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インターンシップ実施レポート 東京国際工科専門職大学様(2025年度・3年生)

はじめに

BPSでは、今秋も東京国際工科専門職大学様からのインターンシップを受け入れました。今回来てもらったのは3年生2名。UさんとYさんで、期間は2025年9月末から11月上旬までの約6週間でした。

今回は、実際の製品開発において、システムの品質担保など顧客価値提供につながる部分を体験してもらう想定で、当初はテスト業務を中心としたカリキュラムを予定していました。ところが二人の習熟が非常に素晴らしく、予定よりも早く進捗したため、後半は実際のコード修正や開発サポートにも挑戦してもらいました。

実際の製品開発工程に携わるということだけでも貴重な経験だったと思いますが、さらに今回、インターンのなかで発見したWebKitのバグについて、Apple社へ英語でバグレポートを提出する経験も積んでもらうことができました。

インターン概要

今回のインターンでは、BPSの新製品開発プロジェクトの品質保証フェーズを体験しながら、時間があれば不具合の修正対応も実施してもらうことを想定し、以下のカリキュラムにて進めました。

  • 期間: 2025年9月29日〜11月10日(週5日約6週間/基本オンライン・合計3日出社)
  • コミュニケーション:毎朝ミーティングで振り返りと目標確認。Slack/Google Meetを活用。
  • 進捗確認:週に一度、役員や製品開発チームのPMを交えたミーティングを実施。
  • 実施内容
    • テスト業務(アプリ/管理画面)
      • テスト計画の立案
      • テストケースの作成
      • テスト実施とエビデンス記録
      • テスト報告書の作成
    • 開発サポート
      • テストで発見された不具合の修正
      • 受け入れサポート
      • 操作マニュアルや説明動画の作成

Phase1:アプリテストと開発環境構築

インターン初期は、開発中の新製品のアプリテストを中心に取り組んでもらいました。

事前に立てたスケジュール通りに作業を進めるだけでなく、主体的に次のタスクを見つけて進める姿勢が非常に印象的でした。
特に、テストケースの確認やエビデンス取得において、安定感のあるアウトプットを継続的に出してくれました。

さらに、予定より早く進捗したため、追加課題として「Dockerを用いたローカル開発環境構築」に挑戦してもらいました。
Dockerの利用は初めてとのことでしたが、短期間で理解を深め、無事にセットアップを完了。各自の手元でシステムを起動できる状態にまで仕上げてくれました。コンテナ技術は現場で広く使われているため、非常に価値のある経験ができたと思います。

Phase2:管理画面テストと品質向上への工夫

次のフェーズでは、管理画面のテストケース作成と実施に取り組みました。

当初は基本的なテストケースを整備してもらう予定でしたが、UさんとYさんが頑張ってくれて、想定を大きく超えるボリュームのテストケースを作成してくれました。
特に、異常系の導出方法や、テストケースの網羅性を高める工夫が見られたのが素晴らしかったです。

また、レビューで指摘した改善点を即座に理解し、次の作業に反映するスピード感も想像以上でした。
もともとの想定ではPhase2の管理画面テストでインターン期間が終了する想定だったのですが、Phase3まで進めることができました。

Phase3:開発サポートとApple社へのバグレポ提出

最終フェーズでは、テストで発見された不具合や改善点について、実際のソースコード修正に挑戦しました。

ここでは、単なる修正作業にとどまらず、原因調査やユニットテストの関連性把握など、現場の開発手順を一通り体験してもらいました。

注目は、WebKitのバグを発見し、Apple社に英語でバグレポートを提出してもらったことです。

開発現場では、利用しているOSSやプラットフォームへのバグレポートも日常業務の一部ですが、学生インターンという限られた期間の中で、実際に外部への報告プロセスまで実施できたことは、とても良い経験になったのではないでしょうか。

また、動作確認のための一時的なサンプルデータ作成や、原因箇所の特定など、実務に直結するスキルを身につけてもらうことができた点も大きな成果です。

成果発表

最終日には、UさんとYさんに、今回のインターンで学んだことを各自まとめてもらった資料をもとに、BPSの役員やエンジニアの前で成果発表をしてもらいました。

二人とも、今回インターンに参加したことで、大きく成長できたようです。

「実際の製品開発に携われるとは思っていなかったので、緊張しました。今まで自分が関わってきたものと比較して、システムの規模がすごく大きくて、チェック項目も多く、お客様に出すにはここまでやる必要があることを学びました」とUさん。

「学生同士でプロダクトをつくるケースと比較して、実際の製品開発の現場では、エンジニア同士の議論の深さや細かさが、圧倒的に違うことに驚きました。また、ご指導いただきながらApple社向けに英語でバグレポートを作成・提出できたことも、とても貴重な経験でした」とYさん。

BPS社員からは「システム開発に関連して、コードを書く以外にも、マネージャー、品質保証、あるいは営業など、様々な仕事があります。ぜひ自分の得意分野を見出して、今後に活かしてほしい」というコメントがありました。

まとめ

今回のインターンでは、実務に近い環境での体験を通じて、学生の成長を強く感じるとともに、受け入れ側としても多くの学びがありました。

今後も、こうした実践的な機会を提供しながら、学生とともに成長できる取り組みを続けていきたいと思います。

BPSで働いてみたい、と思っていただけた方は、ぜひエントリーフォームよりお問い合わせください。

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