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個人的に最近遊んだゲーム紹介

🔗 はじめに

最近懸垂機を買って筋トレしてます、yosuke2です。
元々運動習慣がない上に在宅勤務となり、中性脂肪がとんでもないことになっていたので運動はしっかりやりましょう。
そんなに量を食べてなくても健康診断でよろしくない値が出ている人は運動しましょう。

ただしやり過ぎは禁物です。
懸垂機が楽しいからと頻繁に遊んでたら右手を痛めました。
トレーニング0もよろしくないですが徐々に増やしましょう。


さて、そんな私はゲームが一番の趣味です。
アニメや漫画、小説、映画なども嗜みますがゲームがやはり歴としても一番長く数も多いです。
私自身は覚えてないですが3歳からゲームを遊んでいたそうです。

一番最初のゲームはドリームキャストのソニックアドベンチャーだそうです。

しかしゲームを遊ぶだけでアウトプットがないのが少々もったいないと考えています。
今時だとゲーム配信なんてのもありますし、昔からプレイ動画の投稿なんてのもあります。

最近は配信者の切り抜き動画を見ることが多いですし、昔からDevil May Cry(DMC)シリーズが好きでコンボ動画を見たり、METAL GEAR SOLID(MGS)シリーズが好きで未だにMGS3の動画を上げたりしてる人がいるんですが、その人の動画を見たりしてきました。

ただ自分はそこまでゲームが上手い訳でもないし、配信できるほど話が上手かったりキャラが面白い訳でもない。
しかし昔からこうして文章を書くことはそこそこ好きだったので、今後こうしてゲームの紹介記事的なものを書いていけたらいいなと考えています。
続くかどうかは分かりませんが可能なら続けたい気持ちでいます。


ということで今回はゲーム紹介記事の初回なのですが、最近遊んだゲームを紹介しつつ、流れで思いついた昔遊んだゲームも紹介するような形にしようかなと思います。

誰もが知ってるような有名ゲームを紹介してもみんな知ってるよという感じになるので、なるべく微妙なラインを狙って紹介しようと思います。

🔗 最近遊んだゲーム

それでは最近遊んだゲームを紹介していこうと思います。
全部遊んだのを紹介すると多過ぎるし、ある程度気に入っているものや広めたいなと思うもの、辺りを適当にピックアップします。

ただ詳細を語り始めるとそれでも長くなりそうだったので、紹介自体は簡素なものになります(遊んでから数か月経ってて忘れてるものも多いというのもあります)。

また、私自身が基本Windows PCでSteamで遊ぶことが多いため、紹介する物には基本的にはPCゲームが多いです。
他のプラットフォームで遊ぶことも可能なものがあるので、メインで紹介しているものについては他のプラットフォームがもしあれば言及しようと思います。
話の流れでさらっと紹介したものに関しては気になるようであれば調べていただけるとありがたいです。

まずはヴィジュアルノベルについて少し語ってから遊んだものをいくつか紹介します。
その後ヴィジュアルノベルでないジャンルのものもいくつかあるのでそれらも。
大きく括ってヴィジュアルノベルとその他のジャンルという形で書いていこうと思います。

後は高難易度ゲームが好きなのでその辺りについてと、気になってるけどまだできてないなというゲームを軽く紹介しようかなと。
それぞれ気になったら公式ストアの映像や概要、リンクを貼っている記事を読んでみるなどして触れて行ってもらえたらなと思います。

🔗 ヴィジュアルノベル

🔗 近年の流行

個人的な観測範囲での話になるのですが、昨今世界的に短編ヴィジュアルノベルの流行が見られるように感じています。
ヴィジュアルノベル自体は昔からありますが、昨今の流行りの火付け役は何となくですが2016年発売のVA-11 Hall-Aと2017年発売のDoki Doki Literature Club!(通称DDLC)辺りな気がしています。

DDLCは何故か未だに遊んでないので遊びたいです。

2020年発売のNecrobaristaなんかも良かったですね。

Necrobaristaと同じ年に出たCoffee Talkもまだ遊べてないのですがよく見かけます。

ちなみにCoffee Talkは今年2作目が出ています。

  • VA-11 Hall-AがベネズエラのSukeban Games。
  • DDLCがアメリカのTeam Salvato。
  • NecrobaristaがオーストラリアのRoute 59。
  • Coffee TalkがインドネシアのToge Productions。

という感じでいろんな国でヴィジュアルノベルが作られています。

VA-11 Hall-AもNecrobaristaも発売当時に遊びましたし最近ではないのですが。

また、直近で海外での乙女ゲーム事情に関するこのような記事が話題になりました。
面白いので興味があればぜひ読んでいただきたいです。
後半の記事ではやはり人気が根強いらしく軽くオトメイトに関しても言及されています。
乙女ゲームに焦点を当てた内容の記事ですが、前半の記事の序盤でヴィジュアルノベルの隆盛について言及しています。

日本から見ると驚きかもしれませんが、Steam上ではSteam Greenlightというコミュニティ投票制リリース審査機能が2012年に採用されるまでVNは存在しないも同然の扱いでした。Steamでゲームとして市民権を得たのはSteam Greenlight採用以降になります。
2017年以降はSteam Greenlightは廃止され、Steam Directという一定の基準を満たせば誰でもゲームをリリースでき仕組みに変わりました。そのSteamGreenlight終了のSteamのアナウンスには、下記のように書かれています。
(Greenlight開始)初期の頃は、ビジュアルノベルのような、それまで極めてニッチだと思われていたゲームカテゴリーが大きく成長した。ビジュアルノベルが好きな人も嫌いな人も(設定から表示のカスタマイズできます)、Steamで大きな支持を得るようになった。」

とあるように、2012年以降にSteamでヴィジュアルノベルがだんだんと知られていって、その中で2016年にVA-11 Hall-A、2017年にDDLCなどの有名作品が出るなどして、昨今の流行に繋がっていったのかなと見ています。

それでは、以降は実際に遊んだヴィジュアルノベルを紹介していこうと思います。

🔗 Milk inside a bag of milk inside a bag of milk / Milk outside a bag of milk outside a bag of milk

まずはMilk inside a bag of milk inside a bag of milk(長いのでMilk insideとします)と、Milk outside a bag of milk outside a bag of milk(長いのでMilk outsideとします)です。

発売自体はMilk insideが3年程前、Milk outsideが2年程前なのですが、今年になって遊んだので紹介します。

PC以外のプラットフォームだとSwitch版もあります。

この記事などを読むとどういう作品か分かりやすいかなと思いますが、統合失調症と思われる(作中で明示されている訳ではない)少女のイマジナリーフレンドとなり会話をするというものです。

最近のヴィジュアルノベルを追いかけ始めるきっかけとなった作品で、特に音楽にも惹かれました。
1作目であるMilk insideが確か30分程度、2作目のMilk outsideがじっくり遊んで1時間とかそのくらいだったような記憶があります。

元々日本語はサポートされていなかったのですが、1作目に関しては日本の方が翻訳したそうで、noteに苦労話が投稿されていました。
言い回しなども複雑でとても苦労したなど色々と面白い話が書かれていたのでリンクを貼ろうかと思ったのですが、今見たら記事が消えていたので残念ながらそれは紹介できず。
2作目の翻訳者に関しては把握してないのですがこちらはどなたが担当したんでしょう。


ちなみに作者はロシア出身のNikita Kryukovさんです。

記事を書いている7月末時点から見てついこの前新作を発表しました。

新作に関する記事にもあるようにNikitaさんは今年の春から日本で暮らして日本語を勉強しているそうです。
Tokyo Indiesという開発者イベントにも参加していて新作はその場で発表したそう。

Twitterのプロフィールにphotographerとあるように写真を撮影するのが趣味のようで、都内の写真を撮影して公開している別のアカウントがあります。
個人的に写真も好きなのでいつも見ています。

ひとまずMilkはこの辺りで。

🔗 REFLEXIA Prototype ver.

次はREFLEXIA Prototype ver.です。

先ほどのMilkのNikitaさんがパブリッシングしているという流れからプレイしました。
Milkと比較すると知名度が落ちるのかあまりプレイの感想や記事といったものが出てこないのですが、個人的には印象に残っていて好きです。

どこで読んだのか忘れたのですが日本のヴィジュアルノベルの影響が強いと言われているのを見かけたことがあるので、昔からのヴィジュアルノベルファンの方だと色々気づくようなところがあるのかもしれません。

ストアの概要もユニークなものとなっていて、「・ 10秒ちょっとでループする、ゆめにっき系BGM!」とあります。
ゆめにっきは有名ながらまだ遊んだことがなくてゆめにっき系BGMが具体的にどのような雰囲気のものを指すのか分からないのですが、ストアの映像でも聴ける曲がその1つです。
他にもいくつか曲があったように記憶してますが、どれも聴いていて心地の良いサウンドだったことは覚えてます。

基本的にモノクロベースな画面でゲームが進行するものの色が無くて寂しいということはなく、10秒ちょっとのシンプルなBGMとも相まって独特の魅力を放っているように感じます。

REFLEXIA Prototype ver.はこの辺りで。

🔗 HOPE LEFT ME

次はHOPE LEFT MEです。

2023年7月末現在、何故か「日本語 はサポートされていません」となっていますが、言語の項目を見ると日本語字幕にチェックが入っているようにちゃんとサポートされています。

このゲームもまた独特でゲーム内で使用されている音楽が先にリリースされています。
BandcampYouTubeで聴くことができます。

検索すると記事が出てきたので貼っておきます。

制作者自身が手掛ける同名アルバムとタイアップしたちょっと不思議でノワールな世界観
同記事より

とあるように音楽ありきなゲームとなっていて、誰かが言っていたしっくり来た表現として「ミュージックビデオのようなゲーム」というものがありました。
正にこれだという感じで、ストーリーがあるようなないようなフワフワした感じだけど何だか感じるものがある、そんなゲームになっています。

カセットテープでも音楽が販売されていたりなどとにかく音楽に焦点が当たっている作品で、音楽のジャンルとしてはブレイクコアというものになるようです。

実は日本の音楽雑誌であるミュージック・マガジンに掲載されてたりしました。

HOPE LEFT MEはこの辺りで。

🔗 上に天井がある

次は上に天井があるです。

最近VTuberとかがよくやってるのを見かけるのである程度知名度はありそう。
何で流行ってるのか把握してなくて気になるので誰か教えてください。

何故かMilk outsideとのバンドルがあります。

特に大手ゲーム情報サイトの紹介記事などがなさそうなのでSteamストアの概要を記載します。

本に埋もれ、終わりなき勉強に追われる、一見退屈な日々。
しかし、もし「もう後戻りできない分岐点」に到達したら?
この短編心理アドベンチャーゲームで、困難な学生生活をたどりましょう。
Steamストアより

という感じで、Milkシリーズ同様心理的な描写が主となっています。
バンドルがあるのはテーマが似通ってるからかも?

プレイ時間は初回普通にプレイして30分から1時間程度だった気がします。

直接物語に関係がないオブジェクトも選択して全部の文を読んでたので、初回から最短でクリア目指そうと意味のありそうなとこしか調べなければ30分程度で終わるかと。

あまりヴィジュアルノベルをこれまで遊んでこなかったのですが、クリア後に家を探索できるモードがあって、ちょっと珍しさを感じました。
いくつか遊んだ中ではこういう探索モードがあったのはこれだけです。

上に天井があるはこの辺りで。

🔗 潮汐少女:現象

次は潮汐少女:現象です。

音楽と表現がとてもいいです。

音楽は公式ストアの映像を音ありで観ていただければ分かるのですがとてもかっこいいです。

表現としてはアニメの化物語の影響が強いのか、これも映像を観れば分かるのですが、人がぞろぞろ歩いているのは「人」という文字で表現したり、人の顔を「面」という字で表現したりとゲームではあまり見ない表現が見られます。

他にない魅力を持っている作品なので気になった方はぜひ。

ここに書いてる作品はだいたいそうですが、知名度が凄くある訳ではないのでより広く知られて欲しいです。

潮汐少女:現象はこの辺りで。

🔗 ファミレスを享受せよ

次はファミレスを享受せよです。

Steam版は2023/8/1にリリースされました。
itch.ioで先にリリースされていたので、こちらでも遊べます。

PC以外のプラットフォームだとSwtich版があるのですが、2023年8月末現在まだ発売されていないようでMy Nintendo Storeにもページがありません。
Switchで遊びたい人は発売を待ちましょう。
軽く調べたら2023年秋に出るそうです。

検索するとゲーム情報サイトなどの記事もいくつかヒットするので知名度は少しあるかも。

以下、ヒットしたいくつかの記事。

実店舗で展示もやっててコースターがもらえたりもしたのでここ最近盛り上がりを感じます。

プレイ時間としては2~3時間くらいだったような気がします。
本編には直接関係ない間違い探しがあったりするのでそこをやり込むかどうかでも変わってきますが。
ファミレスで間違い探しは某有名店舗を彷彿とさせられるのでやっぱり意識してるんですかね。

内容に関しては上記の記事なんかを見ていただければと思います。
個人的には結構印象に残っててお気に入りです。

ファミレスを享受せよはこの辺で。

🔗 その他ジャンル

🔗 SCARLET NEXUS

次はSCARLET NEXUSです。

急にインディーじゃなくなるんですが最近やってたので。

PC以外のプラットフォームだとPS4/PS5XBOX ONE、XBOX SERIES X|Sになります。

開発はバンダイナムコとトーセです。
トーセは聞き馴染みが無い方も多いかもしれませんが「伝説のスタフィー」シリーズを作ってたと言うと多分知ってる方も多いかと思います。


ジャンルとしてはアクションRPGで、アクション要素が強めです。
これまでもバンダイナムコはシフトと協力してGOD EATERCODE VEINを作ってきました。
SCARLET NEXUSはシフトではないものの雰囲気としては似ています。

GOD EATERがモンスターハンターのハンティングアクションを、CODE VEINがDARK SOULSのソウルライクをそれぞれ参考にしつつオリジナリティあるものに仕上げていたように、SCARLET NEXUSはASTRAL CHAINに似ていると言われているのをよく見かけたので、この辺りを参考にしてオリジナリティあるものに仕上げているように感じました。

作中の用語になるのですがSCARLET NEXUSではSASと呼ばれるチームメンバーの能力を借り受けるシステムがあり、戦闘中にこれを切り替えたり、スキルツリーの解放で複数並列で借り受けたりすることができます。

ASTRAL CHAINではレギオンと呼ばれるプレイヤーが指示して共に戦う存在がいて、これを切り替えたりスキルの解放で平行して動かしたりできます。

こういった戦闘中の切り替えと言うとDMCシリーズのスタイルアクションなんかもそうなのですが、やはりこの辺りのカプコンやプラチナゲームズのアクションを意識して作られたのかなという印象を受けます。


こういったアニメ調の大規模アクションゲームは貴重に感じるので今後もバンダイナムコには期待しています。
GOD EATERは一番最初の作品のみ、後はCODE VEINも遊びましたが、SCARLET NEXUS含めどれも気に入っています。
個人的には純粋なアクションの色が強いSCARLET NEXUSが一番好きです。


発売と同時期にアニメもやっていたようで、まだ観れてないのですがゲームと連動する仕組み(アニメ作中に表示されるキーワードをゲームで入力するというもの)があったりと、ここはやはり大規模な会社だからできる試みで、こういった部分も強みだなと感じます。

アクションのクオリティもなかなかのものでストーリーも結構楽しめたので、個人的には結構好きです。
アクションRPGやアニメ調のゲームが好きだと言う方はぜひ。

SCARLET NEXUSはこの辺りで。

🔗 L/Right Reflection

次はL/Right Reflectionです。

ジャンルは一応RPGなのですが、アクションや音ゲーに近いです。
「SEKIROは音ゲー」とよく言われてましたが感覚としてはアレに近いです。

ストアの概要を見ると始めにこう書いています。

プレイヤーは魔術士でありながら攻撃魔術を使えない少女ルミスを操作してゲームを進めます。ルミスは攻撃できないのにどうやって敵を倒すのでしょうか?
ルミスが敵を倒す方法――それは反射魔術です。敵の攻撃をタイミングよく反射することで敵にダメージを与えます。

という感じで、通常のRPGのようにコマンドを選択して攻撃したり回復したりに近いのですが、攻撃がなく、RPGでありながら敵の攻撃を見極めてタイミングよくボタンを押して反射することで戦う、という珍しい作品です。
RPGだけど戦闘内容がユニーク、という点で言うとUNDERTALEにも近いのかもしれません。

画面を縦横無尽に飛び回る敵の攻撃マーカーがあるので、これと中央にある反射マーカーが重なったらボタンを押す。
正に音ゲーのようなのですが、ほぼ重なっていればダメージは0で反射、若干ずれていると少しダメージを負いつつ反射、完全にずれてると反射できずにダメージをもろに喰らう、といった感じです。

また敵の攻撃マーカーにも種類があり、それぞれに対応したボタンを押す必要があるため、指を1つのボタンに添えていればいい訳ではありません。
マーカーも縦・横・斜め、円を描くように移動したり、いきなり止まったり、連続でたくさん来たり、必ずしも全てのマーカーが重なるタイミングがある訳でもないのでちゃんと重なるかも見極める必要があります。


あまり見ないタイプのゲームだと思っていて興味が出て遊んでみたのですが個人的にはかなり好きです。
しかも無料です。
正直お金払っていいレベルなのに。
不満点があるとしたら道中やけに暗くて道が分かりづらかったり、最後に道に迷ってしまったところでしょうか。
とはいえ全体的にクオリティは高くて満足です。

まだそんなに知名度はないように感じるので広まってほしい。

L/Right Reflectionはこの辺りで。

🔗 にゃるるファイト!

最後ににゃるるファイト!です。

知名度なさそうに感じるのに意外と紹介記事があったりします。

確か上記の4gamerの記事を見かけて何だろうこれって読んだのが知ったきっかけだったはず。

前作があるんですがそっちはアクションじゃなくて「サイコホラーを基調とした謎解きアドベンチャーゲーム」と紹介記事にもあるように、恐らく青鬼とかあんな感じなんだろうなぁと思ってやってないです。

逃げるしかできない反撃できないタイプのホラーは苦手なので。
Outlastというゲームを遊んだことがあって、これがまさに反撃できないタイプのホラーなのですが怖すぎて序盤で投げました。
反撃できるならAlan Wakeとか大好きです。
Alan Wake Remasteredというリマスターもあったりします。
リマスター版はやってないので分からないですが原作は物凄く面白かったのでお勧めです。
またAlan Wake 2が今年出ます。


ちょっと話が逸れましたが「にゃるるファイト!」は先ほどの記事タイトルにもあるようにメトロイドヴァニアというジャンルになります。

これは任天堂のメトロイドとコナミのキャッスルヴァニアを合わせたようなゲーム性、という解釈でいいと思います。

2D版オープンワールドとも言えそうなジャンルで、ステージクリア型ではなく全てのマップが繋がっていて、ゲームを進めるとできるアクションが増えて、例えば二段ジャンプができるようになり高所に行けるようになって新たな道が開けるとか、そういった部分を楽しむジャンルです。

正直「にゃるるファイト!」は探索部分は薄いです。
ただアクション部分は結構しっかりしている印象で、ストアの映像を観ると色々と面白くて購入前に何度も見直してました。


Steamのストアページに映像が2つありますが、1つ目はボス戦の映像です。

実際にプレイしたから分かるのですがかなりうまい動きになっていて、クリア後に改めて見てこんな動きできるようになれたらより楽しいだろうなと、やり込みをそそられるようなアクションの深さがあります。

以降、この映像で面白いなと感じたところを書いていきます。


映像の開幕早々危険攻撃を入れられてますが、ここで注意マークが地面に出ています。

アクションゲームをやっているとこれはよくあって、例えばViewtiful Joeのノーマル難易度などで見える敵の上段か下段かを見極めるマークであったり、SEKIROだと「危」という字が演出として出てきて今から危険な技が来ると知らせてくれます。

これは些細なことですが大事です。


そしてこのゲーム、珍しく敵と直接接触してもダメージを受けません。

2Dゲームは古くはロックマンなどで直接接触するとダメージを受ける印象が強いです。
これはどういう意図でそうしているのか分からないのですが、この仕様のため敵の攻撃を避けるために敵に接触するくらい近づくことが求められたりして、まさにこの映像の序盤がそうです。

別にこの仕様はストレスではないものの普段と違うことを求められるので僅かながら新鮮さを感じます。


その後ダッシュジャンプをしてるのですが、影の残り方にロックマンゼロの影響があるような気がします。
そして尻尾を回転させて若干滞空するのですが、これはソニックシリーズのテイルスの動きを彷彿とさせられます。


2段ジャンプはあるあるですが、その後敵の遠距離攻撃を攻撃して弾いてます。パリィです。
ちゃんとパリィ時のサウンドもハッキリしていて心地いい音がします。


そして上方向への攻撃で敵を持ち上げていますが、この辺りはDMCシリーズにあるような空中へ打ち上げることによるコンボなどを思い出します。

その後大技を喰らって、画面中心の陣のせいで若干見辛いですがヒットストップしてます。

ダメージを受けたことがしっかり分かるようになっていて、「あれ、今当たってた?」とかが起こりにくく納得感が得られるのは大事です。


そこから急降下攻撃をしていて、これは攻撃はもちろん移動にも使えて素早い動きにも利用することができるのであるととてもいいです。
よりスピーディな場面展開を行うことができます。

そしてその直後、近接攻撃同士のパリィがあることも分かります。遠距離攻撃とはパリィの音が違います。ちゃんとヒットストップを入れているのもいいですね。

という感じでここまで動画時間で13秒なのですが、この13秒の間だけで見どころがあり、有名どころのアクションゲームで行われている大事なことがかなり詰まっています。


動画時間で24秒辺りのように、あの大技は本来真ん中の安全位置に入るのが正攻法ですが、パリィを活かして上に浮くことで回避しています。
こういう複数の解があるのも面白さに繋がりますね。

そしてその後に急降下攻撃を移動に使って敵の遠距離攻撃を避けています。


そして40秒辺りで敵がダウンするのですが、そこから45秒までの僅か5秒の間にコンボを入れています。
2Dアクションでここまでコンボのような動きをできるのって珍しいような気がします。
打ち上げた後にオブジェクトを利用して上に上がっていくことができるのもいいですね。
手が空かずに次の一手を入れることができます。


その後47秒付近で真横に移動しつつ攻撃しているのがゲージ消費技で、いくつか種類があるのですがこれは攻撃を当てると敵を少しの間行動不能にするものです。


そして49秒付近、なんとしゃがみ移動まであります。

これを見てなんとなくロックマンゼロ4のクラフト戦を思い出しました。
ロックマンゼロ4ではダッシュをすると若干姿勢が低くなるので、強化があまり進んでない場合これを利用しないと避けられない技がクラフト戦ではあり、避け方が分からず苦戦した人も多いのではないでしょうか。
私もそうでした。

戦闘開始時に「手短に済ませよう」とセリフが入るのですが、本当に手短に済ませられた人が多数と思われます。
しかし一度分かればとても楽しい良いボスになるのでクラフト戦はロックマンゼロシリーズの中でも気に入っています。


続けて55秒目、2段ジャンプから遠距離攻撃をパリィして浮くことで2段ジャンプでは届かない位置まで移動し、そこから再びゲージ技を使用。
動けない間に体力を削りきってボス戦終了となります。


と、かなり見どころたっぷりで買う前から何度も見直してクリア後も見てました。
開発した人はアクションゲームをかなり遊んできてるんじゃないでしょうか。

後は音楽も結構良いなと感じるものがチラホラあり、ストア映像のボス戦の曲も結構好きです。


ここからちょっと別のゲームの話に移ります。

「にゃるるファイト!」では強化アイテムを取得した時に主人公のデフォルメイラストが出てきて画面をドタバタ動くのですが、メトロイドヴァニアであるという点やこの表現の辺りから恐らくRabi-Ribiの影響を受けてます。
Rabi-Ribiはメトロイドヴァニアとしてのクオリティも高く、特徴的な点としてはメトロイドヴァニアのボス戦に弾幕要素を組み込んでいることです。

Rabi-RibiはPC以外のプラットフォームだとSwitchPS4があります。

Steamストアの映像の52秒辺りから弾幕がどんなものか見れますが、結構本格的です。

弾幕シューティング、というかシューティング自体あまりやったことがないのですが(昔アカとブルーとかNatsuki Chroniclesとか式神の城、後高田馬場のミカドで軽くR-TYPEとかメタルブラックとか、怒首領蜂、弾丸フィーバロンとかやったくらい)、それでも弾幕はどうにかなったのでアクションが得意なら問題ないと思います。

Steamストアの映像の40秒辺りでアイテム取得時のアニメーションがありますが先ほどの話はこれのことです。
Rabi-Ribiは探索要素も結構しっかりしてた記憶があり、なかなか楽しめたのでお勧めです。


「にゃるるファイト!」は探索要素は薄いのと、前作遊んでるかどうかに関わらず正直ストーリー(というか会話?)が分かりづらかったという点は惜しいですが、アクション部分は粗はあるものの結構出来が良いです。
手放しにお勧めはできないですが、映像を観て「おっ」と思ったならやってみてもいいかもしれません。

🔗 高難易度ゲーム

ここからは高難易度ゲームについて少し書こうかなと思います。

最初に「ゲームが上手い訳でもない」と書いたのですが、プロになれるような実力やDMCのコンボを新規開拓するような熱意や柔軟な発想がない、という意味合いが強くて、一応高難易度と呼ばれるゲームはクリアしてきてます。

昨今だとフロムソフトウェアのソウルシリーズだったりSEKIROなどがそうで、この辺りが1つの目安かなと思います。Bloodborneも遊びました。

後はCupheadHollow Knightも面白かったです。

特にHollow Knightは大好きでDLCの神の家の第四神殿までは全縛りをクリアするまでやり込みました。第五神殿は通常クリアのみですが...。


個人的に今まで遊んだゲームの中で一番難しいと感じたのはクローバースタジオ(大神Viewtiful Joeが有名)が開発したGOD HANDで、超高難易度なのですがいわゆるバカゲーとも言われるようなギャグ路線のノリが強く、難しいけどクリアすると笑わせてくれるという緩急がとてもしっかりした名作です。

ディレクターはバイオハザードやPsychoBreakで有名な三上真司さんで、アクション部分のクオリティの良さが際立ちます。
ハードモードと闘技場は最後までクリアしました。
遊んでいたのが高校生の頃でもう10年前なので、今の体でクリアできるかは怪しいですが...。

ちなみにこういった名作はDARK SOULSシリーズの影響が強いものをソウルライクと呼ぶようにリスペクトしている作品が出ていることが多いのですが、私が把握してる限りではGOD HANDのリスペクト作品は全くと言っていいほど出ていませんでした。


しかし2022年、Sifuというゲームが発売されます。
開発はフランス、パリの元Ubisoft(Assassin's Creedで有名)社員が立ち上げたSloclapです。

GOD HANDを知っている人はストアの映像を見ただけで分かると思いますが、明らかにGOD HANDの影響が色濃く出ており、こちらの開発者インタビューでもハッキリ影響を受けている旨が書かれています。
もしGOD HANDが好きで精神的続編を探していてSifuを知らなかった方がいたらぜひ遊んでいただきたいです。

🔗 気になっているゲーム

気になっているだけで深く調べてないものも多いので適当に羅列していく感じで紹介します。

まずGravity Circuit

ロックマンリスペクト作品らしくかなりのクオリティだとか。
2023年7月半ばに出ました。
映像観ても凄いいい感じ。


Hollow Knight: Silksong

度々延期が続いているHollow Knightの続編です。
これとは別に待ちきれないファンがとうとう非公式DLCを作ってしまったようで7月に「Pale Court」というものがリリースされています。
まだ触れてないのですが動画をちらっと見た感じ、作中で戦うことのできなかったキャラや、作中では既に存命ではなかったキャラと戦えるようです。


orz

手描きのグラフィックを採用しているというので面白そうだなと思って気になってます。


Cassette Beasts

ぱっと見ポケモンみたいな感じですがとてもクオリティが高いらしいです。
ボーカル付きの曲の感じやノイズの演出辺りにどことなくすばらしきこのせかいみたいな印象も受ける気がします。


Endless Monday: Dreams and Deadlines

HOPE LEFT MEとか潮汐少女とかを訳してるnicolithさんが紹介してて気になりました。
この辺りのインディーゲームの情報はだいたいnicolithさん経由です。


The Coffin of Andy and Leyley

絵が好き。
Steamはまだリリースされてませんが、itch.ioで配布されている様子。
nicolithさんが日本語化パッチを作成してます。


q.u.q.

MilkシリーズのNikitaさんがパブリッシャーです。
翻訳はnicolithさん。
検索したら記事がありました。
記事曰く終末短編ノベルということなので漫画になりますが少女終末旅行とかあんな感じなんですかねきっと。


Chicory: A Colorful Tale

概要にも書いてますがCelesteの開発陣が作ったということで気になってます。
CelesteはSASUKEをゲームにした感じだと思ってもらえれば。
障害物をいかにして乗り越えるか、を問われるゲームです。
難易度も高くとても面白いですし、金額は2000円に満たないのにやり込み要素が半端じゃなく深いです。


Cart Life

この記事を読んでいただけるとどういうのか分かりやすいと思います。
内容ももちろん気になるのですが、昔賞を受賞するレベルで評価されたけれどストアから消えて販売が終了していたのが復活するという珍しい流れで気になってます。


Link: The Unleashed Nexus RH

5年くらい前からTwitterで作ってるのを見かけてた記憶がありますがようやく発売されるようです。
個人で作ってるとかだった気がしますがクオリティ凄いですね。


Hi-Fi RUSH

今年の初めに前情報無しでいきなり出たけど面白いぞと話題になってた作品です。
まだ遊べてないのでそろそろ遊びたい。
Crypt of the NecroDancerとかMetal: Hellsingerなんかが有名ですが、最近流行り?のリズム要素を他ジャンルに組み込んだゲームです
PC以外のプラットフォームだとXBOX SERIES X|Sがあります。

実は記事を書いて推敲してる間にやり始めたのですがとても面白いです。
先ほども名前を出しましたGOD HANDの三上さん監督作品の影響が強いようで、1ステージ目のボス戦の演出にVanquishの1ステージ目のボス戦の演出を彷彿とさせられる部分があったりしました。
一部キャラにジョジョネタがよく使われたりとパロディ要素も含みつつ、ユニークなキャラのかけあいやアメリカンなノリが楽しい作品です。
そしてアクションゲームではたまにQTE(Quick Time Event)があります。
タイミングに合わせてボタンを押したり連打したりするもので、ゲーム上の演出と組み合わせて没入感をより高める効果がありますが正直扱いが難しく、大好きなゲームでもQTEに関しては不評だったりしました。
しかしリズム要素を組み込んだアクションゲームである本作はQTEとの親和性がとても高く、QTEが始まっても何の違和感もなく受け入れられて快適に遊べるため、QTEの効果的な使い方の一つの解な気がしています。

リズムゲーム繋がりで、これなんかも面白いなと思いました。

強制スクロールに合わせて曲を流すことで歌詞とステージ上の演出をリンクさせて没入感を高めていて面白い試みだなと感じます。
ヴィジュアルノベルと同様にリズム要素を別ジャンルに組み込んだゲームも実際にこうして作ることで研究が進んでいるんだなぁと思うと今後の発展が楽しみです。

🔗 おわりに

ということで最近遊んだゲームや好みの高難易度ゲーム、気になってるゲーム、ついでに話の流れで出たゲームを紹介してきました。
世の中面白ければ必ず広く遊ばれる、という訳でもなく、鳴り物入りで作って実際面白いのに宣伝がほぼなかったために売れなかったとか、人を選ぶが故にいまいち広がらず、気に入る人に届かなかったとか、そんな作品がたくさんあります。


「鳴り物入りで作って実際面白いのに宣伝がほぼなかった」は当時リアルタイムでは見てなかったので本当にそうなのかは分からないのですが実際にあって、いまや公式サイトすら消えた2005年発売の「OZ -オズ-」というゲームがそうです。
古いGAME Watchの記事があったのでこちらを貼っておきます。
幻想水滸伝とキャッスルヴァニアのスタッフが結集して作ったらしく、かなりの力の入りようで山根ミチルさんのサウンドも素晴らしく、アクションもかなりのハイクオリティで個人的には今まで遊んだゲームの中でもトップクラスに好きなのですが、あまり売れなかったようで知名度もなく、続編は出ていません。
その独特なシステムからか精神的続編も見かけたことはないです。
ただ去年になってGOD HANDの精神的続編とも言えるSifuが出たように、いつか出ると僅かながらの期待はしています。


有名どころももちろん好きな作品はたくさんありますが、ここ最近は今回紹介した小規模なものを遊ぶことも増えたので、紹介していくことでゲームがより多くの人に遊ばれ、そしてゲームを遊んだ人の生活が彩られればと思います。

ということで今回はこの辺りにしておきます。
次回がいつになるかは分からないですが、また何か新しくゲームを遊んだらそれを紹介すると思います。
それでは。



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