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塾の経営に挑戦してみます(1) 市場概要、市場規模、独立or加盟、加盟先比較、初期費、固定費、収支特徴などの下調べ。

背景

弊社について

弊社は現在40数名の開発会社です。もともと、増員に伴い増床を予定しておりました。詳細は文末に。

目的

  • 1つ目の目的は収益源となるビジネスモデルを増やし、増床したけどまだスカスカな状態の費用対効果改善としています。
  • 2つ目の目的は、社員の子育てと教育を支援する福利厚生として、社員満足度向上を意図した保育所付き個別指導教室を選択しています。

本記事の目標

塾で行うサービスは、教育。教育は、興味や自身が受けた経験だけで、子供にもプラスになるから等という理由で手を出す方が多いようです。人に与える影響は大きく、取り返しのつかないことになることがあります。だからこそ、慎重に。一方で、ビジネスという側面も持ってますよね。教育への興味の持ち方はひとそれぞれなので、この記事では、ビジネスの側面、つまり収益性など、数字に焦点をあてた検討の流れを垂れ流します。

学習塾市場

学習塾市場

儲かる、というよりは、安定する

都内に需要が集中しています。地方なら場所があまってますが、塾は特定の場所にいかにして多くの生徒通わせ、人を詰め込むことができるビジネス。地方なら流行りのオンライン教育の出番でしょう。となると、出すなら都内か人口の多い地方。ただし、供給も、コンビニと同じくらいどこにでもあるようで、ある程度市場は安定していますね。そのため、学習塾の経営特徴はすごく儲からないけど安定はするよ、でしょうか。

初期の経営指標

これから開校するなら、肝はすごく儲からないけど安定はするよなこの状態にどうやって早くもっていくか、になります。ここに至るまでは、安定して儲からないになっちゃいますもんね。つまり、開校方針はおのずと、

  • 開校直後から教室が一杯になるまで生徒数をいかにはやく獲得するか
  • サービス(接客、講師の教える能力、Etc)向上に経営資源を集中させられるような状況にもっていけるか

になりそうですね。

生徒を集めるためには、どうするか?ぱっと思いつくのは以下あたりでしょうか。

  • 講師の質、数
  • 教材やカリキュラムの種類、質
  • 教室の雰囲気、勉強のしやすさ
  • 実績やブランドからくる安心感

フランチャイズか独立か

何故フランチャイズを検討するか

最初に生徒を一気に集めたいところですが、IT企業の経営はまだしも塾運営は未経験者ですからね。過去に個別指導塾を経営していて成功したなど、過去実績や資産を流用できるなら、生徒を集めやすいかもしれませんね。でもそれにしたって、開校直後はそれなりの広告宣伝費はかかりそうです。テレビで大手さんがCMをだしているので、フランチャイズしたらどうか?も検討してみました。中小企業経営を10年間頑張ってきたので、ブランドがないことの影響や、ブランドにのっかれる時の突破力は痛いほど経験しています。

フランチャイズが収益構造にどう影響してくるか

学習塾経営に影響しそうな項目一覧
トライさんが別枠であるのは、もともとトライさんとお仕事させていただいており、他FCとは別枠で検討しようかなと考えたからです。また、私の特徴としてメリットよりもリスクをみる傾向があり、赤枠はうまく対処できなかったときの目安として印をつけています。

フランチャイズの売上は独立開業した場合の+50%程度

フランチャイズ教室として開業した場合の年間売上は平均的に見て1500-2000万円で、逆に独立開業した場合の売上は1000~1200万円あたりだそう。適当にフランチャイズに資料請求したり話をきいたり、塾をいくつか帝国データバンクで調べたり、知り合いに聞いたりして、なんとなく嘘ではなさそう。もちろん生徒の数や教室の広さ、教室長や講師の手腕にも影響されるでしょうし、例外もあるでしょうけど。

以下、トライさんのホームページより抜粋。

収支例

トライでフランチャイズした場合の収益予想

収支内訳例1

トライプラスの終始実績サンプル1

収支内訳例2

トライプラスの終始実績サンプル2

弊社もこれから開校する予定なので、これらを全て実感したわけではないんですけどね。とはいえ各フランチャイズはそれぞれCMや広報に力をいれブランドイメージを構築していますし、必然的に身近に感じられるでしょうし、安心感もあるでしょうし、検索回数も増えるでしょうね。

フランチャイズの支出は独立開業した場合と比べ-10%程度

フランチャイズとして開業した場合の年間ロイヤリティは売上の約5~15%です。いちぶの売上のみカウントされる場合もあれば、固定費を支払う契約もあれば、これらを組合せたビジネスモデルで展開しているフランチャイズもいるようです。合算していくと大雑把には10%程度ですね。独立開業した場合はこのロイヤリティを支払う必要はありません。

ロイヤリティ以外にも、フランチャイズに加盟した場合は看板や内装で少し多めに初期投資が必要かもしれません。ただまあ、ブランドを最大限利用しないとそもそも加盟した意味もないので、これは致し方ないのかもしれませんね。

あえて独立開業という選択肢のほうが良いケース

今ある実績と資産で勝負できるなら独立開業

開発会社を10年前に設立して自己資本で頑張ってきたからこそわかります、個人経営の良し悪し。経営権、つまり全てを自分で判断し決断する自由がありますよね。サービス内容も、そのお値段も、提供する人材も、全部自由に決められます。正解例が既に見えているか、正解を自分で模索していきたい人にはマッチしますよね。

フランチャイズの場合、底上げしてもらっていることもあれば、多少の制約もあります。教室名、教材、サービス提供方法(1対1、1対2、1対多)、Etc。自由と責任、そこのバランスをどうするかは各経営者の性格次第、そして腕に見せ所ですよね。

条件が揃っていたら個人経営、独立開業が良い

25坪以上の空き物件を保有しており、様々な学校と駅の途中に位置している and 学習意欲の高い家族世帯の就業住宅が大量に近くにある

場所の選定もフランチャイズが調査・コンサルしてくれます。場所が既に決まっている場合は、周辺からの集客量の見込みをシュミレーションしてくれます。でも場所も決まっていて、周りに見るからに学校や家族世帯が多いのならば、コンサルしてもらわなくてもいいかもしれませんね。

既に国立大または有名私立大を卒業したスタッフがいる and それらの大学から定期的に優秀な学生が顔を出し続けてくれるような環境がある

弊社の場合、これはありました。加えて、塾運営経験が豊富な方がいれば、その人から伝授していけるので、フランチャイズに研修・教育してもらわなくてもいいかもしれませんね。

塾開業の経験があり、教え子のための目標設定、教え子に合わせた教え方の選定、教え子にあった講師の選定、地域内や教え子が目標とする学校や対策内容の把握、などなどがすでにできるか自前でできるようになれる

前項と同じで、塾運営経験が豊富な方がいれば問題は軽減できますし、なければどこかの研修で一気に知識を詰め込んだり、臨時で経験豊富な方に助けてもらったほうがいいかもしれませんね。

弊社はフランチャイズ加盟を選びました

弊社には業界のノウハウや業界にマッチする(と思える)資産が少ないことからスロースタートしてしまうことを予想し、加盟することにしました。

補足情報

弊社について

BPS株式会社です。設立10期目のIT企業です。殆どがエンジニアかデザイナ。またはそれの出身者です。事業内容は電子書籍の商材開発と販売、塾運営関連の商材開発と販売、それと受託開発・商業デザイン・漫画翻訳です。今年4月には20名だったのが40名に増えました。来年3月までに60になります。そして来年、塾を開校します。

BPS株式会社の写真

筆者について

BPS株式会社の代表です。新規事業を作るのが好きです。特に序盤の皮算用。推進したプロジェクトで赤字に終わったものはない、はず。一人で黙々とルーチン作業するのが嫌いです。仕事は楽しく皆でとりくむものだと思ってます。ルーチンは機械に任せればいいと思ってます。だから皆で形作りができる新規事業が好きです。

塾を開校する理由

増床したけどまだスカスカな部屋を活用

お金に余裕ができました。本業で仕事が途切れることもなくなってきました。優秀な人が集まり続けるようになってきました。でも、人が増えて場所が足りない。増床するにしても今のオフィスも気に入ってるので引っ越したくない。いきなり大きく増床しても場所があまる。それなら、ちょっと大きめの場所を確保し、さらなる塾商材開発に活かすために、塾を開校します。

子育中の社員を支援する福利厚生として

若手が多い弊社ですが、そろそろお子さんをもつ方も増えてきました。会社の近くに住む方も増えてきました。会社の近くに塾や子供を預けられる場所があったら便利だし安心では?と願っています。

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