突然シリコンバレーのエンジニア2名から連絡をうけ日本で共同開発してみてわかったこと

2ヶ月前、シリコンバレーでこれまで仕事していた2人組からMANGAREBORNに関わりたいと、FACEBOOK経由で連絡をうけました。FACEBOOKのFANPAGEは64万ほどLIKEされているのでいろんな人と繋がれてるんだなあと関心しつつも日本語は話せなさそうなのでどうやって共同開発するか?ソースコードだけで採用可否を判断したことはあるけど言語も住む国も異なるとさすがに難しいので”日本に来なよ”と連絡したらその翌月(先月)日本に来た。定期的にFACEBOOKのスパムフォルダを見るのは大事ですね。

DouglasにとってもらったEdwardとの写真

一人は大学の入学手続きをして学生というステータスと住むところと収入源をある程度確保していて、もう一人は住むところも給与も在留資格もなく海を越えて飛んできました。間違いなくいいやつだと確信しました。会った初日は延々とサービスを世界に広めるロードマップやそれぞれの夢について語りあいました。夢の話が終わったら技術の話になって、結局最後までお金や生活面の話はなく解散。別れ際に条件面の話(特にお金)の話はいつする?と聞いたら、やりたかったことをやってるだけなので、お金は儲かったらちょっともらうよ、といって別れました。ちなみに開発の実力は申し分なさそうです。

その後一緒に動いてみて感じたことを紹介していきます。

まずは在留資格をどうにかしてあげないといけない

在留資格申請
ないと国に帰らないといけなくなります。外国籍の友人で不法滞在経験のやるやつはちょいちょいいますが、さすがに雇用するとなると整えてあげないとですね。日本の学生さんになれた方はともかく、もう一人はただの旅行者なので働ける状態にする必要がありますね。いろいろ面倒な手続きはありますが、準備するものはこちら。

本人の
・履歴書
・卒業証明書
・成績証明書

本人との
・雇用契約書

会社の
・入社企業の履歴事項全部証明
・決算報告書
・確定申告書
・法定調書合計表
・・・とけっこう準備するものが結構多い。

そういえば、本人しか申請できないこの在留資格、日本人担当者が少ないからですかね、申請ステータスを確認するために申込番号をもらうのですが、少なくとも僕らが雇用したやつらは高確率でそれを捨てて帰ります。そうなると察しの通り申請ステータスが確認できなくなるので事前に当人にとっておくように伝えておくと良いかと思います。

住所をどうにかしてあげないといけない

家無し状態
在留資格がない状態だと賃貸契約は困難です。会社側で契約することになるかと思います。会社によってお金の流れは規定次第かなと思いますが助けてあげないといけないことにはかわりないです。急がないと家がないので当然落ち着いて仕事ができないので急いであげましょう。本人たちはそれで良いって言うし、別に会社にいくらでもいつでもいいんですけどね。それをやると他のスタッフも泊まりこんで全員の健康面が心配になるのではやく対処しました。

思ったより長時間仕事する

弊社はもともと残業時間が短いからそう感じるのかもしれませんが、基本的に最後(22時くらい)に退社しているようです。なんだろう海外の人って退社時間になったら速攻帰るってイメージがあって実際そういうふうな記事をよく見て、読者が会社のことをブラックだという発言をよく目にしますが、少なくともシリコンバレーからきたこいつらは”もう帰るよー”というまで何か作業を続けます。作業している間は他のエンジニアと言語が通じなくても環境を一緒にしていると気分がいいらしく、通りかかると”へーろー”と言いながら技術や観光スポットのことを話しかけてくる。朝は何も言わずに黙々と開発し続けている。夜は基本的に雑談というかブレストを延々している。集中力が切れたら帰るらしいです。そういう考え方は好きです。

労働条件のこだわるポイントが違う

金よりも何をやるかに興味があるようです。既に生活するための収益源を確保しているからかもしれませんが、せっかく日本にきてMANGAREBORNやるんだから自分たちが最も貢献できると感じた企画や機能をつくりたいみたいです。まあそのために日本に来たみたいですからね。そういう人と組むのは楽しい。新しい価値観に触れるのは勉強にもなし、会社のために準備しなきゃという思うことが増える。こういう技術を組み合わせたらユーザって喜ぶかな?的な会話をよくしてくる。なるほど、C向けの開発をしてきた開発者のスタンスや言動がなんとなく見えてきた。自分たちに足りないものが見えてきた。

思ったより序盤の進捗はよくない

開発速度
シリコンバレーとかバイアウト経験とかあるとか、そういうキーワードだけきくと異次元の能力があるのかなあなんて向かい入れる前は馬鹿な想像をしてましたが、半分正しくて半分間違ってることがわかりました。まあシリコンバレーからのやつらは他に見ていないのでこの2人だけの特徴かもしれませんが、ぶっちゃけ開発速度はそこまで早くない。どちらかというと作業は丁寧で、守備範囲は広いけど専門範囲は狭い。MTGでは専門分野でないところは事前に下調べしてアイディアをぶつけてくる。そして馬場くんが凄く申し訳無さそうに否定しながら別の提案をしてくるのだけど、それを凄く楽しそうに会話に参加してくる。そして、開発品質や設計、機能の目的や実現方法にめちゃくちゃこだわりがある。作ってみてユーザ検証、作ってみてユーザ検証、を延々繰り返しています。リーンスタートアップってもっと速攻作って検証を繰り返すんじゃないの?と聞いてみたら、これでも開発工程は大分端折ってますよ、的な返答。んー、巷で流行ってるアジャイル開発とかリーンスタートアップとかってやつの意味を僕がちゃんと理解していなかったかも。

基本的に何をするにしても図を作ったり文書を残そうとする

前項とも絡んでくるんですが、一見関係者が少なくて情報共有する範囲が狭いプロジェクトなのにどうも軌跡をしっかり残したがる。失敗した時に原因を追求しやすいからなんでしょうね。これが活きてくるのはもうちょっと先だなと感じつつもこの方針で最初からもの作りに熱心に絡んでいくのはとても良さそう。というか弊社の他のエンジニアとでもっといろんなプロジェクトをやってみたくなるな。いろんな文化を混ぜてみるのは良いこと。開発側の最初からの考察も読み直せるのは企画やマーケティングにもプラスだし、あとからエンジニアが加わる場合でもメリットが多い。弊社や僕はC向けサービスの経験が少ないのでまだまだ感じるものは少ないです。

んー。今のところはこんな感じです。もうちょっと進めてみて、特に開発方針が異なる箇所の成果について、また報告します。

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この記事の著者

渡辺 正毅

1984年生まれ、サンフランシスコ育ち。大学から憧れの日本に留学してそのまま移住。いい国ですよね。もっとよくしたい。好きになってくれる人を増やしたい。BPS代表。

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