「夏のTechrachoフェア2024」ということで、 今年もチームの近況を交えつつアプリチーム の紹介をさせていただければと思います。
どんな仕事している?
アプリチームでは、自社製品である電子書籍ビューア、デジタル教科書ビューア、およびそれに関連するアプリ、システムの開発を主な業務としています。
- 電子書籍ビューア:『超縦書』 『超画像』
- デジタル教科書ビューア:『超教科書』 および 『超教科書クラウド』
Windows/Mac/Android/iOS/Webブラウザ が主な対象環境になっており、特にWebブラウザ向けでは、画面遷移を伴わない、いわゆる「シングルページWebアプリケーション」として開発しています。
これらのビューア製品の自社開発の他に、ビューア製品をコアとしたアプリの受託開発を中心としていますが、ビューア製品に直接関係しない受託開発も実施しています。
ここ最近の動き
電子書籍ビューア関連については、導入いただいているお客様からのご指摘、ご要望を受けての製品改良を引き続き行なっています。今年度では、特にマンガ系の電子書籍閲覧サービスにおける、画像データの不正取得への対策の強化が大きなトピックとなっています。ここ数年、AIの利用が盛んになってきていることも踏まえ、いままでよりさらにセキュリティを高めるための製品アップデートを行いました。
また、電子書籍の配信/販売サービスをより簡単に行なっていただけるようなサービスプラットフォームについて、検討/開発に着手しています。こちらについては、実際にサービスとして提供できる段階になりましたらなんらかの形で発表できたらと考えています。
もちろん、『ちょい電書』 のサービスは引き続きご提供しています。ご興味、ご関心ありましたらぜひお問い合わせください。
デジタル教科書ビューア関連についてですが、昨年度と同様にEDIXでの展示を行わせていただきました。
教師・教育委員会の皆様、専門学校関係者様、各種出版社・印刷会社様などなど、沢山の方々にご来場いただきました。ご足労いただきありがとうございました。
EDIX展示ブース全体
ブースでは、2025年度4月からの正式導入に向けて開発中の「学習進捗管理」機能、「学びコネクト」機能、「超紙面」機能を中心にビューアのデモ/操作体験、各種講演を行わせていただきました。
来年度も4月下旬のEDIXにて新規機能の先行展示を行う予定です。またビューアの開発者も展示の案内に参加しておりますので、超教科書を使っている上での疑問、要望など頂けると大変嬉しいです。ぜひお越しください。
チームの特徴・体制
さて、ここからはチームの特徴、体制としてというところで、基本は変化していません。
チームメンバーはそれぞれ異なった得意分野をメインのスキルとして持っています。
さらには、UIを作り込んでゆくレイヤが得意な人、SDKとしてコアな処理を固めていくのが得意な人などなどの違いもあり、全く同じタイプの人はいないと言ってもいいくらいです。
これら、実装寄りの開発スキルを持つメンバに加えて、開発の進行、取りまとめ側をメインスキルとする人たちもいます。
- 開発管理全般が得意な人
- 開発要件、仕様の整理が得意な人
- 品質管理、テストが得意な人
- ドキュメンテーションが得意な人
などなど
アプリチームでは、開発対象の製品、案件毎に、メンバーそれぞれの得意分野を持ち寄る形でプロジェクトを担当します。一緒に担当するメンバから他領域のフィードバックを得られたりと良い刺激があります。
開発においてよくあること
開発においては、完全に0から全てのコードを書くことは稀です。OSSのライブラリを利用することはもちろんですし、大きいものになるとChromium (GoogleのWebブラウザChromeのOSS版) を読み解きつつ、必要な改造を加えるというものもあります。
そうなると、当然ながら微妙に必要性とズレた機能となっていることや、バグを発見してしまうこともあります。
そのようなときには
- 自分たちで直す、改造する。
- 当該OSSプロジェクトのバグ管理システムにバグ報告をして、修正要望の調整をする。
ということも行います。Chromeや、Safariについて不可解な挙動に悩まされることも度々あり、必要に応じでバグ報告を行ったりもしています。
OSSを使うにあたって、ただあるものをあるがままに使うというのではなく、このような対応を行っていくことに「なれている」「物怖じしない」人は活躍できている状況があります。
その一歩前の段階である、普通に利用する場合においても、ドキュメントされていない部分の挙動などを実験的に試したり、ソースコードを読んで確認したりということをよく行っています。
おわりに
ごく簡単ではありますが、アプリチームの近況、および仕事・開発の現状についてまとめさせていただきました。
あ、あと「アプリ」チームとなっていますが、Web系の技術者もぜひ参加していただきたいと考えています。完全にWebと切り離されて存在する「アプリ」も最近はほとんどありませんので、是非に。
本記事でもし興味を持っていただけましたら、採用へのご応募をご検討ください。
などなど