夜になっても交感神経が優位な状態が続くため、寝付きが悪い、眠りが浅い、朝起きても疲れが取れないといった問題が慢性化します。

この段階まで進行すると、自己ケアだけでの回復は困難。医療機関での適切な診断と治療が必要になってきます。日常生活への支障も大きくなるため、早めの対応が求められます。

眼精疲労から自律神経が乱れやすい5つのタイプ

眼精疲労による自律神経の乱れは誰にでも起こり得ますが、特にリスクが高いタイプが存在します。

自分が該当するかどうかをチェックすることで、予防や早期対策につなげることができるでしょう。

  • 1日8時間以上のPC作業をする人
  • 寝る直前までスマホを使用する人
  • 睡眠時間が6時間未満の人
  • 几帳面・完璧主義な性格の人
  • 40代以上で老眼が始まっている人

1: 1日8時間以上のPC作業者は交感神経が常時優位になる

デスクワークが中心の職種では、1日の大半をパソコン画面と向き合って過ごします。

8時間以上連続して画面作業を行うと、体は長時間にわたって緊張状態を強いられることに。目は常に近距離にピントを合わせ続け、まばたきの回数は大幅に減少します。

この状態では、交感神経がほぼ一日中優位な状態で固定されてしまいます。本来であれば、昼休みや小休憩の際に副交感神経が働き、体をリセットするはず。

しかし、スマホで情報をチェックしたり、軽食を取りながらもパソコン画面を見続けたりすると、休憩時間すら交感神経優位のまま過ごすことになります。

仕事が終わって帰宅した後も、体は「戦闘モード」から抜け出せません。

夕食時や入浴時にようやく副交感神経が働き始めますが、日中の緊張状態が長すぎるため、十分なリラックス効果を得られないまま就寝時間を迎えてしまうのです。

2:寝る直前のスマホ使用者は副交感神経が機能しなくなる

就寝前のスマホ習慣は、自律神経にとって最も避けたい行動の一つ。ベッドに入ってからSNSをチェックしたり、動画を見たりする習慣がある人は要注意です。

夜は本来、副交感神経が優位になり、体を休息モードに切り替える大切な時間帯。しかし、スマホの画面から発せられるブルーライトは、脳に「まだ昼間だ」という誤った信号を送ります。

すると、せっかく副交感神経が働き始めていたのに、再び交感神経が活性化してしまいます。

さらに、画面を見ると目の筋肉が緊張し、その疲労信号が脳に送られ続けます。結果として、寝付きが悪くなったり、眠りが浅くなったりする悪循環に陥ります。

朝起きても疲れが取れず、日中の作業効率も低下していきます。

3:睡眠6時間未満の人は自律神経のリセット時間が足りない

自律神経を正常な状態に戻すには、質の良い睡眠が不可欠です。睡眠中は副交感神経が優位に働き、日中に蓄積された疲労を回復させ、神経系統を修復します。

この回復には、最低でも6~7時間程度の睡眠時間が必要とされています。

睡眠時間が6時間を下回ると、自律神経のリセット機能が十分に働きません。日中の交感神経優位状態からの切り替えが不完全なまま、翌日を迎えることになります。

これを毎日繰り返すと、自律神経の疲弊が蓄積していくのです。

特に問題なのは、睡眠不足で日中の集中力が低下し、それを補うためにさらに目を酷使してしまうこと。

眼精疲労と睡眠不足の負のスパイラルが生まれ、自律神経の乱れが加速度的に悪化していきます。

4:几帳面・完璧主義な性格はストレスで交感神経を刺激し続ける

性格的な要因も、自律神経の乱れに大きく影響します。几帳面で完璧主義な傾向がある人は、仕事や作業に対して常に高い基準を設定し、細部まで気を配り続けます。

この姿勢自体は悪いことではありませんが、体にとっては常に緊張状態を強いることになってしまいます。

細かい作業に集中するほど、目への負担は増大します。わずかな誤字や数字のずれも見逃さないよう、画面を凝視し続けると、目の筋肉は極度の緊張状態になります。

同時に、「ミスをしてはいけない」というプレッシャーが精神的ストレスとなり、交感神経をさらに刺激します。

このタイプの人は、休憩を取ることにも罪悪感を覚えがち。

「もう少し頑張れば終わる」と無理を続けた結果、気づいた時には眼精疲労と自律神経の乱れが深刻化しているケースが少なくありません。

適度な休息を「必要な時間」として受け入れる心の余裕が、予防には重要です。

5: 40代以上の老眼は目の負担が大きく自律神経の老化も加速する

40代以降になると、多くの人が老眼の症状を感じ始めます。老眼は、目のピント調節機能が衰えることで起こる現象です。

近くのものを見る際に、若い頃よりも目の筋肉に大きな負担がかかるようになります。

老眼が始まると、同じ作業時間でも目の疲労度は増加。ピントを合わせようと目の筋肉が過剰に働き続けるため、眼精疲労が発生しやすくなります。

さらに、加齢とともに自律神経の調節機能そのものも低下していきます。若い頃であれば一晩寝れば回復できた疲労も、40代以降は回復に時間がかかるように。

老眼鏡やパソコン用メガネを適切に使用せず、無理に裸眼で作業を続けると、目の負担と自律神経へのダメージが加速度的に蓄積されます。

この年代では、眼精疲労対策と同時に、老眼への対応も並行して行う必要があるでしょう。

今日から始める3段階ケアを症状の重さ別に紹介

眼精疲労による自律神経の乱れは、症状の程度によって適切なケア方法が異なります。

軽度の段階で適切に対処すれば、自分でできるセルフケアで十分に改善が見込めます。一方、症状が進行している場合は、より体系的なアプローチが必要になります。

ここでは、症状の重さを3段階に分けて、それぞれに適したケア方法を紹介します。自分の症状がどの段階にあるかを確認しながら、適切なケアを始めましょう。

【軽度】ホットタオル3分+20-20-20ルールで副交感神経が回復する

症状が軽度の段階では、日常的に取り入れやすいシンプルなケアが効果的です。最も手軽で即効性があるのが、ホットタオルで目を温めるケア。

やり方は簡単です。清潔なタオルを水で濡らし、軽く絞ってから電子レンジで30秒~1分程度温めます。

熱すぎないことを確認したら、閉じた目の上に3分間乗せるだけ。目の周りの血行が促進され、緊張していた筋肉がほぐれていきます。

温かさで副交感神経が刺激され、リラックス効果も得られるはずです。

もう一つ重要なのが、「20-20-20ルール」の実践。これは、20分ごとに20秒間、20フィート先(約6メートル先)を見るという方法です。

パソコン作業中にタイマーをセットし、定期的に遠くを見る習慣をつけましょう。遠くを見ると、近距離にピントを合わせ続けていた目の筋肉が緩み、交感神経の過剰な興奮も抑えられます。

この2つを組み合わせれば、軽度の眼精疲労であれば1~2週間程度で改善を実感できるはず。症状が出る前の予防策としても有効です。

【中度】50分作業+10分休憩+就寝2時間前のデジタル断ち

毎日のように目の疲れや肩こりを感じ、頭痛も頻繁に起こるようになったら、より計画的なケアが必要です。まず取り組みたいのが、作業時間の構造化です。

50分間作業したら、必ず10分間の休憩を取るリズムを作りましょう。

この休憩時間には、席を立って軽く歩く、窓の外を眺める、首や肩を回すストレッチをするなど、目と体を画面から完全に離すことが大切。

スマホをチェックするのは避けてください。10分間の休憩で、副交感神経が働き始め、体が一時的にリセットされます。

さらに重要なのが、就寝2時間前からデジタル機器の使用を控えること。夜8時に寝るのであれば、6時以降はパソコンやスマホの画面を見ないルールを設定します。

この2時間は、読書や軽いストレッチ、家族との会話など、画面を使わない活動に充てましょう。

デジタル断ちを実践すると、副交感神経への切り替えがスムーズになり、睡眠の質が向上します。

最初は物足りなさを感じるかもしれませんが、1週間ほど続ければ、寝付きの良さや朝の目覚めの変化を実感できるはずです。

【中度】モニター位置・照明・椅子の改善で交感神経の負担を減らす

中度の症状では、作業環境そのものを見直すことも重要。環境を整えると、目への負担を軽減し、交感神経の過剰な興奮を抑えられます。

まずチェックしたいのがモニターの位置。画面の上端が目線と同じか、やや下になるように調整しましょう。

画面を見上げる姿勢は首の筋肉に大きな負担をかけます。また、画面との距離は40~50センチ程度を保ちます。

近すぎると目の筋肉が過度に緊張し、遠すぎると画面を凝視することになります。

照明も見落とせない要素。部屋全体が明るすぎると画面とのコントラストで目が疲れ、暗すぎると画面の光が刺激になります。

間接照明を活用し、画面に直接光が当たらないよう配置を工夫してください。可能であれば、画面の明るさも周囲の明るさに合わせて調整しましょう。

椅子の高さと背もたれの角度も重要。足裏全体が床につき、膝が90度程度に曲がる高さが理想的。

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【重度】医療機関の処方薬+生活習慣改善で根本から治療する

めまいや動悸、不眠などの全身症状が出ている場合は、セルフケアだけでの改善は困難。医療機関での適切な診断と治療が必要になります。

まずは眼科を受診し、眼精疲労の原因となる目の病気がないか確認しましょう。ドライアイや調節障害などが見つかれば、点眼薬や調節機能を改善する薬が処方されます。

同時に、自律神経の症状が強い場合は、内科や心療内科での相談も検討してください。ビタミン剤や自律神経調整薬が処方されることもあります。

ただし、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の根本的な改善が不可欠になります。

パソコンやスマホの使用時間を物理的に減らす工夫、睡眠時間の確保、規則正しい食事時間の設定など、自律神経を整える基本的な生活リズムを取り戻すことが重要です。

この段階では、回復に数ヶ月単位の時間がかかることも珍しくありません。

焦らず、医師の指導のもとで着実に改善を目指していきましょう。鍼灸治療など、薬以外のアプローチを併用すると、回復が早まる可能性もあります。

眼精疲労型と精神ストレス型、自律神経の乱れ方はこう違う

自律神経の乱れには、大きく分けて2つのタイプが存在します。眼精疲労が原因で起こるタイプと、精神的なストレスが原因で起こるタイプです。

どちらも最終的には自律神経のバランスが崩れる点では同じですが、症状の現れ方や進行パターンには明確な違いがあります。

自分がどちらのタイプなのか、あるいは両方が併発しているのかを見極めることで、より効果的な対策を選択できるでしょう。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

1:眼精疲労型は首・肩の筋緊張から自律神経が乱れ下へ広がる

眼精疲労が原因の場合、症状は必ず体の上部から始まります。最初に感じるのは、目の奥の重さやこめかみの痛み。これに続いて、首の後ろ側にこわばりが生じ、肩の筋肉が張ってきます。

この進行パターンには、明確な理由があります。画面を見続ける姿勢では、首から肩にかけての筋肉が常に緊張状態になってしまいます。

筋肉の緊張が長時間続くと、その周辺を通る血管が圧迫され、血流が悪化します。すると、脳への血液供給も滞りがちになり、自律神経の調節機能が低下していくのです。

症状はその後、肩から背中、腰へと徐々に下へ広がっていきます。上半身の筋肉の緊張が連鎖的に伝わり、やがて全身の筋肉がこわばった状態に。

このタイプの特徴は、体の構造的な問題から自律神経の乱れへとつながっていく点です。

2:精神ストレス型は胃腸症状が先に出て上へ広がる

一方、精神的なストレスが原因の場合、症状の現れ方はまったく異なります。

最初に影響を受けるのは、消化器系。胃のむかつき、食欲不振、下痢や便秘といった胃腸症状が先に出現します。

これは、交感神経が優位になると、消化器官への血流が減少し、消化機能が低下するため。

「ストレスで胃が痛い」という表現は、まさにこの現象を表しています。強い不安や緊張を感じると、脳がストレス信号を発し、自律神経を介して内臓の働きを抑制してしまうのです。

精神ストレス型では、その後、症状が上へと広がっていきます。胃腸の不調から始まり、背中の張り、肩こり、そして最後に頭痛や目の疲れへと進行します。

眼精疲労型とは逆の経路をたどる点が大きな特徴です。このタイプは、内臓の不調から筋骨格系の症状へと広がっていくパターンといえます。

3:両方併発は朝の目覚めの悪さ+夕方の胃の不快感で判別できる

現代社会では、眼精疲労型と精神ストレス型の両方が同時に起こるケースも少なくありません。

長時間のパソコン作業で目を酷使しながら、同時に仕事のプレッシャーや人間関係のストレスも抱えている状態です。

両方が併発している場合の典型的なサインは、朝と夕方で異なる症状が現れること。

朝起きた時には、目覚めが悪く、首や肩が既に重だるい感覚があります。これは、眼精疲労による筋緊張が睡眠中も解消されず、自律神経の回復が不十分なため。

一方、夕方になると、胃の不快感や食欲不振が顕著に現れます。午後の仕事のストレスが蓄積し、交感神経の過剰な興奮が消化器系に影響を及ぼしているサイン。

朝は体の上部、夕方は体の中心部に症状が集中するこの特徴的なパターンが、両方併発を示す重要な手がかりになります。

このタイプは、単一の原因による症状よりも回復に時間がかかる傾向があります。眼精疲労対策とストレス対策の両面からアプローチする必要があるでしょう。

4:眼精疲労型は目の温めケア、精神ストレス型は呼吸法で改善策が異なる

タイプによって、効果的なケア方法も変わってきます。適切な方法を選ぶと、より効率的に症状を改善できるはずです。

眼精疲労型では、物理的なケアが有効。先述したホットタオルで目を温めるケアや、首・肩のストレッチが直接的な効果を発揮します。

また、パソコン作業の環境改善や、定期的な休憩の導入など、目と筋肉への負担を減らす対策が中心に。マッサージや鍼灸治療のように、筋肉の緊張をほぐすアプローチも効果的です。

精神ストレス型では、心身をリラックスさせる方法が重要。特に効果が高いのが、腹式呼吸を中心とした呼吸法です。

鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませながら4秒かけて吸います。そして、口からゆっくり8秒かけて息を吐き出す。

この呼吸を5分間繰り返すだけで、副交感神経が優位になり、胃腸の働きも改善されていくでしょう。

瞑想やヨガ、軽い有酸素運動なども、精神ストレス型には効果的。これらの活動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、自律神経のバランスを整える働きがあります。

両方併発している場合は、両方のケアを組み合わせることが必要です。朝は目と首のケア、夜は呼吸法とストレッチといったように、時間帯や症状に合わせて使い分けるとよいでしょう。

眼精疲労の治療には鍼灸院も検討する

眼精疲労と自律神経の乱れに対して、セルフケアや環境改善だけでは十分な効果が得られない場合、鍼灸治療という選択肢があります。

鍼灸は、体のツボを刺激して血流を改善し、筋肉の緊張をほぐすと同時に、自律神経のバランスを整える効果が期待できる治療法です。

「ハリのち晴れ」では、眼精疲労による自律神経の乱れに対して、鍼灸を通した体質改善を行っています。

飲み薬や塗り薬を使用しないため、副作用の心配がなく、体の根本から回復を目指せる点が特徴。目の周辺だけでなく、首・肩・背中など全身の緊張をほぐしながら、自律神経の調整を行います。

眼精疲労と自律神経の乱れでお悩みの方は、セルフケアに加えて、鍼灸治療という選択肢も検討してみてください。


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