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ThinkPad X1 Carbon(6th)のCPUファンをアリエクで買った安物ファンに交換した

morimorihogeです。集中豪雨がすごい。

今日から8/31まで夏のTechRachoフェアを実施します。普段あまり記事を書かない社内メンバーにも積極的に書いてもらおうという社内イベントですので、今月はいつもとちょっと違うTechRacho記事をお届けできるかと思います。

初日は僕から、ThinkPadのCPUファンを交換した話を紹介します。

経緯

自宅のバックアップ作業用のノートPCとしてThinkPad X1 Carbon 6th Genを使っているのですが、2018年モデルということもあり、流石にガタが来始めていました。
バッテリーは30分持たないし、CPUファンはたまに怪しい音がするしで基本リモートデスクトップで繋げて作業に使っていたのですが、この度ついにCPUファンの音のヤバさが限界を迎え、交換することにしました。

ファンの異音を録音したもの

部品の調達

ThinkPadは古くはIBM時代から、Lenovoにブランドが移った今でもメーカーから正規にパーツ購入することができます。

部品番号を調べるにはいくつか方法があります。製品型番からLenovoのサービス部品サイトを検索し、該当する部品番号を特定するとか、iFixitなどの分解・修理情報公開サイトで該当記事: Lenovo ThinkPad X1 Carbon 第6世代ファンの交換を見つけるなどの方法があります。
その上で、部品番号が分かればLenovo:純正サービス部品のサイトで在庫があれば購入できます。

初めてやる人向けの注意
部品番号を調べる際、必ず第何世代のThinkPad対応かは確認するようにしましょう。マイナーチェンジ版に見えて外装に全く変化がなさそうでも内部のパーツは互換性がなかったりするので、製品番号やシリアルナンバー経由での公式サイト部品検索が確実です。

今回は型番 01YR204 であることが分かったので調べてみました。が、欠品のようです。まあ5年以上前のモデルだし仕方ない。

というわけで、公式からの購入は諦めて他の代理店や中古ショップを当たるわけですが、Amazonで調べると7,000円~10,000円くらいします(当時)。うーん純正品でもないのに高すぎる。

そんなわけで、今回はサブ機なので急いでいるわけでもないし、ネタにもなるかなと言うことでAliExpress(通称アリエク)を使うことにしました。アリエクネタというと okada.ken さんの記事もあるのでこの手の怪しげ通販好きな人はそちらもどうぞ。

色々物色しつつ、ぱっと見問題なさそうな商品が見つかりましたので、エイヤで購入しました。

後は届くまで待つしかないですね。船便なのでかなり時間がかかりますが、今回は無事届きました。よかった🎉

部品の取り付け

iFixitにそのものズバリな記事があるので、それに従うだけです。超イージー。

なお、この手のPC分解の際に使う工具は割と何でも良い(PCやモバイルガジェットの分解でそこまで力をかけることがない)ですが、僕は以下の何でも入りセットを買って使ってます。最近のガジェットはツメで止まっていることが多いので、ヘラが多めに入ってるのが良いですね。

こんな感じで開いたら、

ケーブル一本抜いてネジを外せば解体終了です。

あとは、CPUグリスが残っているのを拭きとって

アリエクCPUファンに付属のシリコングリスを薄めに塗り直して(この際CPUファン側に保護シールが貼ってあるので剥がすのを忘れない)

何事もなく交換完了です。

動作確認

動作確認ですが、何事もなく稼働したので特に書くこともないのですが、この手の冷却部品の常として、

  • ちゃんと起動時にファンが回るか
  • CPU温度が異常に高くなっていないか
  • CPU温度に応じてファンの速度がちゃんと変化しているか

辺りは確認しましょう。今時のCPUはサーマルスロットリングが付いているので、いきなりCPUが燃えるということはないと思いますが、確実にパーツに良くないので最初だけは気をつけたい。

まとめ

というわけで、アリエクで買ったパーツでも割と大丈夫だったという話でした。これでもうしばらくはサブ機として命を全うしてもらえそうです。



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