Tech Racho エンジニアの「?」を「!」に。
  • Ruby / Rails関連

Ruby 3.1.0-preview1がリリースされました

Ruby 3.1.0-preview1がリリースされました。

詳しくはリリース情報をご覧ください。なお3.1.0のChangelogはリポジトリ内でまだ見当たりませんでした。

現時点の主な新機能

preview版ということもあり、主な新機能に関連するTechRachoの過去記事や関連記事などを貼りました。今後変わる可能性があります。

YJITがオプションで導入

なおYJITとMJITはいずれもデフォルトではオフで、一方しかオンにできません。

YJIT: CRuby向けの新しいJITコンパイラを構築する(翻訳)

週刊Railsウォッチ: YJITがRuby 3.1向けにマージ、ripperのドキュメント化、crontabの罠ほか(20211026後編)

MJIT改良

参考: Ruby 3 JIT can make Rails faster. I’ve wondered Why Rails becomes slow… | by k0kubun | Medium

ruby/debugが組み込みに

Rubyの新しいデバッガの機能を先行紹介(翻訳)

週刊Railsウォッチ: Rails 7でbyebugがruby/debugに変更、GitHub Codespacesをサポートほか(20211004前編)

ruby/debugのChrome Devtools連携をRailsで動かす

IRBの改良

error_highlightによるエラーの発生位置明示など。

ruby/error_highlight - GitHub

ES2015風のハッシュのショートハンド記法

週刊Railsウォッチ: Rails 7 Alpha 1と2が公開、Rubyハッシュのショートハンド記法、iCare Dev Meetupほか(20210921)

TypeProfとRBSの改良

参考: rbenvでの3.1.0-preview1セットアップ

rbenv環境が前提です。以下を実行して3.1.0-preview1をインストールします。

$ git -C "$(rbenv root)"/plugins/ruby-build pull
$ rbenv install 3.1.0-preview1

rbenv localまたはrbenv global3.1.0-preview1を有効にします。

なお以下は3.1.0-preview1というディレクトリでrbenv localを実行する場合の例です。

mkdir 3.1.0-preview1; cd 3.1.0-preview1
rbenv local 3.1.0-preview1

ruby --enable-yjit -vを実行して+YJITが表示されればYJITが使えることを確認できます。MJITもruby --enable-jit -vで同様に確認できます。

$ ruby --enable-yjit -v
ruby 3.1.0preview1 (2021-11-09 master 5a3b2e6141) +YJIT [x86_64-darwin20]
$ ruby --enable-jit -v
ruby 3.1.0preview1 (2021-11-09 master 5a3b2e6141) +JIT [x86_64-darwin20]

関連記事

Ruby 3.0.2/2.7.4/2.6.8セキュリティ修正がリリースされました


CONTACT

TechRachoでは、パートナーシップをご検討いただける方からの
ご連絡をお待ちしております。ぜひお気軽にご意見・ご相談ください。