「バカ避け」会社選び質問に答えてみた: BPS株式会社

morimorihogeです。トレーナーレベルは23、図鑑は103です。

はてな匿名ダイアリー(通称増田)で 派遣先を選ぶ際の「バカ避け」としての質問項目 という記事がバズっていたので、同じような価値観で会社選びをされている方向けに回答記事にしてみました。
転職を考えている・検討しているエンジニアの方はぜひ目を通してみて下さい。

基本情報

一般的な情報は弊社HPを見てもらうとして、それ以外の点についてざざっと。

弊社は社員数40〜50名程度の開発会社です。社員数は現在も拡大中で、それにともなって非エンジニア職の人数も増えつつありますが、今でも社員の7〜8割はエンジニアまたは元エンジニアで構成されています。
メンバの大半は正社員で、その他に契約社員とアルバイトが数名という構成です。どうしても手が足りない部分だけはSESで他社から応援に来てもらうこともありますが、ごく少数です。

エンジニアが主にコミットしている事業は大きく分けて「Web受託開発」と「電子書籍関連の自社製品開発」の2つです。増田氏はWeb or SI系という職歴とのことなので、もし弊社に来ていただけるならWeb受託開発部署に所属することになるかと思います。

質問と回答

というわけで、諸々回答していきます。

(1)作業に使うPCのメモリ容量とディスプレイの画素数と枚数を教えてください

-> 合格(フルHD以上のディスプレイが2枚以上)

社員のPCやディスプレイ環境は、入社時に本人の希望を聞き、社内のPCやディスプレイに手頃なものがあればそれを使ってもらい、なければ購入しています。アルバイトなど一時的なヘルプで来ていただく方については共有の作業用PCを割り当てることもあります。
メモリ容量は8GBか16GB、ディスプレイは2枚以上が基本です。ディスプレイについて特に希望がなければ、22〜27インチ程度のフルHD解像度以上のものが割り当てられ、ノートPCディスプレイ+外部ディスプレイ1〜2枚や外部ディスプレイ2枚の環境で作業をしているメンバが大半です。

以上が基本的な開発環境です。ノート/デスクトップの違いなどのこだわりポイントがあれば、購入・手配時に言ってもらえれば受け入れ先チームリーダーとも調整しつつ検討しています。さすがに度を越して高価な機器や、今後の買い換えでお下がりになったときに他の誰も使わないような特殊な機器についてはすんなり通るかどうかは理由次第ですが、開発にどうしても必要なものならその点をアピールしてくれれば通ると思います。

(5)にもありますが、キーボードやマウスにこだわりのあるメンバは持ち込みも許可していますので、個人的なこだわり範囲については各自整備してもらうことができます。

(2)設計やコーディングや試験項目のレビューを行う体制が整っていますか? 「レビューをしてください」とお願いしたらしてくれるのではなく、組織としてレビューを行うように決まっていますか?

-> 条件付き合格

先日書いた開発会社におけるエンジニアスキル向上施策の過去と今という記事でも触れましたが、レビュー文化は比較的最近(ここ1年くらい)全体として根付いて来ています。
レビューが必須かどうかについては、プロジェクトの大小や全体工数、品質と速度のトレードオフによって決まってくる部分もあるため「組織として必須と決まっている」とまでは言い切れませんが、「原則するべき」という意識で臨んでいるので条件付き合格としました。

(3)開発用の仮想環境・試験用の仮想環境・本番の環境の3つは少なくとも用意されていますか? また、それらを構築するためのマニュアルが整備されていたり、スクリプト等で自動的に構築されるようにしていますか?

-> 合格

弊社のWeb開発環境は、原則として「開発者個人のローカル開発環境」「お客様確認用のstaging環境」「本番環境」で構成されます。プロジェクトによってはこれより環境が多いことや少ないこともあります(例:シンプルな作り切り静的Webページ開発ではテスト・本番しかないものもある)。

プロジェクトのローカル開発環境の構築手順は、プロジェクトリポジトリのREADMEやWikiに記載する方針になっています。このおかげで、プロジェクトに途中参加するメンバーでも数時間から最大1日あれば環境構築が完了し、開発に参加できるようにしています。
最近は本番環境を元に作成したDockerイメージを開発環境として使うプロジェクトもあり、エンジニアが価値を生む開発に早く着手できるようにするための環境整備改善には継続的に取り組んでいます

(4)派遣社員・契約社員・正社員を問わず、定期的に不満や改善してほしい点を吸い上げるためのミーティングの場を設けていますか?

-> 合格

わざわざ定期的にそのためだけのミーティングが開催されるというよりは、Slackの改善系channelで相談 -> 議論 -> 解決まで行ったり、ものによっては当事者で集まって別途そういった改善に関するミーティングが設定される流れになります。

議題がないミーティングはあまり好まれない社風なので「不満や改善を上げてね」というミーティングをやるというよりは「以前Slackでこういう話が出てたからそれに興味のある人は集まってミーティングしましょう」という感じですね。

ある日のSlackの風景

(5)開発用のPCは、OSがWindows/Mac/Linuxなど選べるかどうか?キーボードがJISかUSか選べるかどうか?

-> 合格

Gitリポジトリ上のソースコードの品質を保ってもらえれば、開発者の使うOS、エディタ、ツールを会社レベルで指定・制限することは基本的にありません(チームによっては推奨や多少の縛りをかけていることもあるようです)。社内をざっと見渡したところでは、Linuxデスクトップ使いが1名、その他はMac/Windowsが半々くらいの印象です。

キーボードにこだわりのある人には私物の持ち込みを推奨しています。社内では1/4〜1/3くらいが私物キーボードを持ち込んでいます。ちなみに僕はKINESIS使いです。他にはHHK使いやREALFORCE使いなどがいます。今流行のErgoDox使いはまだいません。そのうち誰か出てきそう。

それほどこだわりのない人達はPC購入時に付属のものを使っていたり、PCパーツ置き場に転がっているものから自分の好きなものを選んだりしているようです。足りなければ会社で購入も考えますが、正直なところ10,000円以上のキーボードについてはこだわりと個人差が大きすぎるので、会社として購入するよりは個人で私物を持ち込んでもらうことを推奨しています。

選べるという意味ではOKなので、合格としました。

(6)職場にウォーターサーバーはあるか? コーヒーやお茶などは無料か? また、椅子は1万円以下のものではなく、少なくとも数万円以上のものを貸与しているか? パーティションはあるか?

-> 一部除き合格

ウォーターサーバーは一時期ありましたが、コスト的に微妙なことと意外ときちんと掃除しないと衛生面でやばそうだった(蛇口周りが汚くなる)のもあり今は撤去されてありません。代わりに水道水の浄水ポットがありますので、飲み水はそちらを通して使う運用になっています。

お湯を注いで作るタイプのコーヒーやお茶が給湯エリアにストックされていて、自由に飲めます。給湯エリアは社員が分担して清掃するルールなので、きれいに使いましょう。作業用の椅子は基本エルゴヒューマンです(どのモデルかはこの記事を書いているのが休日なのでわからないですが、多分Basic)ので、増田氏の希望は満たしていると思います。なお、一部私物を持ち込んでいる強者もいます(そのメンバは確かバロンチェア。僕も自宅で使っています)。

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参考: Ergohuman Basic(エルゴヒューマンベーシック):エルゴヒューマン公式サイト

パーティションについて、座席の左右には卓上パーティション程度の高さのものがありますが、全員の区画を完全に区切るというよりは「ざっくり俺の場所を確保する」という感じです。前方についてはディスプレイを2枚置けばそれが実質パーティションになっているので、作業中に向こう側のメンバの視線が気になることはないと思います

ウォーターサーバーは今ないので一部除き合格としました。

(7)スーツや、ワイシャツ&スラックス着用が必須か? また、男性従業員のみがそうであって、女性従業員は比較的自由な服装か?

-> 合格

男女問わずエンジニアは服装については基本自由です。ただ、他人を不快にさせるような服装や衛生面で問題がありそうな格好はNGです。アロハシャツとかなら全然問題ないですが、半裸とかで来られても困るので「一般的にエンジニアとして複数人で仕事が円滑にできる服装」くらいで思ってもらえると良いです。

また、弊社はエンジニアでもお客様との打ち合わせに出る機会がそれなりにありますので、そういったときはお客様側の雰囲気に合わせてスーツや襟付きシャツなど、TPOをわきまえた服装をしてもらう必要があります。

(8)言語のバージョンは、最新のメジャーバージョンに比べてせめて1世代前程度か?(例えばJavaなら7以上、PHPなら5.6以上か?)

-> 条件付き合格

新規案件で要求仕様を満たすのであれば普通は最新安定版を使っていますが、プロジェクトによる制約次第ではレガシバージョンのものを使わざるを得ないこともあります。これははっきり言って受託開発という事業上どうしようもない所ではあります。

また、やや本題から外れますが既にサポートが終了しているバージョンの開発言語(PHP 5.5以下とかRuby 1.9.3等)を指定される新規開発についてはなんとか考え直さないか説明・交渉したりはしています。その程度にはまともな品質のモノを作ろうという意識はあります。もちろんその上でサポート終了バージョンをゴリ押しされることはありますが。

プロジェクトによってはレガシバージョンも使うということで、条件付き合格としました。

その他もろもろ

弊社では基本的に成果主義的な思想が根付いているので、アウトプットの量や質を改善する投資であれば割とすんなりGoが出るという意味では、柔軟に運営されていると思います。

一方、その分効果の見えない不透明な投資には風当たりが強くなります。社風もあると思いますが、そうなった場合も含めて何かと決定は素早いです。ウォーターサーバーなんかもその流れの中で廃止が決まった記憶があります。投資に対してある程度の「目的」と「それによって期待される成果」が説明できないものに対しては厳しい面もあります。

もし弊社で働く機会があれば、こういった社内改善については「これをやってもらえれば開発効率がこれだけ上がる」とか「今このような無駄があり、これを導入すれば少なくともこれとこれは排除できる」みたいな文脈で提案してもらえれば経営・マネージャー層も動かしやすいと思います。エンジニアのわがままや愚痴に終わらないよう、具体的な効果とそれを判断する基準を盛り込むのがポイントですね。

中途採用での正社員募集中です

というわけで諸々回答してみましたが、元記事の増田氏は派遣社員なので弊社では募集対象外だったりします。残念。正社員は中途・新卒共に常時募集しています。

会社が社内エンジニア向けの待遇や制度を整備したりリソースに投資したりする場合、「エンジニアを自社で育てる」「良いエンジニアに来てもらって継続して働いてもらう」というある程度中長期的な戦略に基づいて行うのが普通です。派遣社員の場合は数ヶ月〜年単位更新となってしまい継続的な雇用が期待できないため、こうした長期的な制度や投資に力を入れにくいのではないでしょうか。

元記事の増田氏がPCなどの開発環境を重視したいということであれば、派遣社員よりは正社員雇用を狙いに行く方がマッチしやすいのではないかと思います(もちろん中途としてそれなりの実力が前提ですが)。
もし家庭や体調上の都合等でフルタイムでは働けない場合でも、弊社のような小さめの会社なら交渉次第で勤務条件を調整できたりもするので、ここはひとつ派遣から正社員に方針を転換して転職活動するのがよいかもしれない、というのが増田を読んだ所から感じた僕の感想です。

以上の内容から興味を持った方はぜひ弊社採用申し込みフォームからお問い合わせ下さい。

こちらからは以上です。

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この記事の著者

morimorihoge

高校卒業後,学生をやりながらずっとWebアプリ開発に携わってきました.2010くらいまではPHP/Symfonyプログラマでしたが,それ以降のWeb開発はRailsほぼ一本に宗旨替えしました.開発とは別にサーバ構築・運用も10年以上やってきているので,要件定義から設計・実装・環境構築・運用まで一通り何でもこなせます.開発以外では季節により大学でWebサービス開発やプログラミング関連の非常勤講師もしており,技術の啓蒙・教育にも積極的に関わっています.最近はPM的な仕事が増えていますが,現役開発者としていつでも動ける程度にはコードもサーバも弄る日々を送っています.AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトレベル取りました

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