久々の投稿となりました。ikaです。今回もまたインフラ関連のお話です。
社内のサーバラックから、アラート音が聞こえる
ある日、いつもと変わらずに仕事をしていたら突然声をかけられる。
「サーバから変な音が鳴っている」
サーバルームへと向かい、サーバラックを確認してみると、UPSのランプが赤点灯している、、、
この点滅はバッテリー不良、つまりはバッテリーの交換が必要な事を示します。
弊社では社内インフラの障害はこれまでなかった事もあり、そろそろ来るかなとは思っていました。
今は、インフラもクラウドサービスを利用するようになり、中々オンプレミスの環境を運用保守する事もないかと思われます。
そこで、今回はどうやってUPSのバッテリー交換するのかという事を述べます。
UPSとは
UPSとは無停電電源装置とも呼び、電力低下、停電等によってサーバに充分な電力を供給する事ができない時に、代わりに電力を供給する装置の事です。そのため今回のようなバッテリー不良がUPSに起こった場合には、電力の障害が起こった場合に対処できないという事になります。よってバッテリーを交換する必要があります。
弊社で利用しているUPSはAPC Smart UPS 1500RMJ2UB というものです(既に世代落ちしたものですね、、、新しいのはこちらです。
購入年は私が入社する以前ですがまだ保証対象らしいです。という事で、APCに保証契約(今までやっていなかった)する所から始めましょう!
購入したUPSの製品登録
APCでは、購入した製品をWeb上で登録し、保証の契約書を発行する仕様となっています。
そのため、まずはAPCサイト上で会員登録を行いましょう。
続いて購入したAPC製品の登録を行います。製品登録にはシリアルナンバーの入力が必要となります。APC Smart UPS 1500RMJ2UB
のシリアルナンバーは背面に記載されています。
製品登録後、翌日以降しばらくしてから保証契約が行われます。保証契約が行われるとサービス証書
というPDFファイルに対象製品の契約情報が記載されます。
担当者にバッテリー手配を依頼
前述で契約したサービス証書の中に障害発生連絡先という専用ダイヤルが記載されています。そのため、バッテリー不良の旨を報告し、新しいバッテリーを手配してもらうようにしましょう。
- 注意!: 専用ダイヤルとは他にナビダイヤルという電話番号も記載されていますが、基本的には専用ダイヤルで依頼するのが推奨です。
今回は、バッテリー不良のアイコンが赤点灯している、無償でバッテリーを出荷してくれるらしいので即座にバッテリー手配をお願いしました。
出荷されたのは電話をした翌日、週末だったため月曜日に新しいバッテリーが弊社に届きました。
と、ここまでは新しいバッテリーが届くまでのお話です。いよいよここからようやくバッテリー交換の作業です。
バッテリー交換
さて、いよいよバッテリー交換です。まずはUPSの前面パネルを外しましょう。前面パネルはフックにかかって固定されているので、取り外しは案外簡単にできます。パネルを上下に持ち、フックを外すようにして前に引っ張ります。
バッテリーはネジで固定されているため、ドライバで取り外しを行います。
ネジを取り外した後は右端のバッテリーコネクタを外し、ゆっくりとバッテリーを引っ張り出します。ある程度引き出せたら、両手で両端をそれぞれ持ち引き抜きます。
今度は、新しいバッテリーを入れます。最初はバッテリーの底を持ち、バッテリーのスロットに合わせるようにします。その後、バッテリーを平らにして中に押し込みます。
次にバッテリーコネクタを装着させます。ケーブルの長さが足りないと感じるかもしれませんが、これも押し込むようにします。「カチッ」という音がしたら完全に装着された状態です。
コネクタ装着をした後は、ケーブルを固定していた紐をコネクタを入れる部分に押し込んでしまいましょう。前面パネルを取り付ける際に邪魔にならないようにします。
さて、この時点でセルフテストを行って見ましょう。セルフテストに合格すればLEDランプは全部緑点灯となり正常な状態に復旧します。
セルフテストに合格しました!後はバッテリーを固定し、前面パネルを取り付ければ交換手順は終了です。
バッテリー交換以降は...?
バッテリー交換が終わった後は古いバッテリーは業者に回収してもらいます。バッテリー出荷の翌日以降に回収業者から電話がかかってきますので、都合の良い日に来てもらいましょう。送り状もその時にもらいます。
まとめ
という訳で、数年に1度やるかどうかのUPSバッテリー交換作業報告でした。僕は学生時代から結構やってきたので、そろそろ違う人にもやってほしいなという事で手を挙げるのを待っていました。
...大体僕がやってしまいましたが(笑)
ちょっとマニアックな記事になってしまいましたが、社内インフラを持っている会社は一回はやる事があると思われますので、交換作業できるようにしましょう。