Microsoft Silverコンピテンシーを取得しました

このたび、晴れてBPSは Microsoft Silver Application Development コンピテンシーを取得しました。

取得の背景や経緯を記録しておきます。

Microsoft Partner Network (MPN) 制度

コンピテンシーは Microsoft Partner Network (MPN) の制度で、簡単に言えば「条件を満たして年会費を払えば、Officeライセンスなどたくさんの特典がもらえる」ものです。

Action Pack, Silverコンピテンシー, Goldコンピテンシーと特典

MPNに登録するだけなら無料ですが、特典を得られるプログラムには下からMicrosoft Action Pack, Silverコンピテンシー, Goldコンピテンシーの3つがあります。

得られる特典は色々書かれていますが、多くの場合メインになるであろうOfficeやVisual Studio Subscriptionのライセンスだけでも、年会費を大きく上回る量が入手できます。身も蓋もない言い方をすればOfficeやVisual Studioがたくさん入ったバルクパッケージですね。

一例として、

Action Pack
・年間4.4万円
・Office 365 E3が5個
・Office Professional Plusが10個
・Visual Studio Professional Subscriptionが3個
Silverコンピテンシー
・年間15.5万円
・Office 365 E3が25個
・Visual Studio Enterprise Subscriptionが5個
Goldコンピテンシー
・年間44.4万円
・Office 365 E3が100個
・Visual Studio Enterprise Subscriptionが10個
共通
・毎月100ドルのAzureクレジット

これらをベースにしつつ、コンピテンシーの種類による追加ライセンスや、パフォーマンス(顧客販売実績などを積む)次第ではさらに数倍のライセンスをもらえるようです。

※Visual Studio Subscriptionは旧MSDNです。

取得の条件

Action Packは条件がほぼなく、金さえ払えば取得できます。Silver, Goldは一定の条件を満たすと取得できます。基本的には企業向けで、事業所単位で取得可能なようです(Action Packを1事業所で2つも3つも買うことはできない)。

コンピテンシーの条件としては、種類によって異なりますが「Microsoft製品やAzureを代理店として一定以上売り上げる」「Microsoft製品のトレーニングを行う」「Microsoft認定資格を取る」などがあるようです(あまり詳しく調べていない)。

以前は顧客事例(販売実績?)の登録が必須だったような気がするのですが、最近条件が変わったのかそれとも見落としていたのか、改めて確認したら種類によっては試験合格だけで取れるようになっていました。

今回取得したコンピテンシー

BPSでは3年ほど前からAction Packを契約していました。OfficeとVisual Studioがもっと欲しかったのでSilver以上も検討していたのですが、取得要件の顧客事例を満たせる気がしなかった(BPSではMicrosoft製品は消費するばかりで、開発ではオープン系技術、クラウドはAWS等を中心にしていたため、販売事例がなかった)ので諦めていました。

最近、Application Developmentコンピテンシーなら試験のみで取得できることに気づいたので、早速取得に向けて動くことにしました。

Silver Application Developmentの取得条件

https://partner.microsoft.com/ja-jp/membership/application-development-competency によると、試験に2名が合格するだけで良いようです。

Web開発とスマートフォンアプリ開発を専門にしており、Microsoft固有のOfficeやSharePoint, Azure関連の専門性には乏しいBPSにとっては、間違いなくこれが簡単そうです。

Web and Mobile Client App Dev focus area

2 individuals must pass one of the following exams:

Exam 70-480: Programming in HTML5 with JavaScript and CSS3
Exam 70-483: Programming in C#
Exam 70-486: Developing ASP.NET MVC Web Applications

ということで70-480に決定ですね。

Silver Application Developmentの特典

標準のものに加えて、Visual Studio Enterpriseが5個追加になり、合計で

  • Office 365 E3が25個
  • Visual Studio Enterprise Subscriptionが10個
  • Windows 10 Enterpriseが25個

などがもらえます。

BPSで利用できる価値に換算してみます。

Office 365
・月1,000円相当(E3は本来月2,000円相当ですが、Officeだけあれば良くてSharePointとかOutlookはいらないので、Office 365 Businessの価値で計算)
Visual Studio Enterprise
・年15万円相当(Enterpriseは本来年30万くらいだと思いますが、そんな機能いらなくてVisual Studio ProfessionalとOffice利用権程度の価値に換算)
・Visual Studio Expressが2017止まりで2019が出なくて困っていたので割と切実
Windows 10 Enterprise
1万円相当(本当はもっとずっと高いですが、Docker for Windowsを使いたいのにOSがHomeだったからProにしたいが主用途なので)

合計するまでもなく、Visual Studio 1本で既にお得感があります。

ほかのコンピテンシーとの比較

Application Development以外のコンピテンシーももちろん検討しました。

  • Communicationsは、Officeがたくさんついていて大変魅力的です。しかし、どうも試験合格だけではだめで色々な条件が必要そうなので断念しました。
  • Cloud ProductivityもOffice 365が合計50個ついていて魅力的ですが、取得条件の「MCSA: Office 365」がすでに廃止されていてどうしろ状態だったので断念しました。
    • なお、サポートには全然繋がりませんでしたが、後日確認したら条件が更新されていました。
  • Dev Opsは試験合格だけで取れそうですが、3つも受けないといけなくて、受験料が高いのでやめておきました。

条件は複雑で、ORがどこにつながるのかもわかりづらい

※コンピテンシーの取得要件(に限らずMPN制度全般)は頻繁にリニューアルされており、数年後にはこの方法で取得/更新できなくなっている可能性はあります。

「70-480試験」の受験

ということで、あとは試験70-480 JavaScript および CSS3 を使った HTML5 でのプログラミング
の合格者を2名用意するだけです。

ここで問題になるのが「2名」ということです。1名なら僕が取れば良いので簡単なのですが、もう1人どうにか確保しなくてはいけません。ということで期間限定キャンペーン開催です。

もう1人いれば良かったのですがここはボーナスなので2名にしておきました。

受験申し込み

そして自分でもさっさと受けておきます。内容はよくわかりませんが、Webの試験ですし、まあ普通に考えれば合格できるでしょう。

文字化けは気にせず進めます

なお、普通に申し込んでも良いですが、バウチャーを買うとキャンペーンで安いことがあるのと、1回落ちても再受験できるバウチャーが売っていることがあります。

合格率2倍にツッコんではいけない

試験対策

  • まずは公式からリンクされている模擬試験を受けてみようと思いましたが、リンク先が404エラーだったので諦めました。
  • 同じくリンクされていた試験対策ページを開いてみましたが、リンク先が500エラーだったので諦めました。
  • 公式の対策本が売っていましたが、英語しかなくて面倒だったのでやめました。
  • 怪しい試験対策サイトがありましたが、怪しいアプリを入れるように言われたのでやめました。

ということで受験料が高いのが怖いですが、ぶっつけです。

当日朝に直前対策として10分ほどXHRの文法とreadyStateの値だけ復習しておきました(役立たなかった)。

試験当日

おなじみのプロメトリック試験会場で、身分証2枚を出して同意書類にサインして試験開始です。予約時間より30分早く到着しましたが、速攻開始させてくれました。

  • CSSについてはセレクタの理解を問う問題が多かった。
  • jQuery推しで、特に素のJSとjQueryの差は気にせず常にjQueryは使えるもの前提の問題が大半だった。
    • jQuery以外のライブラリに関する知識は不要。
  • JavaScriptの基本的なprototypeチェーン等に関する理解を問う問題も多かった。
  • 日本語訳は悪くなく、日本語がわからず英語原文を見るボタンを使ったのは1~2回程度。
  • マウスのホイールが壊れていて問題の下の方にスクロールするのが難しかった。

試験時間は申し込みページでは150分と書いてありましたが、実際には120分でした。60分もあれば終わると思います。途中退室は可能で、即座に結果がもらえます。

結果は1000点満点890点(合格ライン700点)でした。

後日、 @morimorihoge さんが合格してくれたので、無事2名集まりました。

登録

試験に合格しても、紙の合格証書どころか、メールの1通すら届きません。翌日以降にマイページに表示されるだけです。2万円以上払っているので、もう少し何かくれてもいいのに。

ダッシュボードにはMCSAへの道のりが表示される

合格するとこんなバッジはダウンロードできました。

MPNとの関連付け

合格の前でも後でも良いのですが、MPNページでの関連付けが必要です。

まず該当ユーザがMPNに登録されていなければユーザを作成しておきます。

そして、合格したユーザが自分のアカウントで認定アカウントを紐付けます。

購入

条件を満たすとこんなメールが届きます。

You have qualified for a Microsoft Partner Network competency


Dear Takao Baba,

Congratulations on qualifying for Silver Application Development competency!

When you qualify for a Silver competency, you also receive a set of internal-use rights benefits, including licenses and subscriptions to Microsoft software and services.


To start using these benefits, go to your Offers page, select Silver membership offer, and pay the fee using a valid credit card by 04-Sep-2019.

Learn more: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=864604


Thanks,
Your Partner Center team

そうしたらMPNページから購入を押して

クレジットカード情報を入力して決済すると、即座に特典が使えるようになりました。

エラーが出たら

ちなみに、そのうち改善されると思いますがMPNや認定ページは少し放置するとすぐ真っ白で何もできなくなりますが、この場合は partner.microsoft.com のCookieを消してやるとたいてい良い感じです。全部消すとログアウトされすぎてめんどくさいです。

こういうパターンのときは諦めて翌日にやり直す。

取得後

ということで、無事にOfficeやVisual Studioの不足に悩まされない快適な開発ライフを送ることができるようになりました。気軽にOfficeとVisual Studioがたくさん手に入るMPN制度は、中小企業にとてもおすすめです。パートナーに優しいMicrosoftさんには感謝しつつ、今後も制度の維持・改善にも期待しています。

せっかくなのでエントランスに飾る盾やプレートをノリで注文してみようと思ったのですが、注文ページが見つかりませんでした。あれおいくらくらいするんですかね?

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この記事の著者

baba

ゆとりプログラマー。 高校時代から趣味でプログラミングを初め、そのままコードを書き続けて現在に至る。慶應義塾大学環境情報学部(SFC)卒業。BPS設立初期に在学中から参加している最古参メンバーの一人。Ruby on Rails、PHP、Androidアプリ、Windows/Macアプリ、超縦書の開発などを気まぐれにやる。軽度の資格マニアで、情報処理技術者試験(16区分17回 + 情報処理安全確保支援士試験)、技術士(情報工学部門)、Ruby Programmer Gold、AWSソリューションアーキテクト(アソシエイト)、日商簿記2級、漢検準1級などを保有。

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