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こんにちは、hachi8833です。
Googleスプレッドシートのセル内に画像をぴったり合わせて埋め込み表示する方法を2とおりご紹介します。
image()
関数と画像IDを使う) — 表示をカスタマイズ可能セルをリサイズしても常にセル内で最大の大きさで表示されるので、大変快適です。もう画像がずれたりすることもありません。
本来表計算ソフトには画像をみだりに貼るべきではないのですが、Googleスプレッドシートの画像セル内表示機能は、使い方によっては非常に効果的です。
なお、Googleスプレッドシートの「挿入 > 画像 > セル上の画像
」メニューでの画像挿入は、Excelの画像貼り付けと同じ機能なので、本記事では使いません。おそらくExcelとの互換のためにある機能なので、個人的には使わないようにしています。
追記(2020/10/30): 以前は世界中の人がマクロでサイズを合わせようとして涙ぐましい努力を重ねていましたが、現在のExcelでは、貼り付けた画像ごとにプロパティで「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」を指定することはできるようです。ただしExcelでは、本記事で紹介するGoogleスプレッドシートでの方法のように「セルの中に」画像が入るわけではないので、画像を貼り付けるときにセルからずれないよう引き続き気を遣う必要がありそうです。
参考: Excelの「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」の意味。並べ替えや抽出にも影響 | 志木駅前のパソコン教室・キュリオステーション志木店のブログ
Googleスプレッドシートが更新されて、メニューで簡単にできるようになりました。
なお「画面の挿入」ダイアログの左にある項目は絞り込み用です。ここで「マイドライブ」が選択された状態だと共有ファイルが除外され、マイドライブの画像ファイルだけが表示されます。Google Workspaceで共有されている画像ファイルを表示するには、ダイアログ左にある「共有アイテム」や「共有ドライブ」をクリックします。
上の図でわかるように、方法1ではセルを選択したときの数式バーの中が空になります。
なお方法1ではセルに関数を挿入しないので、後述の方法2のように「画像表示のオプション」を変更することはできません。
image()
関数と画像IDを使う方法)こちらは更新前の記事で紹介していた方法です。方法1より多少面倒ですが、後述するように、方法1にはない表示オプションも指定できます。
固有ID
の部分を取り出します。固有ID
は33文字の英数字と記号でできています。https://drive.google.com/open?id=
固有ID
https://drive.google.com/file/d/固有ID
/view?usp=sharing
なお、これらのURLは画像のプレビュー用であり、このままではセル内表示に使えません。
固有ID
を以下のimage()
関数にはめ込みます。=image(“https://drive.google.com/uc?export=download&id=
固有ID
“)
表示されない場合は、ページを再読み込みするか、画像が「リンクを知っていれば共有可能」になっていることを確認してください。
オプション | 説明 |
---|---|
=image("URL") =image("URL", 1) |
セルのサイズに合わせて画像のサイズが調整されます(デフォルト) |
=image("URL", 2) |
セルのサイズに合わせ、余白を作らないように画像のサイズが調整されます(縦横比は崩れます) |
=image("URL", 3) |
画像を元のサイズで表示します |
=image("URL", 4, 高さ, 幅) |
画像のサイズをピクセル数で指定できます |
詳しくはGoogleのサポートページをご覧ください。
方法2についてはいくつか注意点があります。
Googleスプレッドシートはインターネット上のサービスであることを思い出しましょう。社内の画像サーバーなどに置いた画像やPC内の画像を参照してセル内表示したくても、仕組み上許されていません。
インターネット上の誰でもアクセスできる場所に置かれていない画像は、Googleスプレッドシートでセル内表示できませんのでご注意ください。
なお、本記事の方法2ではGoogleドライブの特定のフォルダに画像を置くことを前提にしています。
Googleドライブに画像を置く場合、上述のようにリンクを取得するときに「リンクを知っている全員」を指定してください。設定方法はいくつかありますので、以下の画面以外でも設定できます。権限は必要がない限り[閲覧者]にしておきましょう。
追記(2020/10/30): 以前のGoogleドライブには「ウェブ上で一般公開」という指定項目もありましたが、現在はなくなったようです。
![]()
1.で説明したように、画像へのURLを入手したユーザーは、誰でもブラウザで画像にアクセスできます。画像へのURLを不用意に外部にさらさないよう注意しましょう。
本記事の説明ではUTF-8の絵文字画像を使っています(絵文字そのものではありません)。
更新情報
本記事の方法は、今後Googleによって変更されたり、利用できなくなったりする可能性があります。