こんにちは。BPS株式会社代表の渡辺です。意外にも私の投稿も見てくれてる人もいるみたいで、先日も、連絡してくれた方と食事してみました。日本語の練習を兼ねて続けていたことが出会いに繋がっていて嬉しいですね。大好きなあんこう鍋がでてきて感無量です。
自己紹介:渡辺正毅、31歳
アメリカ育ち、大学から日本へ。卒業後NHN(ハンゲームとかLINEとかCOMICOとか作ってるところ)に初めての新卒エンジニアとして就職し、1年くらいで退職。その後BPS㈱を設立し、以来、会社の弱い部分を補強しようと日々頑張っています。会社が成長していれば、毎年業務が少し変化していきます。
去年は優秀なデザインPM、開発PM、開発人員と巡りあいがあり、今まで以上に同僚の方々に助けていただいた1年でした。おかげさまで今年も少し仕事内容がかわり、会社の拡大路線に向けての準備が新たなミッションとなりました。
自社紹介:BPS株式会社
電子書籍関連商材開発&販売、Ruby on Railsによる受託開発(請負・委任)
30人弱の今年9期目の開発会社です。電子書籍関連商材開発と導入、そしてRuby on Railsによる受託開発が主要業務内容となります。これらとあわせて、漫画翻訳やWebデザインやWebマーケティングの支援業務も行っております。
赤字になったことがないこと、優秀な個が多いことが特徴
※緑が収益、黄色が支出です。具体的な数字は伏せています。3月末頃に最新のデータに差し替えます。
今年度も例年通り増収増益で無事終えられそうです。また今年は、初めて全事業黒字となります。結果が示すとおりリスクを避けた投資を続けてきており、小さな企業であるにも関わらず複数の事業を展開できています。詳細は別記事にまとめていますが、個が動きやすい文化を作り続けてきたことが大きな要因と思います。
2015年度の目標と課題
電子書籍業界で”シェアをとる”
弊社の電子書籍事業は電子書籍を閲覧するためのビューアを開発して提供することです。事業を始めた2010年から電子書籍市場はいまや約2倍の1200億となり、その中でビューアビジネスは商流全体の3%ということで、約40億円市場が我々の選んだ戦場です。この市場を選択した理由はさておき、弊社には30人近く社員がおりますので、少なく見積もっても2億円分は社会のお役に立てていないと会社存続すら危うい計算になります。乱暴に計算すると、狙っている市場の約5%のシェアになります。大手企業ひしめくなかで、5%とはいえ弊社のような小さな企業が”シェアをとる”という挑戦は全員が力が合わせる必要があると感じ、あえて短期的目標を言語化した初めての試みでした。
開発の方針転換
事業として電子書籍の販売を開始するためには、それなりの初期投資が必要になります。そのため、お客様にあたる企業は必然的に名のしれたところが多く、社員規模も弊社の100倍が平均です。先方の担当部署のほうが弊社全体よりも大きいこともしばしば。それに対し、弊社は少数精鋭の体制をブラッシュアップしてきたため期待以上の成果を出し続けるためには、取引先企業とは一蓮托生となる意識で共同開発してきました。その結果が、取引先は多くて数社程度にとどまるものの、業界内で少なからず頼っていただけている一因かと思います。
一方で、”シェアをとる”方針とはかけ離れた動きをしており、長期的にみればこれが商材開発への先行投資と広範囲からの知見の収集が疎かになる要因になります。そのため、分散している事業のうち、過去8年にわたり弊社の収益基盤として継続的に成長し毎月5万人以上が開発Tipsを見に来てくれるWebアプリケーション開発の情報発信サイトの集客源となるコンテンツをつくったRailsアプリ開発チームを合流させより柔軟なチーム編成が可能にします。そして、他社との提携を強化して総合力を高めていきたいと考えています。これらの改善が今後の成長に直結すると信じて動いた結果が、本年度の増収増益および全事業黒字化なのかもしれません。先日発表した第三者割当増資による会社体力強化も含めて、去年かかげた目標に向けてまた一歩前に進めたと思います。
2016年のテーマは”拡大”
マネジメント層の強化、評価の仕組み作り
引き続き”シェアをとる”という目標に対し、やるべきは、
取引先を増やす
↓
パラレルで進める仕事を増やす
↓
仕事を指揮する人を増やす
↓
作る人が指揮する人を兼務するか、採用するか、(引き続き提携先を増やすか、)と判断しています。
これまでは作る人が多く作る人の動きを最大化するための仕組みづくりが先行してきた分、これからは拡大路線で必要になっているマネジメント層の受け入れ体制と人財多様化に向けた評価の準備が必要ですね。自身がスキルアップする以外にも、相互教育や部下の育成などは比較的これまで考慮が少ない分野でした。今のところ今の人員で今の仕組みがワークしている分、この試行錯誤は注意しないと痛みを伴いそうですね。
既存メンバの成長や変化に伴う会社制度の変化
今年度はスタッフとスタッフの生活の変化が多かったように感じています。たとえば、子供が生まれて佳境時に残業できない代わりに常に社内チャットツールで連絡を取り合えるように意識するようになったスタッフがいたり、去年までサポートがメイン業務だったのに、いつのまにかプロジェクトリーダーになって部下が増えたりしているスタッフ、更には開発を一部外注することが増えたことに伴い外注管理やプロジェクトマネジメント業務が増えたスタッフなど。社外での役割、社内での役割の変化によって、殆どのメンバが希望する職場環境や効率の良い仕事方法が多少変化していきていることが伺えます。この変化にたいし、どこまで会社として皆に望ましい環境づくりができるかが大きな課題であり、前項のマネジメント層の強化に繋がっていくと考えています。また、今後の採用にも好影響がありそうなので真剣に取り組みたいところです。
業務範囲の拡大、業界への貢献
取引先企業様からの期待も大きくなってきています。内容は様々ですがB2Bでお仕事させていただいている以上、より良いものをより安価で大量に提供してほしい、という要望に行き着きますよね。しかしながら、利益を削るのは様々な限界が生じてきますので、それよりも弊社独自の価値を増やすことと、業界自体の発展に寄与できるように努めたいと感じています。具体的な内容については、選択肢の絞り込みと予算分配を決めきれていないので、また改めて報告させていただきます。