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Docker + ngrokで10分で作るLINEbot

BPSの福岡拠点として一緒にお仕事をさせていただいています、株式会社ウイングドアの田上です。
本日はタイトルの通り、Docker + ngrokを使ってLINEのオウム返しbotを作ってみたのでご紹介いたします🦜

準備するもの

  • Docker for Macのインストール
  • ngrokのインストール
  • LINEアカウント

Docker for Macのインストール

Docker Hub

公式サイトに従ってDocker for Macをインストールしてください。

ngrokのインストール

ngrokを使うとローカル環境に立ち上げたWebアプリをお手軽にインターネットに外部公開することができます。

ngrok - secure introspectable tunnels to localhost

こちらも、公式サイトに従ってngrokをダウンロードしてください。

LINEbot用アカウントの作成

LINE Developers

  • LINE Developersにアクセスし、ログインをクリックします。

  • [LINEアカウントでログイン]をクリックし、お持ちのLINEアカウントでログインをします。

  • プロバイダー>[作成] にて、プロバイダー情報を開設します。

  • 作成したプロバイダーが一覧に表示されるので、選択します。

  • チャネル設定>[新規チャネル作成] を選択します。

  • Messaging APIを選択します。

  • アナウンスに従って入力を行ってチャネルを開設します。

  • 開設したチャネルがリストに追加されるので選択します。

  • Messaging API設定>チャネルアクセストークンにて、[発行]ボタンを押すとチャネルアクセストークン文字列が生成されるため、控えておきます。

LINEbotを動かすDockerコンテナの作成

次に、LINEbotを動かすためのプログラムを準備していきます。

今回はプロジェクト構成を以下の通りにしました。

LINEBot_test
├── docker-compose.yml
├── nginx
│   └── nginx.conf
└── www
   └── html
       └── index.php

docker-compose.yml

version: '3'
services:
  nginx:
    image: nginx:latest
    ports:
      - 8080:80
    volumes:
      - ./nginx/nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf
      - ./www/html:/var/www/html
    depends_on:
      - php
  php:
    image: php:7.3-fpm
    volumes:
      - ./www/html:/var/www/html

nginx/nginx.conf

server {
   listen 80;
   server_name _;
   root  /var/www/html;
   index index.php index.html;
   access_log /var/log/nginx/access.log;
   error_log  /var/log/nginx/error.log;
   location / {
       try_files $uri $uri/ /index.php$is_args$args;
   }
   location ~ \.php$ {
       fastcgi_pass php:9000;
       fastcgi_index index.php;
       fastcgi_param SCRIPT_FILENAME  $document_root$fastcgi_script_name;
       include       fastcgi_params;
   }
}

www/html/index.php

LINEbotのプログラム部分となります。
Messaging APIのリファレンスを参考にリクエストメッセージを組み立てていきます。

参考:Messaging APIリファレンス | LINE Developers

手順3 Dockerコンテナの立ち上げ

  • プロジェクトルートで以下のコマンドを実行し、Dockerコンテナを起動します。
docker-compose up -d

手順4 ngrokで立ち上げたDockerコンテナへのポートフォワーディング

  • ngrokを使い、立ち上げたDockerコンテナへポートフォワーディングを行います。
ngrok http -host-header="0.0.0.0:8080" 8080

  • コマンドを実行すると上記の状態となりますので、ForwardingのhttpsのURLを控えておきます。

Webhook URLの登録

  • LINE Developersにて、Webhook URLにngrokでポートフォワーディングしているhttpsのURLを登録します。

httpsのURLでなければWebhook URLへの通知が届かないので注意してください。

実行

  • Messaging API設定のQRコードより友達登録を行い、メッセージを送信すると、送信した内容がオウム返しされるはずです❗️

まとめ

実際にやってみましたが、Dockerとngrokがインストールされている前提で、
合計8分前後でオウム返しbotを作成することができました☺️

今回はオウム返しをするだけですが、Messaging APIは他にも様々な機能がありますので、是非いろいろ試してみてください❗️


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