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雇用問題について思うこと・・・などなど

同じSFC出身で同期(らへん)にあたる建築家とお話する機会がありました。
IT業界も結構大変なことになっていますが、建築の業界はそれ以上ですね。
両方は経験していないので何となくでしか解りませんが、考えさせられます。

営業は折角獲得した仕事をブツブツ良いながらこなす制作を悲観し、
制作はミクロな技術や知識を持たない営業のミスを笑い・追求し、
経理は無駄遣いや一般企業知識に欠ける他部署について愚痴り、
逆にお金を生まない経理は周りから不必要と言われてしまいます。

BPSのような小さな小さな会社でも、この問題は日常茶飯事です。
何でもできる人材なんていませんし、いれば会社に属していません。
集団だからこそ挑戦できることや許されること、楽しいことは一杯です。
それなのに異なる職種の人間を尊敬できないのは、とても悲しいですね。

どんな会社にも給与泥棒はいます。

日本の雇用についての価値観はグローバルに見て非常に特殊なもので、
社員は生温い社会に常に「守られている」状態です。
でもそれは、弱者だからではありません。そういう文化だからです。

物理的に仕事ができなくなった人、やる気が一時的に低下している人、
能力があまりない人、能力が亡くなった人にも、義を見せる。
手を差し伸べる。
素敵な文化だと、思いませんか?

アップルのようにiPodをヒットさせたのに次のアイデアがでないと
用済扱いされるような会社とは、大違いですね。

それが日本の悪い所であり、私は最も気に入っている所でもあります。

でも

いつ何時仕事をしなくなるか解らない社員ならまだしも、
仕事を既にしなくなっている社員を解雇できないのが会社です。

エース級の働きを見せている社員も、
エース級の社員の働きを最大化しサポートする社員も、
どこも会社に必要な人材だから当初採用したに違いありません。

仕事量や内容やその他もろもろの事情があって状況は変化し、
求められる人材、求められる能力、何もかもが変わる中で、
過去に一度形成したチームが最適なわけがありませんよね。
でも、再結成ができないのですよね・・・。

だから無駄が生じる。

給与泥棒がいるのは、必然なのです。
それを理解して、社員同士で「支えあう」必要があるのですよね。

どうやって?試してみたいことは一杯あります。
何が正解かは会社によって、ケースバイケースでしょうね。

BPSでは皆で考えて、時には外部の人に助言頂いて、
一丸となって、もっともっと良い会社に必ずしてみせます。


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