Active Directory環境で、一般ユーザがクライアントPCでパスワードを変更するには、Ctrl+Alt+Deleteを押します。
ここでパスワードの変更を選べばパスワードが変更できるはずですが、
パスワードを変更できませんでした。新しいパスワードとして指定された値は、パスワードの長さ、複雑さ、または履歴に関するドメインの要件を満たしていません。
と言われてしまうことがあります。
この場合は、以下を試してみます。
1. 「Windows2008」などの、複雑さの要件を満たすパスワードを入れてみる
これでOKなら、グループポリシー「パスワードは複雑性の要件を満たす必要がある」が原因です。
嫌なら、このポリシーを無効にします。
2. パスワードの変更禁止期間を見直す
これでもだめなら、「パスワードの変更禁止期間」が邪魔をしている可能性があります。
デフォルトでは、1週間程度のパスワード変更禁止期間が設定されていて、1日2回変更しようとすると上記のエラーが出るようです。
Default Domain Policyなどで「パスワード変更禁止期間」を0日に設定すれば直りそうです。
どういうわけだか、パスワードのポリシーだけはドメインコントローラーのポリシーが適用されることもあるような、そんな挙動をするので、Default Domain Policy
とDefault Domain Controller Policy
の両方で
- パスワード変更禁止期間: 0日
- パスワードの履歴を保存する: 無効
と設定しておくと良いと思います。
もちろん、ユーザの設定で「ユーザはパスワードを変更できない」にチェックが入っていないか確認し、gpupdate /force
を実行するか再起動しておく必要があります。