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東京国際工科専門職大学様のインターン受け入れを行いました(2024年度)

はじめに

こんにちは。

2024年10月1日~11月14日、インターン生の受け入れを行いましたので、そのご紹介をします。これだけの長期間、本格的に受け入れたのは、BPSとしては初めての経験です。

ちなみに、私は営業職なのですが、今回のインターンはヒアリングを含む幅広いフェーズを扱うということで関わっており、この記事を書いています。

初めてだから無理せずできることから……なんてことはなく、もりもりてんこ盛りな内容でした。

まず今回のインターンの座組がすごい。

AI・IoT・ゲームなどを学べる日本初の「情報系」専門職大学である東京国際工科専門職大学(以下、IPUT)様と、同じく「情報系」で関西で唯一の大阪国際工科専門職大学様の学生や教員の方々が参加し、様々な企業の社員教育研修を行う株式会社ヒューマン・アビリティ・デベロップメント(以下、HuAd)様の課題を解決するための開発を行いました。なお、HuAd様は、大手家電量販店を運営する株式会社ノジマ様の100%子会社です。

つまり、このプロジェクトには、2大学2社(=4者)が関わっているのです。

BPSはIPUT様から、情報工学科AI戦略コースで学んでいる3年生2人を受け入れました。そして学生に課したのは、要件ヒアリング~要件定義~画面設計~開発~デモンストレーションといった、開発の一連の流れを経験すること。それをなんと6週間で一通りやり切ろうと計画を立てたのです。

今さらながら、無謀な計画を立てたものです……。

初めてだし、ステークホルダーは多いし、想定外なことも起こるし、テンヤワンヤでしたが……、「やってよかった!!!」と思っています。

学生さんも、大変だったと思いますが満足してくれたようで、非常に有意義な6週間でした。

インターンの概要
研修受講者のAI評価システムを4年間でつくる

今回のインターンでつくるものは、「ノジマグループ約1,000名の新人研修をはじめとする研修受講者のAI 評価システム」です。これを、4年間かけて形にするという壮大な計画です。

AI評価システム自体は、HuAd様のもとでインターンを行う学生と、IPUTのAI担当教員の方々が開発を行います。

BPSは、そのAIエンジンを組み込んだ管理システムの開発を担当。各年約6週間ずつ、数人のインターン生を受け入れ、4年間でどこまで使える形に持っていけるか……という計画です。

今年は、IPUTから2人のインターン生がやってきました。
ご飯大好きで丸メガネが似合うI君と、一日一食で生きていけるよう自分の体を“魔改造”したというN君。対照的なところもありながら、とても息の合ったコンビでした。

今年は、どんなシステムがあったら良いかを詰めていく最初のプロトタイプフェーズとして、データも分析の仕組みもすべてダミーの状態で、UIをどうするかを中心に進めていきました。

具体的には、以下のように進めていきました。

  • 2024年10月1日~11月14日の6週間超
  • 週4日オンライン/週1日オフィスに出社
  • 毎日30分の朝会で、前日の振り返りと当日の目標を確認
  • 毎週1回の定例会議で、BPS役員も交えて進捗確認
  • ほぼ毎日1~2回程度、BPSスタッフによるレビューを実施
  • 学生は適宜Slackで進捗報告/質問
  • 空いた時間に「Ruby on Rails チュートリアル」で学習

BPS社員がタスクを切り出して渡すのではなく、学生自身で作るべきシステムと、そのためのプロセスを自分事として考えてもらいました。

それでは、各フェーズでの様子をご紹介します。

要件定義・画面設計フェーズ
4年間で何をつくるのか、今年どうするのかを整理

要件定義フェーズは、HuAd様やIPUTのAI教員の方々にヒアリングをするところから始めました。

学生二人にとっては、初めての企業へのヒアリング。何をどのように聞くのか。自分たちの持っている情報をもとに質問項目を組み立て、「自分たちが何をつくればいいのか」を明確にすべく、ミーティング資料を作成してもらいました。

HuAd様には2回、IPUTのAI担当教員の方々には1回ヒアリングを行いました。いずれも学生が中心となってヒアリングし、想定通りに進まず戸惑うところもありましたが、なんとか必要な情報を聞くことができました。HuAd様、AI担当教員の皆様、ありがとうございました!

ヒアリングした内容を踏まえて、4年間で作り上げるものの概要と、今年作るものを整理し、要件定義書、続いて画面設計書の作成を行いました。

どうしたらお客様の課題を解決するシステムになるのか? 二人に深く考えてもらい、資料に落とし込んでもらいました。BPS社員のレビューがややハイレベル過ぎた時もあり、二人は「どうすればいいんだ……」とちょっと悩んでいた時期もありましたが、必死になって喰らいついてくれて、最終的にはきちんと資料化することができました。

開発フェーズ
CTOとペアプログラミングも実施

実は画面設計書作成までで予定より時間がかかってしまい、開発にとれる時間が少し短めになってしまいました。とはいえ、何を作るのかを明記した資料(要件定義書や画面設計書)を元に開発する、という経験が初めてだったようで、二人はとてもフレッシュな気持ちで開発をスタートできたようでした。

BPSの現役開発者からこまめにレビューをもらいながら、開発を進めて行きました。最初は遠慮がちだった二人も、「どんどん遠慮なく質問してね」と言われて気持ちがほぐれたのか、だんだん疑問点をぶつけてくれるようになってくれました。

そして開発フェーズの後半では、なんとBPSのTOPエンジニアであるCTOとのペアプログラミングを実施。社員でもなかなかこんな機会はありません。二人は多くのものを吸収できたのではないでしょうか。

短い開発期間ではありましたが、なんとか今年の開発分として合意した成果物を作り上げることができました。納期までに合意したものを作り上げる、という仕事をする上で最も大切なことをやり遂げてくれたのは、本当に素晴らしいと思います。

デモンストレーション
6週間で大きく成長した二人

HuAd様に再度お時間をいただき、6週間の成果を発表しました。I君とN君がそれぞれ自分の担当した部分を中心に、分担して説明・デモを行いました。

ただ作ったものを説明するのではなく、お客様は何を知りたいのかを意識し、課題をどのように解決しているのか、なぜこの機能をつくったのか、何ができていて何を来年度移行の課題とするのか……、などについて明確に伝えることができたと思います。

要件定義フェーズのヒアリングよりも、明らかに自信をもってハキハキと理路整然と話すことができていました。

HuAd様からもお褒めいただき、「感動しました」という大変励みになる言葉をいただくことができました。

6週間という短い期間でしたが、I君もN君も、しっかりと成長することができたと思います。

まとめ

デモを行った翌日には、来年度のインターン生に向けた引き継ぎ資料を、二人に作ってもらいました。彼らが残してくれた成果物をもとに、来年以降、後輩たちがどのように開発を進めてくれるのか、今から楽しみです。

今年は要件のヒアリングからスタートし、要件定義書などの書類作成がメインになり、開発時間が少なめになってしまいました。でも、I君とN君は、「書類に基づいてコードを書くことの大切さがわかりました。とても貴重な体験でした」「ヒアリングの際、質問の仕方で相手の回答が大きく変わることを学ぶことができました」と、好意的に受け止めてくれたようです。

BPSでは、これからも開発者の育成や、採用を強化していきます。
BPSで働いてみたい、と思っていただけたら、ぜひエントリーフォームにてお問い合わせください。

ランチ&打ち上げ

今回のインターンはオンライン中心で実施しましたが、基本的に週一回、水曜日を出社日として設定していました。

出社日の昼休みには、一緒にランチに行きました。BPSは現在、リモートワークで働くスタッフが多いため、あまり会社周辺で食事をする機会が少なく、社員にとっても新鮮な体験でした。

思った以上においしいお店が多くて、大食いのI君はおかわりをすることも。少食のN君も残さず平らげていました。

最終日前日の夜には打ち上げを実施。二人と、BPS役員・インターンに関わったスタッフで、楽しいひとときを過ごしました。

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