こんにちは、hachi8833です。
10月18日(金)に市ヶ谷のオプトテクノロジーズ様のスペースで開催された「Regex Festa -- 正規表現を楽しもう」に参加してきました。正規表現厨としてはもうたまらない企画です😋。
- イベント: Regex Festa - connpass
当日の雰囲気はTwitterのタイムラインをどうぞ↓。この記事には貼っていませんが、セッションのスライドもほぼ出揃っているのでタイムラインで拾えます。
参加してみて
オープニングのキーノートスピーチは『正規表現技術入門』↓の著者の一人である新屋良磨さんが務めました。オーラスのLTも新屋さんが途中からホワイトボードに右方跳躍オートマトンという先端的なトピックについて直書きを始めるという異色の展開となりました。オートマトンや形式言語方面はとっくに理論が確立しているのだろうとふんわり思っていましたが、未解決問題がまだまだあるとは...😅。
感覚的にはセッションの8〜9割が学術的な内容で、オートマトンやDFA・NFA、二村射影といった用語がびしばしに飛び交い、「正規表現よりオートマトンの方がちょろい->オートマトンは奥が深い」などの小ネタも。
✗オートマトンはちょろい
○オートマトンは奥が深い#regexfesta— びしょ〜じょ (@Nymphium) October 18, 2019
個人的に最高だったのが、FA(有限オートマトン)の種類にはAFAからZFAまで微妙ながら一応26個全部あるという話と、状態遷移を微分することで判定するというクラクラするようなテクニック。
参考: 有限オートマトン - Wikipedia
参考: PDF: Regular-expression derivatives reexamined
正規表現エンジンやジェネレータをさまざまな言語で実装するセッションも多く、Haskell、Scala、Emacs Lisp、果てはTexによる実装まで登場していました。
ここで告白しちゃいますが、実は日本語で書かれた正規表現の専門書をこれまで読んだことがありません😇(Regular-Expressions.infoのPDFぐらいです)。以前訳した以下の記事が頼りでした😅。
多くはただちに業務に役立つ話ではないのかもしれませんが、いつしか血肉となって役に立つこともあると私は思っています。何より、正規表現に強い人の話をたっぷり聞けてサイコーでした😍。
こちらの方が当日のメモをみっちり残してくださっています。とても助かります!🙇。
#regexfesta とても楽しかった!ありがとうございました。https://t.co/JlBrjSndtC
— hiratara (@hiratara) October 18, 2019
以下は当日私が行ったLTのスライドです。これまで何度かTechRachoで記事にしていた内容ですが😅、他のセッションに先読み後読みの話が不思議に出てこなかったせいか、おかげさまで盛り上がりました。
正規表現の後方参照では,ほとんどの場合,量指定子が使えないんだ.まずそれを知らなかった…… #regexfesta
— ワトソン (@wtsnjp) October 18, 2019
懇親会では、発表者の方から「.NET Frameworkの実装は追いかけてみたことがある」「look behindの量指定子の実装はもっと効率化できる」という貴重なお話も聞けました❤️。
ベーグルもおいしくいただきました。オプトテクノロジーズ様ありがとうございます!