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自社技術ブログの事業化と目指すところ【BPS Advent Calendar: 12/01】

※本記事はBPSアドベントカレンダー2016の投稿です

morimorihogeです。寒くなってビールもピルスナーからエールやIPA、焼酎ならお湯割り、ワインならホットワインも良いシーズンになってきましたがいかがお過ごしでしょうか。僕はThe Grand tourがいつの間にか配信されていることに気づきテンション上がってます。

突然ですが、TechRacho企画の一環としてBPSアドベントカレンダーを公開していくことにしました。本日からクリスマスまで、弊社メンバの記事をお楽しみ下さい。

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内容としてはTechRachoを運営する弊社BPSで働くメンバに技術・社内での仕事・社内の雰囲気など自由に書いてもらおうと思います。開発会社の中の雰囲気というのは外に見える機会が少ないので、興味のある方はぜひ購読下さい。

というわけで、初日は僕から。僕からはここ最近のTechRacho関連の取り組みについて書いていこうと思います。

自社技術ブログTechRachoを事業化し、編集部を発足しました

今年の8月中旬より、これまで気ままに思いついたときに書いていたTechRachoを、事業化を行いました。これにより、1ヶ月更新がなかったり技術記事が数ヶ月出てこなかったりという品質の不安定さを克服するとともに、エンジニアの方にとってより有用な技術ブログとなるようにリソース(主に人&お金)を投じることができるようになりました。

とはいえ弊社は大企業というわけでもないので、今絶賛炎上中の某社のようにクラウドソーシングで大量のライターを雇って大量のSEO流入目的リライト記事を書いてもらうようなことはできませんし、やりたくもありません。

元々僕自身の中には「エンジニアにとって有用なサイトにしよう」という強い意識があったため、主に社内のエンジニア界隈で起こった技術チャットや勉強会こぼれ話を中心として記事を書いていくことにしました。

以下、どんなことをしてきたかについて紹介していきたいと思います。

TechRacho事業の企画・構想をまとめていった

まずは社内でやりたいことを通すために企画を文書化していきました。
会社のリソースを使ってやることである以上、どのような利益を会社にもたらすのかはしっかりコンセンサスを取っておかないといけませんよね。
TechRachoは社内メンバに記事を書いてもらって成り立つものなので、役員メンバだけでなく社内にも目的とそれによって期待される効果を説明するのに時間をかけてきました。

方向性を理解してもらうためにリーンキャンバスを書いたり

社内向けの説明資料を作って勉強会枠で発表したり

社内向けにどんな記事を書いて欲しいかをまとめたマニフェストを用意したり

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とまあ、色々とやってきました。

8月中旬から本格開始して4半期が経った今、KPIには今後基準の見直しも含めたテコ入れが必要かなとは思っていますが、TechRacho事業が目指す「エンジニアのための有用な技術情報が定期的に発信されるサイト」という点では特に揺らいでいません。

TechRacho運営専任メンバにJOINしてもらった

TechRacho事業化に伴い、八田さん(@hachi8833)にTechRacho事業専任担当としてJOINしてもらいました。

僕自身はWeb開発事業の仕事や社内インフラの仕事なども平行してあるため、そちらが忙しくなるとTechRacho事業がおろそかになるということが容易に予測できました。
本当にたまたま良い縁があって八田さんに入ってもらうことができ、継続的なTechRachoの運営・改善ができるようになりすごく助かっています :)

TechRacho編集部の仕事としてはもちろんTechRachoの記事執筆・編集/レビューもあるのですが、

  • アクセス状況などを見て改善点の提案・実施
  • 社内向けの広報・啓蒙活動
  • 社内メンバが記事を書きやすくするための技術的・企画的施策

などなど、やることはたくさんあります。新規事業なのでなんでもやってる状態です。

品質を担保しつつ、平日毎日記事を更新できるようになった

エンジニアははてブやHacker News、Twitter等を使って日々情報収集をしていると思いますが、この手のバズり記事は内容の信憑性が怪しい記事や、海外記事の怪しい翻訳もあり、ある程度内容に信頼のおけるメディアというのは今後も高いニーズがあると思います。

昨今はWeb開発の敷居が下がったこともあり、世の中に出回る技術記事の中にも内容が間違っているものも増えてきました。僕自身社内Slackでメンバが拾ってきた記事に対して「この記事書いた人は正しく当該技術を理解してないね。こっちの記事の方が有用だよ」といった形で訂正を入れることがありますし、逆に「こんな記事見つけたんだけど、内容正しいの?わかる人教えて」と聞くこともあります。

そんなわけでエンジニアがある程度信頼して読めることが技術ブログの大事な点なのですが、それだけなら著名なエンジニアの個人ブログの方が品質が高いサイトがたくさんあります。僕自身RSSリーダーに登録して更新があれば見る、という形で見ているブログが多数あります。

TechRachoでは複数人で記事を書いていく(ネタ出し含む)ことで、エンジニアが毎日見に来てくれるサイトを目指しています。通勤・通学途中でも良いですし、週末に一気読みでも良いですが「いつも更新されてる」というところに価値を出していきたいです。

社内エンジニア間の技術情報交換を活発化させてきた

TechRacho事業と平行して取り組んでいる社内勉強会も絡んでくるのですが、TechRacho事業を本格的に開始してからはエンジニア間の情報交換の頻度が上がったように感じます。
Slackで技術系channelに記事内容のレビュー依頼が出たり、逆に技術系の話題から「これ有用だからTechRachoの記事にしよう」という流れができたりするようになりました。

弊社代表の記事にもある通り、今年1年で弊社はかなり大規模な採用を行い人数を増やしました。これまで20人程度だったのが40人規模になることで、どうしてもチーム間の距離が広がったり「顔と名前が一致しない」「一度も話したことがない」という人が出てきてしまいます。
とはいえ、全社員強制参加で野球チームを作ったりするノリは弊社にはありませんので、普段からお互いにコミュニケーションしやすい環境を構築しておくという点で、こうした技術交換が活発になるのは良いことだと思っています。

せっかく開発会社としていろいろな技術・スキルを持ったエンジニアが同じ会社にいるわけなので、今後こういったコミュニケーションを通して組織として良いアウトプットを出していけるといいなあ、と思います。

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まとめ

TechRacho事業の事業化についてはもっと早く書くつもりではあったのですが、口先だけの「やります」よりは「やってきました」の方が説得力があるので結果としてこれで良かったかなとも思います。
Twitter/はてブは適宜ウォッチしていますので、もしTechRachoの記事内容に間違いなどありましたら指摘して頂ければと思います。僕も途中まで書いて下書き状態のままの記事を早く完成させていきたいなと思っていますので、今後ともTechRachoをよろしくお願いいたします。


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