BPSデザインチームのスギムラです。
自社のコーポレートサイトのデザインにお悩みはありませんか?
今回は企業に欠かせない「コーポレートサイトのWebデザイン」について、BPSの事例を交えながらお話します。
綺麗で美しい見た目を作るだけがデザインだけではない!
コーポレートサイトに必要なのは目的とターゲットに沿った機能美です!というお話です。
【コーポレートサイトのデザイン事例】制作の裏側
まずは弊社BPSで制作させていただいた、コーポレートサイトの事例からご紹介します。
お客様の要望や、実際に行った改修ポイントなどを簡単に説明します。
NX総合研究所様
株式会社NX総合研究所様のコーポレートサイトをリニューアルしました。同社は、物流コンサルティング、デジタルソリューションの提供、物流人材の育成等の事業を展開している民間シンクタンク企業です。
リニューアルの背景
Webサイト改修から時間が経ち、デザインの老朽化や情報の陳腐化をお客様は問題視されておりました。物流コンサルティング会社としての知名度向上・ブランディングに向けた刷新を行うことが主な目的です。
目的とターゲット
- 目的・ゴール
- 新規案件、新規顧客の獲得⇒問い合わせの増加
- ターゲット
- 物流事業に関する課題を抱えている企業
ポイント
- 更新頻度が高いブログコンテンツを統合
- ホワイトペーパー機能を実装
- サイト内の回遊を強化し新しいコンテンツの発見を促す
更新頻度が高いブログコンテンツを統合
Webサイトを集約する目的で、別ドメインとなっていたブログサイト(旧「NX総研ろじたんHbf」)をコーポレートサイトに統合しました。
ホワイトペーパー機能を実装
トピックスコンテンツ内にホワイトペーパーのダウンロード機能を実装しました。
記事コンテンツを閲覧した流れから、リード獲得へつなげる目的です。
サイト内の回遊を強化し新しいコンテンツの発見を促す
BPSからはさらにユーザーのサイト内回遊の強化・新たなコンテンツの発見を後押しし、お客様のお問い合わせ向上に寄与できるサイト構成をご提案しました。
統合により、コーポレートサイト内検索でブログ記事が検索できるようになり、コンサルタントのプロフィール情報とブログ著者情報が直接紐づけできるようになりました。
また、コンサルタント個々人の得意領域、NX総合研究所様が提供するサービス、それらに関連するブログ記事や事例同士を、相互に表示させるサイト構成に変更しました。
これらの施策によりサイト内回遊の向上、サイト訪問者が知りたい関連情報へのアクセスがよりスムーズになりました。
花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)様
花粉問題対策事業者協議会(JAPOC)様のWebサイトをリニューアルしました。同協議会は花粉問題対策に関わる産官学がそれぞれの垣根を越え、多様な対策について活動を行っています。
※こちらは企業サイトではなく団体活動のためのサイトですが、サイトの立ち位置や事例内容が本記事テーマに沿っていますので1例としてご紹介させていただきます。
目的とターゲット
- 目的・ゴール
- JAPOCの活動の周知、協議会への入会
- ターゲット
- 花粉問題対策に関わる取り組みをする民間企業、団体
リニューアルの背景
Webサイトの制作からかなり時間が経ちデザインが老朽化。レスポンシブにも非対応でした。
サイトデザインとコンテンツ内容の更新と合わせ、情報発信用のページを新たに設置することで協議会活動の周知に役立てることが目的です。
ポイント
- 入会を促すCTAをサイト内の各所に設置
- 目的に合わせたコンテンツ・導線の整理
入会を促すCTAをサイト内の各所に設置
入会の流れやメリットを紹介するページを整備しました。お客様からいただいた原稿をもとに、弊社で構成を作成しご提案しています。
また、入会案内のページへの導線(CTA)を別ページへ設置し、訪問者への訴求を行っています。
目的に合わせたコンテンツ・導線の整理
サイト内のコンテンツは全体的にBPSで精査・整理をしました。
極端に情報の少ないページが存在したため、そちらは関連ページへ統合を行いました。
結果的にページ数は減りましたが、ページ構成がわかりやすくシンプルになったので、
サイト訪問者にとっては目的のコンテンツを探しやすいメニュー構成になりました。
コーポレートサイトデザインのよくある勘違い
ここからは、コーポレートサイトのデザインに対して、一般的によくある勘違いについて実例を交えながら解説していきます。
LP(ランディングページ)と違ってコーポレートサイトのデザインは売上には関係ない?
大いに関係あります
コーポレートサイトは企業にとっての顔です。Webサイトが存在するのが当たり前の時代。しっかりしたコーポレートサイトがあるということはお客様からの信頼に直結します。
例えば、LP(ランディングページ)の運営会社のコーポレートサイトが、1ページしかない、数年更新されてなさそう、というサイトでは、「このサービスに申し込んで大丈夫?」と思ってしまいますよね。
コーポレートサイトにお金をかけている=しっかりした、安全な会社である、という印象を与えます。機会損失を防ぐという意味で、コーポレートサイトは重要です。
古臭いコーポレートサイトのデザインは信頼感がないからNG?
NGとは限りません
ターゲットを分析し、そのターゲットに貴社をどう売り込みたいのか、総合的に判断します。
BtoBサイト(=「Business-to-Businessサイト」企業間の取引を目的としたWebサイト)を例に挙げます。
訪問者(=企業の担当者)が重視するのは「Webサイトの見た目が綺麗」ではなく、「商品・サービスの情報」です。
必要な情報が掲載され、問い合わせ窓口が整っているなら、訪問者にとってWebサイトのデザインが古臭いかどうかは二の次です。
扱う商材やターゲット次第ではWebサイトのデザインが商品・サービスイメージに直結するケースもあります。若者向けのエンターテイメント企業のWebサイトが古臭いデザインでは、サービスイメージが悪くなってしまいますよね。
重要なことは、Webサイトの目的とターゲットにふさわしいデザインかどうかです。
アニメーションが多いコーポレートサイトは見づらいからNG?
NGとは限りません
売っている商材・ターゲット次第で変わります。自社のサイトを「訪問者にどう見てもらいたいか」という視点で、適切な演出を考えましょう。
※前提として、アニメーションやギミックを複雑にして訪問者が使いづらいと感じたり、目的のページへたどり着けないのは本末転倒です。
コーポレートサイトは一度公開したら更新は不要?
定期的な更新が必須です
最新の情報を提供することで訪問者は信頼感を持ってサイトを利用できます。
古い情報しか掲載がないサイトは、不信感を招き、離脱に繋がる可能性があります。
ニュースやお知らせが5年以上前で止まっているコーポレートサイトがあり、そこに問い合わせをしたい場合。
- 「サービスの内容は本当に最新か?」
- 「料金やプランは変わっていない?」
- 「問い合わせてすぐ担当者につながる?」
…といった疑問・不信感を訪問者は抱き、競合他社に流れてしまう可能性も考えられます。
ニュース・お知らせなど、些細な情報でも年に数回は最低限、更新をしたいです。
定期的に更新がある自社ブログを運用しているなら、トップページに更新情報を掲載する方法も有用です。
Webサイトの定期的な更新はSEO視点でも非常に重要です
検索エンジンのクローラーは、頻繁に更新されるサイトを重要とみなして、巡回頻度を高める傾向があります。
新しい情報が早くインデックスされやすくなり、検索結果に表示されるまでの時間を短縮できます。
また、検索エンジンはコンテンツの鮮度を重視する傾向にあり、古い情報しかないサイトは評価が下がる可能性があります。
このような視点からも、サイトコンテンツの定期的な更新は非常に重要と言えます。
成果に繋がるコーポレートサイトをデザインするには
成果につながるコーポレートサイトとは「見た目が美しいサイト」ではありません。
特に大切な4つの視点について説明します。
- 目的・ゴールを明確にする
- いつ・誰が・何を期待しているか明確にする
- デザインを「好み」で判断してはいけない
- SEO対策を織り込む(※デザインではないが重要!)
目的・ゴールを明確にする
そもそも何をもって「成果」と判断するのか、まず目的・ゴールの設定が必要です。
コーポレートサイトの目的・ゴールは「売上」と「採用」の二つに分解できる
コーポレートサイトに期待されることは様々ありますが、最終的に帰結するのは下記の二つです。
* 自社が提供する商品・サービスを売りたい
* 良い人材を採用したい
「認知度向上、ブランディング強化」も目的の一つになることはありますが、突き詰めれば、売上・採用が最終的な目的となるため割愛します。
目的・ゴールに合わせてCTA(特定の行動を促すメッセージや仕掛)が変わる
目的・ゴールが整理できたら、それを達成するためのCTA(特定の行動を促すメッセージや仕掛)を具体的に考えていきます。
商品・サービスを売りたい⇒例:商材の情報を全面に打ち出し、問い合わせ窓口を手厚くする
良い人材を取りたい⇒例:社員の働いている様子をブログやSNSで紹介する、福利厚生を詳しく記載する
明確な目的・ゴールがわかると、サイト訪問者への適切なアプローチやコンテンツの具体像が見えてきます。
いつ・誰が・何を目的としているか明確にする
ターゲットの人物像を明確にすることも非常に大切です。
以下の例は実際のサイト制作よりざっくりとした情報ですが、ターゲットの属性を考えるために必要なことと、そのためにどんなことができるかを書いてみました。
いつ?(シチュエーション、端末、タイミング)
- どんなシチュエーション
- 取引先の会社を探して
- ⇒サービスやプランについて手厚く記載しよう
- 求職中に
- ⇒福利厚生の紹介や社内メンバーブログを書いてはどうか?
- 取引先の会社を探して
- どんな端末から
- 会社のパソコンから
- ⇒PCのアクセスが8割を超えそうならPCファーストで図の掲載などをしよう
- 私物のスマホから
- ⇒スマホファーストのサイトにしてPCレイアウト無しでも?(開発費用も抑えられそう!)
- 会社のパソコンから
- どんなタイミング
- 仕事中
- ⇒きっとPCから見る人が多い
- 休日…
- ⇒きっとスマホから見る人が多い
- 仕事中
誰が?(企業、役職)
- どんな企業
- IT、コンサルタント、人材、観光、金融、美容、エンターテイメント…
- ⇒その業界に合わせたサイトデザインを作ろう
- IT、コンサルタント、人材、観光、金融、美容、エンターテイメント…
- どんな役職の人
- 事務スタッフ
- ⇒PDFをダウンロードできる形式の自社資料を用意すれば、お客さんの社内稟議に通してもらいやすいかも!
- 決裁権を持った人物
- ⇒スピーディーに問い合わせてもらえるように問い合わせフォームの内容を精査しよう
- 専門性のある担当者
- ⇒信頼性のあるコンテンツを読みやすく整えよう
- 事務スタッフ
何を目的として?
- 仕事を依頼したい
- ⇒すぐに見つかる位置に問い合わせフォームを設置しよう
- 協業先を見つけたい
- ⇒自社ができるサービス内容を手厚く紹介しよう
- 商品を受注したい
- ⇒自動見積フォームを設置しよう
- 採用に応募したい…
- ⇒エントリーできる仕組みや会社説明会の案内を設置しよう
デザインを「好み」で判断してはいけない
仕上がったデザインを「好み」で判断してしまっては、せっかく作り込んだ目的やターゲット設定の意味がなくります。
- デザインは目的を達成するのにふさわしいデザインなのか?
- ターゲットはこのサイトから問い合わせをしてくれるか?
社内で意見が割れてしまったり、判断に困ってしまった時は「顧客を判断の基準」として、デザインを検討することが大切です。
そしてそのために目的・ゴール設定、ターゲットを明確にするという作業が必要なのです。
SEO対策を織り込む
デザインそのものの話題とは少し逸れますが、
デザインどんなに良くても、検索結果にサイトが表示されなければ意味がありません。
検索結果に表示されるためにはSEO対策が必須です。
必要なSEO対策の一部を例に挙げると…
- 適切なメタ情報の設定
- サイトマップの用意
- モバイルフレンドリー対応(スマホ対応)
- サイトの表示速度の改善
- 適切なマークアップ
- キーワードのリサーチと適切な配置
- 質の高いコンテンツの作成
- コンテンツの定期的な更新・改善
- 被リンクを増やす
などなど…
Webサイトを適切なターゲットに届けるためには、サイトの見た目や使い勝手以外にも必要なことは山ほどあり、専門的な知識が必要になります。
目的に合わせたコーポレートサイト制作はBPSにおまかせ!
BPSではシステム開発だけでなく、コーポレートサイト制作のご依頼も可能です。
お客様の目的を深く理解し、サービスや商材に寄り添ったWebサイトをご提案できます。
「コーポレートサイト制作をお願いしたい」
というご依頼はもちろん、
「コーポレートサイト制作と合わせて、コンテンツマーケティングやWeb広告を始めたい」
というご依頼も歓迎です。
まずはお気軽にお見積りからお待ちしております。