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週刊Railsウォッチ(20181112)Ruby 2.6.0-preview3リリース、非同期スレッドのテストはつらい、MySQL 8のGROUP BYほか

こんにちは、hachi8833です。そろそろ身が持たないのでウォッチのボリューム削減を図っています。

  • 各記事冒頭には⚓でパーマリンクを置いてあります: 社内やTwitterでの議論などにどうぞ
  • 「つっつきボイス」はRailsウォッチ公開前ドラフトを社内有志でつっついたときの会話です👄
  • 毎月第一木曜日に「公開つっつき会」を開催しています: お気軽にご応募ください

Rails: 先週の改修(Rails公式ニュースより)

.freezeをごっそり削除

Rails 6ではRuby 2.4.1以降がサポート対象になるので、従来のマジックコメントをRubocopStyle/FrozenStringLiteralCommentに一元化するそうです。

# .rubocop.yml#L133
+Style/RedundantFreeze:
+ Enabled: true
+ Exclude:

つっつきボイス:「RailsでサポートされるRubyもいよいよ2.4.1以降か〜: この処置は納得、つかrubocop -aで自動的に.freezeを消せたと思うから作業はラク😋」

rubocop -aでスキッと消えました。

マルチDB系改良: 接続切り替え用基本API


つっつきボイス:「これはこの間のつっつきでもチェックした気がしてきた」「connects_toとか既視感ありますね👁: プルリクの番号は違いますが」「前回はサンプルコードがなかったからその辺もカバーしたんでしょうね」

プルリクを雑に訳してみました。

1) モデルで複数データベースに接続できるconnects_toメソッドを追加:

class AnimalsModel < ApplicationRecord
  self.abstract_class = true
  connects_to database: { writing: :animals_primary, reading: :animals_replica }
end

class Dog < AnimalsModel
  # 書き込み用のanimals_primary、読み出し用のanimals_replicaという2つのDBに接続される
end

2) connected_toブロックメソッドを追加: 接続のロール切り替えや、モデルで接続していなかったDBへの接続に用いる。そのブロック内でデータベースに接続できると、slow_replicaなど普段は接続したくないが、コンソールや特定のコードブロックで接続したい場合に便利。

ActiveRecord::Base.connected_to(role: :reading) do
  Dog.first  # AnimalsBaseに接続されたreplicaでdogをfind
  Book.first # readingで接続していないためエラーをraise
end
ActiveRecord::Base.connected_to(database: :slow_replica) do
  SlowReplicaModel.first # DB設定にslow_replica設定があれば探索し、なければエラーをraise
end

MySQL 8.0.13のデフォルト式などに対応

MySQL 8.0.13については「SQL」にもエントリを置きました。


つっつきボイス:「MySQL、マイナーバージョンアップにしてはいろいろ追加されてるみたいですね」「MySQLは結構いろいろアップデートされますよ🤓」「何がアップデートされたのかな👀」

「ほうほう、まずdefault function/expressionはCREATE TABLE t2 (a BINARY(16) DEFAULT uuid_to_bin(uuid()));みたいにデフォルト値に式や関数を置けるようになったと: むしろ今までできなかったのが驚き😳」「へぇ〜!」「ぽすぐれでは普通にできる😋」

「functional indexは今までもMySQLでできた気がするけど、お、"not a column"ということは、カラムを作らなくてもfunctional indexできるようになったってことか!🤓: つまり今まではカラムを作らないとできなかったと」「そうでしたか!」「MySQLもついにという感じ🥳」「kamipoさんが速攻このプルリクを出したということは待ち望んでいたのかもしれないですね」「これはそれなりのRDBMSが備えている機能ですね」

Railsガイドにデバッグ用詳細ログ出力方法を追加


同PRより


つっつきボイス:「今までRailsガイドに記載されてなかったのかー: Railsのログ周りを見ればわかるんだろうけど」「ActiveRecord::Base.verbose_query_logs = trueでアクティベートできるみたい」「お、マルチプルデータベース対応の一環っぽい」「そっか、マルチになったら欲しいヤツですね」

これも雑に訳してみました。

ログのデータベースクエリでは、1つのメソッドが呼ばれたときに複数のデータベースクエリがトリガされる理由がすぐにわからないことがある。
rails consoleセッションでActiveRecord::Base.verbose_query_logs = trueを実行して詳細クエリログをオンにしてメソッドを再度実行すると、どの1行の呼び出しですべての個別のデータベース呼び出しが生成されるかがよくわかるようになる。

irb(main):003:0> Article.pamplemousse
  Article Load (0.2ms)  SELECT "articles".* FROM "articles"
  ↳ app/models/article.rb:5
  Comment Load (0.1ms)  SELECT "comments".* FROM "comments" WHERE "comments"."article_id" = ?  [["article_id", 1]]
  ↳ app/models/article.rb:6
  Comment Load (0.1ms)  SELECT "comments".* FROM "comments" WHERE "comments"."article_id" = ?  [["article_id", 2]]
  ↳ app/models/article.rb:6
  Comment Load (0.1ms)  SELECT "comments".* FROM "comments" WHERE "comments"."article_id" = ?  [["article_id", 3]]
  ↳ app/models/article.rb:6
=> #<Comment id: 2, author: "1", body: "Well, actually...", article_id: 1, created_at: "2018-10-19 00:56:10", updated_at: "2018-10-19 00:56:10">

あるデータベース呼び出しを行うメソッドがある特定のソースファイル名と行番号が、データベースステートメントごとにで示されている。N+1クエリ(1つのデータベースクエリが多数の追加クエリを生成する)によるパフォーマンス低下の原因特定や修正に有用。

ドキュメント: I18nのdeep_interpolation:オプション

訳文ハッシュをバルクで式展開したい場合、deep_interpolation: trueを渡す必要がある。以下の辞書があるとする。

en:
  welcome:
    title: "Welcome!"
    content: "Welcome to the %{app_name}"

これを指定しないと、ネストした式展開が無視される。

I18n.t 'welcome', app_name: 'book store'
# => {:title=>"Welcome!", :content=>"Welcome to the %{app_name}"}

I18n.t 'welcome', deep_interpolation: true, app_name: 'book store'
# => {:title=>"Welcome!", :content=>"Welcome to the book store"}

つっつきボイス:「これもドキュメント追加ですね」「deep_interpolation...こんなのあったのかー: yamlで式展開する話は前のウォッチでも扱った気がする」

後で探すと、Railsアプリの基本的なセキュリティの注意の項で話題にしていました。

  • yamlの式展開はそのままでは出力されない(html_safeで無理やり出すのはよくない)
  • yamlのキー名末尾に_htmlを付けると自動でエスケープしてくれる(Railsガイド↓にもある推奨の方法)
  • _htmlによるエスケープはビューヘルパーのttranslate)メソッドでのみ利用可能

参考: 4.4 安全なHTML変換 -- Rails国際化 (I18n) API | Rails ガイド

ActiveStorage::Downloaderのオートロードの問題を修正

# activesupport/lib/active_support/dependencies.rb#L257
      def load_dependency(file)
        if Dependencies.load? && Dependencies.constant_watch_stack.watching?
-         Dependencies.new_constants_in(Object) { yield }
+         descs = Dependencies.constant_watch_stack.watching.flatten.uniq
+          Dependencies.new_constants_in(*descs) { yield }
+       else
          yield
        end
       rescue Exception => exception  # errors from loading file
         exception.blame_file! file if exception.respond_to? :blame_file!
         raise
       end

つっつきボイス:「もしかすると先週のウォッチでちらっと取り上げたActive Storageが特定の状況でNoMethodErrorになった問題と関係あるのかな?」「番号は違っていますけどちょっと似た雰囲気ですね🤔」

その他

以前のウォッチで既におおよそ取り上げていますが。

Rails

Rubocopによる自動修正の注意点(Ruby Weeklyより)


つっつきボイス:「たまたまRubocopの話題が続きました」「Rubocopにこういうオプションがあるのね↓」「安全でないcopがあるという話を追ってるようです」

# 同記事より
# 安全なcopだけを実行
$ rubocop --safe

# 安全なオートコレクトだけを実行
$ rubocop --safe-auto-correct

# 安全なcopだけを実行してから安全なオートコレクトだけを実行
$ rubocop --safe --safe-auto-correct

「ちょうど記事にもこの設定にSafe: falseとかSafeAutoCorrect: false↓がある: 詳しくは記事に書いてあると思うけど、確かに書き換え系のcopだとオートコレクト後に意味が変わってしまう可能性がある場合も考えられるので、その辺を見てくれる設定なのかもしれない」

# まったく安全でないcop
Style/CollectionMethods:
  Description: 'Preferred collection methods.'
  StyleGuide: '#map-find-select-reduce-size'
  Enabled: false
  VersionAdded: 0.9
  VersionChanged: 0.27
  Safe: false

# 信頼できるwarningを出すcopだが、オートコレクトは安全ではない
Style/SpecialGlobalVars:
  Description: 'Avoid Perl-style global variables.'
  StyleGuide: '#no-cryptic-perlisms'
  Enabled: true
  VersionAdded: 0.13
  VersionChanged: 0.36
  SafeAutoCorrect: false

「安全なcopは何も考えずにオートコレクトできるけど、安全でないcopもあるよってことなんでしょうね: Rubocopのドキュメントをざざっと見てみるとConfigurable attributesにSafeModeあるヤツがいくつか見つかった↓」「後で見てみようっと」「ちゃんとメンテされているならこういうオプションを活用できますね😋」


rubocop.readthedocs.ioより

ActiveRecordとの互換性: ActiveRecordにはdetectメソッドは実装されておらず、findには独自の意味があるため、ActiveRecordのメソッドにこのcopを適用するのは安全でないと考えるべき。
同サイトより大意


同リポジトリより

RocketJob: Ruby/Rails向けバッチジョブ管理(Ruby Weeklyより)


同サイトより


つっつきボイス:「ジョブ管理のGUIが使えるgemのようです」「まだ★は少ないかなー?」「新しいからかもですね」「おー、こんな感じのUI↓」


同サイトより

「そういえばSidekiqのマウンタブルエンジンの管理コンソールって、使い勝手の面でもうひと頑張りして欲しいなって思うときあるんですよね...RocketJobは後発の分イケてそうかな🤔」「このgem単体で立ち上げられそう」「でしょうね: たぶん共通のジョブAPIを叩いてるだけだと思うので」


sidekiq.orgより

cc by sa

Phusion Passengerのドキュメントサイトが公開(Ruby Weeklyより)


phusionpassenger.comより


つっつきボイス:「トップページの動画が気合入ってます」「Passengerはいろいろ頑張ってますね」

autoload_reloader: Shopifyによるオートロードの別実装(Ruby Weeklyより)

# 同リポジトリより
require 'autoload_reloader'

File.write "foo.rb", "Foo = 1"

# ファイルシステムをスキャンしてオートロードをセットアップ
AutoloadReloader::Paths.push(Dir.pwd)

# オートロードされた定数を使って開始
Foo # => 1

File.write "foo.rb", "Foo = 2"

# 定数をアンロードしてパスを再度スキャン
AutoloadReloader.reload
Foo # => 2

# パスにあるオートロード可能な定数をすべて読み込む
AutoloadReloader.eager_load

つっつきボイス:「オートロードリローダーってloadが2回も出てくる😆」「なるほど、const_missingを使わずにやれるのね: これはこれで挙動が変わりそうではあるけどconst_missingよりは、ね🤓」

「読み込み順で言うことを聞かせたいときとかに使うんでしょうか?🤔」「というよりreloadできるのがいいんでしょうね: const_missingで読み込まれると、きれいにリロードしようと思ったら普通はプロセスを立ち上げ直すしかないんですが、プロセスを落とさずに再スキャンしてリロードできるというのがうれしいポイントなんだと思う🧐」「あーなるほど!」「Railsもそうやってプロセスを止めずにリロードできるんでしょうね: カジュアルに再読み込みしたいRailsアプリなんかにはいいのかも」

リポジトリのREADME#How it worksによると、Railsでは利用できないとガイドに書かれているModule#autoloadを使ってやれるようにしたそうです。

参考: autoload -- class Module - Documentation for Ruby 2.5.0

その他Rails


つっつきボイス:「割と普通の記事っぽいです」「GraphQLにしたときのパフォーマンスも気になるけど、主導権がユーザー側に来るのがちょっと怖い気はするなー」


つっつきボイス:「今日昼の社内勉強会でちょうどOctopusの話が出たので見てみたらREADMEにそう書いてました」「昔はシャーディングといえばOctopusだったんですが、最近Octopusの話題を聞かなくなってきているからメンテモードになったのもわかる気がする」

参考: レプリケーションとシャーディング、MySQLでレプリケーションの張り方 - WebエンジニアのLoL日記

ハンズオン: PostgreSQLシャーディング(翻訳)

Ruby

Ruby 2.6.0-preview3リリース(Ruby公式ニュースより)

ひとまず記念写真。


つっつきボイス:「早っ、もう2.6.0が近いのかー」「詳しくは上の公式ページにひととおり載っていました」「JITがまた一段と速くなっていそう🚀」

k0kubunさんがpreview3のパフォーマンスについてメモしていることをRubyWeeklyで知りました。

# 同Gistより
Comparison:
             Optcarrot Lan_Master.nes
      2.6.0-preview3+JIT:        86.6 fps
      2.6.0-preview2+JIT:        73.9 fps - 1.17x  slower
      2.6.0-preview1+JIT:        59.2 fps - 1.46x  slower
          2.6.0-preview3:        54.6 fps - 1.59x  slower
          2.6.0-preview2:        53.3 fps - 1.62x  slower
          2.6.0-preview1:        53.0 fps - 1.63x  slower
                   2.5.3:        48.5 fps - 1.78x  slower
                   2.0.0:        34.6 fps - 2.50x  slower

Bundler 2.0のその後


つっつきボイス:「あーBundler 2.0ってその後どうなってるのかな?🤔」「現在のBundler 2.0はリポジトリにstableがあるようですが、まだ正式ではないっぽいですね」「そりゃBundler 2.0にはbreaking changesが入るからそう簡単には2.0には移行できないでしょうね」「あ、そうか」

「記事をよく見ると今日新しいBundler 2.0.0をリリースするとある: breaking changesは以下だけにとどめるみたいです」

  • Bundler 1.17から2.0の全breaking changes:
    • Ruby 1.8.7〜2.2のサポート終了
    • RubyGems 1.3.6〜2.5のサポート終了
    • エラーがSTDOUTではなくSTDERRに出力される

「今の段階でgem install bundlerで2.0が入ったら下手するとDockerfileとかも含めて軒並み動かなくなるかもしれないし👹」「くわっ😵」「BundlerってあらゆるRubyアプリで使われるから、Bundlerがもしいきなり消えたりしたらすげー困る😰」

なお、記事執筆時点ではgem install bundlerでインストールされるのは1.17.1です。2.0-stableブランチの最新コミット2.0.0.pre.1となっています。

参考: Bundler 2.0.0.devを使ってみる - koicの日記

Rubyの「サーキットブレーカー」とは(Hacklinesより)


同記事より

CircuitBreakerはMartin Fowler先生のパターンだそうです↓。

参考: CircuitBreaker


martinfowler.comより


つっつきボイス:「日本語の手頃な記事↓があったので見てみよう: clientとsupplierの間にCircuitBreakerオブジェクトを配置して障害モニタリングすると: ↑おーこの図が欲しかった😍」

NetflixのHystrixにも使われるCircuit Breaker patternを調べてみた – ~ my tech diary ~

「CircuitBreakerがエラーハンドリングをやってくれることでエラーを握りつぶされなくなるのがメリット🧐: CircuitBreakerが死ぬと全体が死ぬことになりますが」「元記事にはcircuitboxというgemが紹介されてました↓」「見た感じ、双方向にプロキシする、とても薄い層っぽい」「シンプルだけど有効そう」「エラーハンドリングやログフォーマットを統一するのによさそうですね😋」

# 同リポジトリより
class ExampleServiceClient
  def circuit
    Circuitbox.circuit(:yammer, exceptions: [Zephyr::FailedRequest])
  end

  def http_get
    circuit.run do
      Zephyr.new("http://example.com").get(200, 1000, "/api/messages")
    end
  end
end

「こういうのをインフラでハンドリングするなら、たとえばFluentdあたりで取ってそこからイベントを出すみたいな方法も考えられますが、メッセージ中のエラーなんかはアプリ側でハンドリングしたいことがあるから、こういうCircuitBreakerパターンになるでしょうね🤓」


fluentd.orgより

Michael Hartlインタビュー(Hacklinesより)


rubytestingpodcast.comより


つっつきボイス:「Michael HartlはおなじみRailsチュートリアルの原著者ですね」


railstutorial.jpより

「このPodcastなんですけど、その名も『Ruby Testing Podcast』というそれ専門みたいです」「へぇ〜!」「まだ聞いてませんが、Michale HartlさんはRailsチュートリアルの版を一新したときにRSpecを捨ててminitestに切り替えてたから、そのあたりの話をしてるんじゃないかなと思って」「push-upに続けて何故シュワルツネッガーの話まで😆」

Ruby Testing Podcastのバックナンバーを見ると2018年5月から凄い勢いで出してますね。

後で調べたらpush-upは「腕立て伏せ」でした。

デスクワーカーは今のうちに筋力と体力をつけよう

Rubyの非同期スレッドをテストするには(Awesome Rubyより)


つっつきボイス:「非同期スレッドのテストは、ダルいぞつらいぞ〜😭」「そもそも完全にテストできるのかというのもあるし、時間もかかるし」「どのタイミングでどの処理を実行するとすべてのrace conditionを網羅できるか、というのをやり始めると一瞬で指数関数的に組み合わせが増大するので📈」「あー😅」「なのでマルチスレッドのテストはもうそれだけでつらい🤯」「そしてそれをテストで実装しようとするとなおつらい🤯」「再現性が、ね😅」

参考: 組合せ爆発 - Wikipedia

「しかも単純にsleepかけてもダメ」「そもそもsleepかけた瞬間にテストが激遅になるし🐢」「人間がこのタイミングとこのタイミングみたいな感じでsleepをかけておりゃぁ!と調べるのはまだやれなくもないんですが」「それでも『完全に同時』みたいなタイミングの制御は難しいし😩」

「そう思うと、RailsのActionCableあたりで『何でこんな書き方になるの?』みたいなテストを見かけたりするのはたぶんそれ」「もう本質的に難しいんですね...😨」「そうなんですよー」「結局、下のレイヤの特定の実行タイミングにかかわるようなテストって書きようがないので」

「そして非同期処理にはエントリポイントというものがないから!😤」「そうっ😤: エントリポイントがあればそこで待ち構えられるけど、ないからブレークポイントで止めてえいやっと調べるしかない」「本当にそうするしかないんですよ👽」

「そしてそこまでやっても、網羅できてる保証はないという😭」「人力で止めてやってると客観性も再現性もないし」「やっぱり非同期スレッドのテストはどう転んでもつらい😇」

「ここでこういうタイミングでこれを実行するとバグが発生する、みたいなのはまだやれる」「そうそう😆: このぐらいの負荷で30分ぐらい回すとだいたい何件のエラーが起きるとか😆」「0.000何パーセントの割合でコケるみたいなの」

「そういうポイントをたまたま見つけられるとうれしい気持ちになる😊」「でもそれで本当に修正されたかどうかはわからないという🙃」「そういうときは論理を駆使して絞り込むとか」「確固たる原因を突き止めるのが半端なく大変」

その他Ruby



https://twitter.com/it_tech_news/status/1060356503645827072


つっつきボイス:「igaigaさんの本はこれまでいろいろやってきたリソースの蓄積をうまくまとめてそう」「かんたんRubyというタイトルからの連想ですが、趣味で簡単なコードを書くのと仕事でちゃんとしたコードを書くときの差が大きいんですよね結局☺️」「結局そう」「動きさえすればいいコードを教えるならいろんな方法で本を書けそうだけど、クォリティを問題にし始めると途端に書き方をきちっと合わせなければならなくなるので😆」「よく入門書なんかではattr_accessorで書けばいいよ❤️って教えてるけど、現場に来ると『違うでしょっ😤』って言われちゃったりするんで、そういう本を書くのは難しい...」

Ruby trunkより

RefinementがForwardableで使えない->想定どおり

require "forwardable"

module URIExtensions
  refine URI::Generic do
    def authority
      port_string = port == default_port ? nil : ":#{port}"
      "#{host}#{port_string}"
    end

    def origin
      "#{scheme}://#{authority}"
    end
  end
end

using URIExtensions

class Container
  extend Forwardable
  def_delegator :@uri, :origin
  def_delegator :@uri, :authority

  def initialize(uri)
    @uri = uri
  end
end


u = URI("https://google.com")
container = Container.new(u)
puts container.origin
puts container.authority

つっつきボイス:「お、Forwardableですよ」「デリゲートするためのモジュール」「RefinementしたらForwardableが届かなくなったと思ったら『Refinementはレキシカル(静的)にメソッドを上書きするので想定どおり』という回答でした」「仕様どおり😆」「usingでRefinementした後extend Forwardabledef_delegatorは効かなくなると」「よぐわがんね😅」「こういうコードって普段書かないな〜」

参考: module Forwardable (Ruby 2.5.0)
参考: 静的スコープ - Wikipedia

「Refinementってproductionコードで使ったことあります?」「developmentですら1回も書いたことないです🤓」「でしょうね〜: あるとすればモンキーパッチを当てるときとか」「業務のコードでモンキーパッチを当てないといけなくなったとしたら、仕様を『それは利用できません』の方に倒す方が確実な気がする😆」「でもたまに当てないといけなくなるんですよね😆」「幸いにして今までそういう事態になったことはない☺️」「かなり昔に、RFCに準拠していないサーバーに接続するために、RailsのRFCに準拠している部分にモンキーパッチを当てたことならあります🐵」「😆」「😆」

「パッチ当てるときにRefinementを使うかどうかという選択肢はありますね」「他でも使われている可能性があるものだったらRefinementを使う方が安全でしょうね🧐」

RubyのRefinement(翻訳: 公式ドキュメントより)

後で動かしてみたら確かにエラーになりました。

puts container.origin
#=> NoMethodError: undefined method `origin' for #<URI::HTTPS https://google.com>
from /Users/hachi8833/.rbenv/versions/2.5.3/lib/ruby/2.5.0/forwardable.rb:229:in `origin'

クラウド/コンテナ/インフラ/Linux/Serverless

VMWareがHeptioを買収


vmware.comより


つっつきボイス:「VMWareもくばねてに手を伸ばしたんだなと思って」「よく知らないけど前からやってるんじゃないかな?🤔」

その後以下の記事も出ました。

その他クラウド


つっつきボイス:「もしかしてカレンダー予約かな〜と思ったらそっちではない方向でした」「お、GoogleのはAWS Batchとは違って本当にスケジューラなんですね😋」

参考: AWS Batch – 簡単に使えて効率的なバッチコンピューティング機能 – AWS

「こういうスケジューラ、AWSで欲しいんですよね」「ないんですか?」「AWSには所定の時刻にバッチを実行するシンプルなサービスは単品ではなかったと思う」「へぇ〜😳」「AWS BatchはSNS↓トリガーで動かすことはできますが、そのSNSを別の何かでスケジューリングするとかになるんじゃないかな🤔」「やりようはあると思うけど、cron程度のものはあってもいいよねみたいな」

参考: Amazon Simple Notification Service(プッシュ方式のメッセージ送信) | AWS

AWS Instance SchedulerはEC2/RDSインスタンス向けのスケジューラなので別物ですね。

参考: AWS Instance Scheduler の紹介

「ふと思ったんですが、クラウド運営側からするとcron的な単体サービスってあまり置きたくないものなんでしょうか?」「ふむむ、置きたくないとまではいかなくても、インフラとして設置しようとすると時刻同期の問題とかがあるから面倒というのはあるかもしれないですね」「おー」「バッチの実行時刻をきっちり同期して保証するのって地味にダルいので😟」

「たとえばですが、インスタンスが落ちているときにcronの時刻が来てしまったらどうするか、なんてことを考えたりすると、インスタンスの終了に要する期間のスケジュールも見越した上でやらないとサービスとして不完全になってしまうので」「ははぁ」「コンテナとかAWS Lambdaみたいに作り捨てるようなものならcronでサービスしやすいと思いますが、特定のEC2インスタンスでcronジョブを実行するみたいなのは、エラー通知とかもしっかり設計しないといけなさそう」

「いわゆるtrustedなサービスや、呼ばれてから動き出すようなサービスぐらいならcronでも問題なくスケジューリングできそうですが、untrustedなサービスが動いていなかったときの挙動をサポートするのは地味にダルい」「ふむふむ」「ちゃんとやるとなったら、ジョブをキューに入れて、SNSとSQLSQSを間に挟んで...と結局大げさになってしまう」「なるほど!😃」

「まあAWSもそのうちこういうスケジューリングサービスやるんじゃないかなという気はしています: 最近のAWSは既存のサービスをCloud Formationのテンプレートで組み合わせたものに名前を付けて新しいサービスにしてたりしますし😆、スケジューリングサービスは既存の組み合わせで実現できるので」「😆」

参考: AWS CloudFormation (設定管理とオーケストレーション) | AWS

「Googleのスケジューラは、単体で使うよりもたとえばGoogleカレンダーあたりと組み合わせるといいかもしれないっすね: App Engineで使えるってあるし」「それはありかも」「ちょろっと何かやるにはよさそう: retryループとか発生しそうだけど🤣」「🤣」

参考: App Engine - 任意の言語でスケーラブルなウェブ バックエンドやモバイル バックエンドを構築  |  Google Cloud

SQL

MySQL 8.0.13リリース


mysql.comより

以下の資料↓もよさそうです。


つっつきボイス:「さっきの先週の改修でも取り上げましたが一応」「Upgrade Checker↓なんてものもあるのか」

参考: MySQL Shell 8.0.4: Introducing “Upgrade checker” utility | MySQL Server Blog

GROUP BYのソートがなくなるんでしたっけ」「マジで?!😱」「Twitterだかはてブだかで、日本のMySQL強者の誰かがそういうことを言ってたのを見た覚えがあります: GROUP BYにORDER BYかけないヤツはまさかいないよな、MySQL 8からは順序保証されないよ、みたいな感じで」「あ〜それ見たことある気がする」

探しましたがうまく見つけられませんでした🙇。

「MySQLは昔からそういうところある😆」「そういうところって😆」「SQLの仕様ではGROUP BYの順序は保証されないんですが、MySQLはたまたま順序が保証されてたという😆」「じゃそれを当てにしてるコードは...😰」「MySQLのオーダリング系は結構そういうのがあったりするし」「そのGROUP BYがこのたびちゃんとするようになったと」「正しい」「よくわかってないですが😅」

「たしかにクラスタリングとかやり始めると暗黙のオーダリングはどうしてもパフォーマンスが落ちてしまう」「RailsのActiveRecordのgroupだけ叩いたときの挙動がどう変わるのかが気になるところです☺️」「どうだろう?🤔シンタックスが間違ってたわけじゃないから、単に今までどおり順序保証のないGROUP BYするんじゃないかな: ぽすぐれでも通らないと困るし」「そうですね〜」

参考: group -- ActiveRecord::QueryMethods

「それにしてもMySQLの今までの暗黙の順序保証って、どういう順序を保証してたんでしょうね😅」「😆」「もしMySQLのストレージエンジンに依存するような順序保証だとしたら、今までの暗黙の順序保証もそもそも当てにすべきじゃなかったろうし😆」「MySQLの順序保証がなくなった後、ぽすぐれみたいに割とクエリの結果が違うようになったら苦情出そうで、それはそれで困る😭: ぽすぐれはUPDATEとかDELETEとかかけると割と順序が変わるので」「やっぱりORDER BY付けろと」「ORDER BYしないといけないときはORDER BYすべき🧐」

参考: MySQLの「InnoDB」と「MyISAM」についての易しめな違い - (2015年までの)odaillyjp blog

JavaScript

bootstrap.native: Bootstrap 4でjQueryを使いたくない人に


thednp.github.ioより


つっつきボイス:「今日の社内勉強会で言及されてたので」「そうそう、これね☺️」「この手のものではこれがメジャーっぽいですね」「こういうののVue.js版を作ってる人もいたと思う」「へぇ〜😳」「jQueryじゃないBootstrap JSを作っている人々」

これ↓のようです。★6000超えです。


同サイトより

「追従するの大変そう...😅」「今度オレオレRailsアプリでbootstrap.native試してみます😍」「BootstrapのJSってそんなにヤバいことはしてないと思う: まあモーダルのアニメーションなんかは地味に面倒ですが☺️」「モーダルアニメーションをjQueryとまったく同じにしてブラウザ互換を確保するとか、たしかに面倒くさそう😇」

Node.jsのSocket.IOとは


socket.ioより

★44000超え!

参考: Node.jsからSocket.IOを使うための事前知識 - Qiita


つっつきボイス:「socket.ioはJavaScript界隈では普及してるようですが、自分が単純に知らなかったので😅」「Nodeでソケット開くときに使うヤツですよね😎」「WebSocket用かと思ったら、WebSocketに限らないみたい」「まあNodeでWebSocketやろうとすると、このsocket.ioがめちゃめちゃ使われてるのは確かかも😋」

参考: ソケットプログラミング

「socket.ioの使い方↓を見ると、メッセージ指向っぽい気もするけど、いわゆるNodeサーバーっぽい書き方っすね」「おー」「普通のソケットサーバーというか、任意ソケットっぽい」「socket.ioのREADMEにも『socket.ioはWebSocketの実装じゃないよ』って書いてあるし」「ホントだ」「JSというかNodeでこんなの書けるんだ〜」「socket.ioはかなり前からあるはずで、Node.jsでサーバー作るときによく使われる、OS系にアクセスするためのライブラリのひとつですね☺️」「本当の生ソケットを開きたいときとか」「Node.jsでプロキシ書くときとかも使うでしょうね」

// 同リポジトリより
const server = require('http').createServer();
const io = require('socket.io')(server);
io.on('connection', client => {
  client.on('event', data => { /* … */ });
  client.on('disconnect', () => { /* … */ });
});
server.listen(3000);

「全部Node.jsで書けちゃうとは、すげ〜💪」「結構前からそうですけどね☺️」「例のIsomorphicなんてのはもろにNode.jsから始まったヤツだし」「そうそう」「JS最強説👹」

Isomorphic JavaScriptは最近「Universal JavaScript」と呼ばれてることを知りました↓。

参考: Universal / Isomorphic JavaScript について - Qiita


nodejs.orgより

「そういえばIsomorphicが話題になってた頃に、JSの強いヤツを集めた略語があった気がするけど何でしたっけ...🤔LAMP↓みたいな感じで」「Nodeと、Expressと、んーと」「MEANか↓!」「それだっ」「Firebaseが出る前でしたね☺️」

参考: MEAN(MongoDB, Express, AngularJS, Node.js)スタックが優れている理由 - Mozilla Open Web Day in Tokyoを終えて - albatrosary's blog
参考: LAMP (ソフトウェアバンドル) - Wikipedia

「まあ確かに全部JSにすればそれぞれをJSONでつなげられるみたいなメリットはありますよね」「JSONにスキーマがあれば🤣」

CSS/HTML/フロントエンド/テスト

UIデザインをオブジェクト指向的に考える

はてブでバズっていたので。


同記事より


つっつきボイス:「ここでいうオブジェクトって何を指すんだろう?🤔」「名詞→動詞構文に、実装モデル・表現モデル・メンタルモデルか」「いわゆるヒューマンインターフェースアナライズみたいな分野ではこういうふうに考えますね」

参考: UX/UI – U-Site


u-site.jpより

「表面・骨格・構造・要件・戦略か」「抽象度高い」「特に海外のUIデザイナーやUXデザイナーは以前からこんな感じで進めているし、日本でもやってる人たちはいる」「案件でもこういう背後の要件とか戦略とか伝えてもらったらうれしいなっ😆」「『ユーザーインターフェイスは実装モデルではなくユーザーの脳内モデルに基づいて作れ』正解〜🎯」

「こういうUI/UX分野は昔からAppleが強いですね: Xcodeのインターフェイスビルダー↓なんかまさにそうですし」「あーたしかに」「Appleはツールも一緒に作ってきたのが凄い😍」

参考: Interface Builder - Wikipedia

「その意味ではデザインツールのSketch↓なんかもそうで、上の記事みたいなUI/UXの基礎や階層をきちんと心得ておかないと単なる使いにくいPhotoshopみたいになってしまう😆」「😆」「Sketchに限らず、コンポーネント化されたWebデザインをやろうと思ったらこのあたりは避けて通れないでしょうね😎」「そうでないと、こういうツールを使ってても、あるコンポーネントを変更しても他のにさっぱり反映されない、みたいなことになりかねない😆」「😆」

「いわゆるフロントエンドエンジニアにもこういう知識が求められますね」「フロントも大変だ😅」「コーダーならともかくですが☺️」

言語よろずの間

Facebookの「Reason」とは

Reasonは新言語ではなく、OCamlをJavaScript風に書けるよう制約して、BuckleScriptでJavaScriptにコンパイルするのだそうです。よく見たらFacebookのリポジトリでした。


つっつきボイス:「ReasonはGobyの@st0012さんから教わりました: OCamlなんだけどJavaScriptっぽく書けるみたいな感じです」「おほ😊、1行目のtypeのあたりは関数型っぽくて、letから先はJSっぽいけど関数型っぽい部分もある」「へぇ〜😳ガードっぽく書いたり」「いろいろ考えるなー」

type schoolPerson = Teacher | Director | Student(string);

let greeting = person =>
  switch (person) {
  | Teacher => "Hey Professor!"
  | Director => "Hello Director."
  | Student("Richard") => "Still here Ricky?"
  | Student(anyOtherName) => "Hey, " ++ anyOtherName ++ "."
  };

「そういえばMatzの『言語のしくみ』でHaskellよりOCamlが好きって書かれてました」「OCamlは結構息の長い言語で、金融系や保険系の商品設計あたりではかなり使われてたと思う」「おーそっちですか」

参考: OCaml - Wikipedia
参考: OCaml.jp


ocaml.orgより

「ファンドの商品設計とかは関数型的に記述しないと複雑になりすぎてしまうからでしょうね」「手続き型だとつらそう...😭」「商品そのものがものすごく複雑だから人間がバグを発見するのは無理だし、障害発生の影響も大きすぎるし」「確かに扱ってるのがお金だし」「なのでそういう分野では構造上バグが出にくい関数型系の言語がよく使われてて、記憶ベースですが日本のとある大手銀行の商品開発や戦略系の部門でOCamlが使われてたって聞いたことあるし、Haskell使ってる金融系もあった気がする💵」「へぇ〜😳」

参考: Haskell、Scala、ML、Scheme:あなたが次に学ぶ関数型言語 | POSTD

「そういえばOCamlってプログラミング言語としては珍しくフランス🇫🇷産なんですね」「フランスそっち方面ではあまり聞かないかも」「雰囲気的にはですが、諜報・天文・暗号解読とかだとイギリス🇬🇧あたりが強い印象」「あとイスラエル🇮🇱ですかね」「ドイツ🇩🇪とか」

その他

Linuxノートどうよ


つっつきボイス:「最近Linuxのトラックパッドドライバがだいぶよくなったらしいのでこの辺ちょっと気になってます😆」「☺️」

最近の深層強化学習


つっつきボイス:「やべーこれ😆わからん」「ドキュンあるし」「DQNありますねー☺️」「こういう記事を一度はざざーっと読んで用語を押さえておくと、次に調べるときの脳内インデックスとして役立ちますね📖」「ですね☺️」


同記事より

方策関数ってPolicy Functionなんですね。

ロボットは東大に入れるか。Todai Robot Projectでデータが公開されたことも話題になってます。


21robot.orgより

「これも結構前からやってますね」「研究期間終わらないうちにクローズしてた気がする」「そうだったかも」「結局東大入れたんだろか🎓」「研究費を引っ張るのにはいい題材😆」

番外

今一番凄いのってどれだろう


つっつきボイス:「今ってどのスパコンが一番凄いのかだんだんよくわからなくなってきて😅」「今だとピーク性能よりも電力効率あたりの比重が上がってたりしますね」

シン・ゴジラの設定のうちクラウド周りだけは早晩古くなりそうだったのを思い出しました。

図解シリーズ

何だかかわゆかったので😍。


今回は以上です。

おたより発掘

バックナンバー(2018年度後半)

週刊Railsウォッチ(20181105)DBマイグレーション9つのコツとハマった話、Railsのモデルとディレクトリの設計ほか

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